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《それでも夜は明ける》を観ました

2014年03月20日 | 映画・舞台・音楽鑑賞

「それでも夜は明ける」を観ました。

第86回アカデミー賞

作品賞、助演女優賞、脚色賞の主要3部門で獲得。

それでも夜は明ける公式サイト








奴隷制度がはびこっていたアメリカを舞台に、自由の身でありながら拉致され、

南部の綿花農園で12年間も奴隷生活を強いられた黒人男性の実話を映画化した伝記ドラマ。

主人公が体験した壮絶な奴隷生活の行方、そして絶望に打ち勝つ希望を描き出す。

  
                                       シネマトゥデイ

音楽はハンス・ジマー

ソロモンを取り巻く自然に音楽を調和させた。

「僕の作品は斬新な電子サウンドをベースにすることが多いが、

この映画では伝統的な楽器を使うことが大切だと思った。弦楽器や木管楽器を

ベースにし、あちこちにパーカッションを加えている。何か特定の文化に結び付いたものではなく、

もっとヒューマニスティックな音楽を狙ったんだ」


ソロモン・ノーサップorプラット(キウェテル・イジョフォー)



フォード(ベネディクト・カンバーバッチ) 



エドウィン・エップス(マイケル・ファスベンダー)

うーん・・・

主人公のソロモンは奴隷生活から抜け出て晴れて「自由黒人」に

戻る事が出来て「夜は明けた」のですが、

他の奴隷の人たちには「夜は明けないまま」一生を終えた。

誘拐されて奴隷になったのではあるけど、ソロモンは

いつか夜は明けると望みを持ていた。

それは自分が「自由黒人」であったからではないでしょうか?

その身分保証がない殆どの奴隷は、何をもって希望を持つのでしょうか。

「それでも夜は明ける」は希望をもてば、元の生活に戻れる

の意味と

どんな状況でも夜が来て、また朝がやってくる。辛い1日はやってくる。

の意味もある様な気がする。

ソロモン以外は何も希望もない夜明け。だと感じました。

事実、

「私を殺してくれ」と懇願されるシーンがあります。

奴隷社会は支配するほうも、される方も人間を歪めてしまうのですね。

カンバーバッチ演じるフォード・・・

いい人かと思いきや、わが身が可愛いのお方であり、

2番目の雇い主のエップスは

「地獄に落ちろ!」と言いたい程の汚い人間。

エップスの妻も、言わずもがな。

自分の事ばかり・・・プライドのかたまり。

奴隷は自分の所有物で財産。

どう、扱おうが自分次第。

他人が奴隷を傷つければ「器物破損」であり

勝手に連れ去れば「窃盗」

そんな物扱いが

「自由黒人」の証明があり、確認が取れたら

「え?それだけ?そんな簡単なの・・・えーー」

奴隷生活から抜け出すことが出来た。

この「自由黒人」って何だろう?自由黒人と認められる資格は?

と調べたのですがよく分りません。

難しすぎる・・・・・。

本作の原作は、南北戦争が勃発する8年前の1853年に出版されベストセラーとなった、

アフリカ系アメリカ人ソロモン・ノーサップの回想録です。

ソロモンさんは奴隷生活か抜け出たあと、

自分を陥れた人間に対して訴訟を起こします。

しかし、ことごとく訴訟は負け罪に問う事は出来ませんでした。

奴隷を逃がす地下組織を作ったものの、助けようとしても、

奴隷の殆どは抜け出せないまま生涯を終えています。

そして、ソロモンさんの死については一切、謎に包まれています。

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ところで、へぇ~と思った事。

奴隷ので主人(エップス)気に入られ、子供を産んだ女性は

側室みたいな地位を得て、「奥様」と呼ばれ、召使まで作んですよ。

主人との間に生まれた子供も寵愛を受けてた。

まるで、日本の大奥みたいです。

疑問があります。

これほどのアメリカの恥部、暗部を問いただす内容にアメリカが

アカデミー賞を与えたなと思った。

それにもかかわらず、

ネイティブ・アメリカンを題材にしたローンレンジャーは

何故、受け入れられなかったのでしょうか?

ネイティブアメリカンとの闘いは別物で、封印したい歴史なのか。

納得いかない。


さて。

次は何を観ようかな。