ぼちぼち日記

シニアの暮らし方や思い、猫たちのことなどをマイペースで記録しています。

心に残ることば。

2022-05-08 19:55:20 | ことば
自由とは、どこかへ立ち去ることではない。
考えぶかくここに生きることが、自由だ。
樹のように、空と土のあいだで。
   —長田弘(詩人)—
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母の日に。

2022-05-08 18:33:07 | 家族
次女からのメッセージカード。
今年は特に感慨深かった。

優秀で何でもそつなくこなすけれど定職につかず、ふわふわ宙を漂っているような日々が続いていた。
でも試験に合格して春から正職員の仕事につくことになり、親としては心底安堵していたのだ。
ところが、娘は知り合って間もない遠方の人を好きになり、休みを利用して数日彼の元へ行くこともあった。

ちょうどこの頃いろいろな事が起きた。
何よりも自分の楽しみを最優先しようとする姿に戸惑い、私も娘を見失ったような気持ちになっていた。

この二か月あまりずっと考え続けた。
親としての自分、個人としての自分について。
そして最後に辿りついたのは娘の気持ち。
幸せになりたいと願う気持ちだった。

娘は彼との関係を大切にしながら、仕事にも真摯に取り組んでいる。
毎日を精一杯生きている。

私は残された私の道を歩く。
娘たちも娘たちの道を。
出来ることがあれば手伝いもしよう。

手作りのカードはもしかしたらこれで最後になるかもしれない。
大切にとっておこうと思う。
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「神も仏もありませぬ」   著者:佐野洋子

2022-05-08 18:18:27 | 
私は毎日フネを見て、見るたびに、人間がガンになる動転ぶりと比べた。ほとんど一日中見ているから、一日中人間の死にかたを考えた。考えるたびに粛然とした。私はこの小さな畜生に劣る。この小さな生き物の、生き物の宿命である死をそのまま受け入れている目にひるんだ。その静寂さの前に恥じた。
私がフネだったら、わめいてうめいて、その苦痛をのろうに違いなかった。
私はフネのように死にたいと思った。

佐野さんは永くともに過ごした猫との別れをこう記した。
私がこれまでに見送った生き物たちに感じた思いがそのまま書かれていて胸がつまった。
私も思う。
犬も猫も鳥も、その他どんな生き物も、人間はその本質の強さにおいて彼らにかなわない。
彼らが静かに死を受け入れて命を終えるたびに、私も自分を恥じるばかりなのだ。
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KUBO  二本の弦の秘密

2022-05-08 18:04:29 | 映画、音楽
連休中はどこにも行かず、ビデオをまとめて見た。
キャラクターが地味で、最初は見過ごしていたこの作品。
実はとてもすばらしいものだった。
KUBOという日本人の少年が主人公だが、制作国はアメリカ。
監督もアメリカ人。

アカデミー賞2部門にゴールデン・グローブ賞ノミネート作品というだけあって、映像の美しさは圧巻。
ストーリーも文句なしだった。


 

観ていない人には是非お勧めの作品だ。
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