大好きな男性作家がいて、大学時代にその人の本をよく読んでいた。
冒険家で磊落な印象。笑顔が素敵で憧れていた。
でもいつしかその人の本を読まなくなり、すっかり忘れていたのだけれど、先日図書館で久しぶりに彼の本を手にとった。
そして読後、最近の写真を検索して、あまりの別人ぶりに衝撃を受けた。
何十年という歳月が彼を完全な老人に変えていた。
若かった頃の逞しさは片鱗もなく、ただただおじいさんだった。
勿論外側が変わったからとその人の本質が失われるわけでないことは承知しているけれど、すごくショックだった。

歳月は残酷だ。
時間は容赦なくそのひとの内も外も変えていく。
私の周囲を見渡しても同じ。勿論私自身も。
こんなふうに落ち込んだり、抵抗を試みたり。
そうして少しずつ現実と折り合いをつけながら老人になっていくのだろうな。