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《大統領の執事の涙》を観ました。

2014年03月17日 | 映画・舞台・音楽鑑賞

「大統領の執事の涙」を観てきました。

大統領の執事の涙公式サイト

「プレシャス」「ペーパーボーイ 真夏の引力」のリー・ダニエルズ監督が、
7人の米国大統領に仕えた黒人執事の実話を描いたヒューマンドラマ。

綿花畑の奴隷として生まれたセシル・ゲインズは、1人で生きていくため
見習いからホテルのボーイとなり、やがて大統領の執事にスカウトされる。

キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争など歴史が大きく揺れ動く中、
セシルは黒人として、執事としての誇りを胸に、ホワイトハウスで
30年にわたり7人の大統領の下で働き続ける。

白人に仕えることに反発し、反政府活動に身を投じる長男や、
反対にベトナム戦争へ志願兵として赴く次男など、セシルの家族もまた、
激動の時代に翻弄されていく。

主演は「ラストキング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィテカー。

                                     映画.comより


(少しネタバレ含みます。)

綿花畑の奴隷として生まれたセシル。何が有ろうと絶対服従の生活。

ある日、綿花畑の主人はセシルの母を、自分の性のはけ口として

乱暴をします。小屋の中から悲痛の母の叫び。

でも、夫である父はどうする事も出来ない。

そんな父にセシルは農園の主人に抗議するように訴えます。

しかし・・・父は主人に対して何も言えない。

セシルは万感の思いを込めて父に目で訴える。

意を決して主人に向かい合った瞬間・・・・・父に

銃が火をふいた。

今、一人の人間の命が断たれたのに、何事も起きなかったかのように、

農園の主人はその場を立ち去った。

母はショックのあまり、正気を失ってしまう。

その後セシルはハウス二ガー(黒人の家政夫)として働きます。

一人で行く人生が始まった・・・・・

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セシルは息子に「白人に尽くすことにより、今の世の中を変える。」と言います。

彼の息子は白人と闘うことにより差別をなくし、地位向上を獲得するやり方を選び

親子関係にはひびが入り、修復しがたい状態になります。

私も息子派かな。

子供の頃あんな仕打ちを受けて、黙ってただただ、仕える。

何故、そこまで仕える事が出来たのか。

理解できないなぁ~。

でも、セシルは人間として気高き誇りを持っている。

執事という仕事にも誇りを持っていた。

生活を支えるのもあったでしょうけど。

父親の仕事を蔑むように非難した息子に母親は言います。

「あなたが持ってるすべての物は、その仕事のおかげだ。

父さんが仕事をしているからだ」

泣きます・・・・・。

セシルの妻が妻としても素晴らしいし、母親としても最高です。


ラスト・・・・

セシルがホワイトハウスの大統領の部屋に入って行きます。

年老いた背中は丸くなり、歩みもゆっくり。

しかし、その背中に私は声を掛けたくなった。

「よ!大統領!!!」

セシル・・あなたこそこのホワイトハウスを知り尽くしたホントの

「大統領」だと思いました。

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ところで、あまりにも映画のストーリーに熱中したせいか

出演した方の名前を見て「そーーなの?」状態に陥ってます。

もともとすぐ響く方ではないですけどね。

レーガン大統領---アラン・リックマン

レーガン大統領夫人--ジェーン・フォンダ

セシルの母-------マライヤ・キャリー


レーガン大統領(アラン・リックマン)


セシルの母(マライヤ・キャリー)


レーガン大統領なんてもうそっくりなんですもん。

アメリカの歴代の大統領が、アメリカをどう変えて行ったか、

そして世界にどう係わっていったかも分る映画です。

内容的には難しくないですよ。


「それでも夜は明ける」とともに、人種差別について考えるのも
いいのではないでしょうか?

but・・・

この映画の上映館が少ないのが惜しいな。

 

 

 



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