ぼちぼち日記

シニアの暮らし方や思い、猫たちのことなどをマイペースで記録しています。

「さくら」 詩:茨城のり子 

2020-04-06 21:40:06 | 

ことしも生きてさくらを見ています
ひとは生涯に
何回ぐらいさくらをみるのかしら
ものごころつくのが十歳ぐらいなら
どんなに多くても七十回ぐらい
三十回 四十回のひともざら
なんという少なさだろう
もっともっと多く見るような気がするのは
祖先の視覚も
まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう
あでやかとも妖しとも不気味とも
据えかねる花のいろ
さくらふぶきの下を
ふららと歩けば
一瞬
名僧のごとくにわかるのです
死こそ常態
生はいとしき蜃気楼と


コメント

絆。

2020-04-06 20:34:50 | 家族
コロナウイルス離婚などという言葉を最近聞くようになった。
外出を控え、ずっと家にいて顔を突き合わせているうちに、見なくて済んでいた互いの欠点や我儘に我慢できず、絆が切れそうになっている家族が沢山いるということだ。


実は、東京の娘夫婦のことも少し心配していた。
仕事人間の娘は外でバリバリ働き、片時もじっとしていない印象だが、美術家の彼はむしろ静。全く正反対の二人が狭いアパートでずっと一緒に過ごすのだから。

でも先日娘から来たラインを見て、それが杞憂だということがわかった。
狭いベランダにきれいな花を植えたり、彼が手打ちうどんを作ってくれたことなどを嬉しそうに報告してくれた。
この二人ならどんな暮らしの中にも楽しみを見つけ出すことが出来るだろう。


危機的な状況になると、心の奥にしまっていたものが、表面に現れる。
残念ながらそれが家族を分かつ原因になることもあるけれど、逆に絆を強めるものになることも。
結婚式で、「健やかなるときも病めるときも・・・」というあの誓いの言葉を思い出して、相手を思いやることが出来れば、きっとこの先もうまくいくはず。
どんな時にあっても希望を失わず、優しさと愛情にあふれた日々を過ごせますように・・・・。いつも遠くから祈っているよ。

コメント

今週の名言

2020-04-06 06:58:32 | ことば


やるだけのことはやって、後のことは心の中で、そっと心配しておれば良いではないか。どうせなるようにしかならないよ。 ―勝海舟—

コメント