まるで、映画か小説みたいなことが・・・
我家の愛犬ガンバは09年1月22日、16歳と7カ月で亡くなりました。
そして、もうすぐ命日がやってきます。
命日の一週間前の15日の日曜日。
私が2階で洗濯物を干していると、若い男性が声を掛けてきました。
「すみません。私、以前ガンバと・・・」
あ!!!!あの子だ!
「ガンバ君、いないですね。」
「そう、、亡くなったんだよ。丁度今頃・・・」
亡くなった経緯を話すと、寂しそうな顔で
「おやつ持って来たんです。拝ませてもらっていいですか?」
お墓にジャーキーを供えて、長い間彼は拝んでいました
長く長く・・・何かを語りかけるみたいに。
どんなお話をしたんでしょうか?
持って来てくれたジャーキーは「高齢犬用」
彼は広島で仕事をしていて、たった一日の休みしか無い中に、
わざわざ逢いに来てくれたのです。
私とガンバと彼との触れ合いは、もう15年にはなるでしょうか。
ガンバが我家にやってきて間もなく、
いつしか一人の男の子がやってくるようになりました
学校に行ってるはずの時間の昼間、ほぼ毎日ガンバに逢いに来ます。
「ガンバ~」ってその少年は遠慮気に呼びます。
嬉しそうにガンバは少年の所へ走り寄ります
庭の中に入り込み追いかけっこするわけでもないのです
食べ物を持ってくるわけでもない。
ただただ、庭の階段に座り、じっと寄り添うだけの時間
彼が来たらガンバの様子でわかります。
まめだんも窓からその様子を見て、
「あ!あの子が来た。来たぞ。」って
そしてしばらくして
「ガンバ、バイバイ」と自転車で帰って行きます
私は学校に行けないその子とガンバの交流を黙って見守っていました。
そう、一度も話しかけた事はありません。
やがて、その子は姿を見せなくなりました。
高校には行けるようになったのかな・・と思っていました
そして時は流れ、ガンバはすっかりおじいちゃん。
5~6年前・・・・
私とガンバの前に大人になった23歳のあの子が現れました
就職して社会人になり、ガンバに逢いに来てくれたのです。
おもわず、
「わーー大きくなったねぇ」
ガンバは覚えてたんですね。そばから離れません
それからまた時は立ち、
先日15日、ガンバの命日を前に逢いに来てくれたのです
生きていたら、きっと大喜びしただろうな~。
ガンバ、君は少なくとも3人の人間を幸せにしてくれた。
私達夫婦と
一人の少年の心の友としてそばにいたんだね
中学生の彼にとってガンバは、唯一の友達だったのでしょうか。
心を許せる親友だったのではないでしょうか。
「また逢いに来てね・・・」
握手して彼と別れました。
彼の名前も住所も知らないままです。
(ご近所なのはわかってますが)
でも、こんなお付き合いもいいのではないでしょうか?
きっと、またいつか逢いに来てくれると思います
今度は可愛いお嫁さんを連れて来てね。待ってるよ。
命日を前にやって来た彼・・・これはやっぱり不思議な縁だよね。
それと、私買い物に行ってれば・・・・逢えない。
2階のベランダで洗濯物を干してたから、声を掛けたって・・・
家の中にいたら、逢えてないと思います。
これって、やっぱり。。。。不思議だよね。
素敵な素敵な日曜日でした