入手方法についてのお話に、先生のお人柄ややさしさが感じられて、おばさんは好きだ♡
8、新型コロナウイルス:荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)の入手方法
一般用漢方製剤は医療用漢方製剤より1日服用量が少なく設定されているが予防薬としては十分
以下、文字起こし。赤字、おばさん追記。****************************
こんにちは。Dr.Yです。本日は荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)の入手方法についてお話しします。荊芥連翹湯はどこの製薬会社でも構いませんか?市販薬でも構いませんか?という質問をたびたび頂戴しますので、今日はそれについてお話ししようと思います。
まず病院で処方していただける漢方薬製薬会社4つございます。ツムラ・それからテイコク・オオスギ・太虎堂とあります。3Pを2週間、いわゆる治療薬として2週間分、それから予防薬として1日1回42日分、42Pに関して料金を見てみますと、大体2000円から900円、色々バラバラです。
病院で処方していただく場合には初診料を2880円、処方箋料680円、薬局で調剤基本料420円を支払うという形で大体2週間分のこの処方で6000円ということになりまして3割負担ということになりますと、だいたい2000円ということになります。
また、市販薬に関しては、ツムラの荊芥連翹湯、これもパックですけども、1日の内服量が医療用に比べて半分になっておりますので、これは2Pが1日ですので1Pが(医療用の)だいたい3/4量になっております。その他クラシエの錠剤それからクラシエの顆粒というものもあります。また一元製薬のノンバースBというものも錠剤ですし、JPSの錠剤それからサンワの顆粒と、いろいろ市販がされています。大体2週間の処方で5000円28日間の処方で10000円というのが相場です。
これらをまとめてみますと、治療薬として2週間、予防薬として42日分42Pがだいたいおいくらくらいになるのかということですが、医療用と一般用を比較してみますと、医療用は大体2000円、一般用ですとだいたい5000円ぐらいかかるということになりますし、エキスの成分が一般用というのは安全率を加味していますからだいたい1/2の割合ということになっています。医療機関の処方がネット通販などの半額となり、医療用のほうが成分が2倍というのが現実です。
一般的に薬理学の世界においてお薬がどの程度、用量によって反応が変わってくるかというのを見るのに、用量―反応曲線というのがございます。縦軸が薬による効果、横軸が薬物の投与量ということになります。これは対数軸ですので100と50と場所が近くなってきます。濃度が高くなればなるほど近くなるということで、だいたいこういうS字曲線を描きます。
医療用を100とすると、一般用は量が半分であっても、だいたい8割以上の効果を示す。西洋薬に関してはこういうことを言えるんですけども漢方薬に関してもこれが通用するかはなかなか難しいところで漢方に関してはなかなか科学的な証明ができないというのが現実ですが、だいたいこのような形で、一般用のほうが用量が少なくてもまぁほぼいいくらいの効き方をするんではないかというふうにお考えいただいてけっこうだと思います。
まとめますと一般用は医療用に比べて1回量が約1/2量になっている。予防薬ということであれば一般用の1回量でもかまいませんが、治療ということであれば一般用の2倍量病院で処方される量で2週間お飲みになったほうがよろしい。
医療機関で荊芥連翹湯を処方してもらうにはコツがあります。なぜかといえば保険診療では予防薬の処方が認められていないこと、それから処方するからには処方したお医者さんに責任が発生するので、お医者さんは今まで処方したことのない薬は処方したがらないという2つの問題があります。葛根湯あたりであれば、多くの先生が処方してますけども荊芥連翹湯というと、内科の先生たちは、なんじゃこりゃ!ということになるかもしれません。
ですから、医療機関で荊芥連翹湯を処方していただくにはかわいいうそをつくことをおすすめします。うそをつくことはDr.Yは大嫌いです。でも、うそのすべてが悪いのではありません。うそは3つあります。ゆるされないウソと望ましくないうそと必要なウソと3つに分かれます。それをご理解ください。
1番目のウソ、他人を陥れるウソ。これは他人をだましてしまうことになります。これは絶対に許されません。2番目、自分を隠すウソ。自分の欠点を隠すためにウソをつく。あまり望ましいものではありませんが、そうやって生きている人がいるのも事実です。それから3番目、愛のあるウソ。なんじゃそれ?!ということになるかもしれませんが愛情のあるウソというのもあります。要するに周りの人を幸せにするためのウソであり、気づかいと言い換えることもできます。愛のあるウソとは何か実例を挙げてみましょう。
男性であり、母性のないDr.Yは生まれたばかりの赤ちゃんを見てもお猿さんにしか見えません。なんだこの生き物は。そんな感じです。でも産んだお母さんの前ではかわいい赤ちゃんですね。将来きっと美人さんになりますね。お父様にでしょうか。と心にもないウソをつきます。お母さんをねぎらい、元気を出させるための愛のあるウソ、すなわち気づかいなのです。
もう一つ実例を挙げましょう。癌の末期の患者さんを数百人以上看取ってきたDr.Yは、患者さんが認知症でない限り、病名を必ず告知します。あとどれくらい生きることができますか?と聞かれたときには、んー、あと半年かもしれない。でも前向きに生きて笑顔を忘れなければ、1年でも2年でも頑張れると思いますよ。患者さんを元気づけるために愛のあるウソ、すなわち気づかいをすることがよくあります。
このように医療機関で荊芥連翹湯を処方していただくには、コツが必要になります。総合的に見てくださり、院外処方の内科クリニックがおすすめです。
「先生、慢性鼻炎で鼻がつまって匂いが分からなくなることがあって、以前耳鼻科の先生から荊芥連翹湯を処方していただきました。そしたらそれが先生よく効くのですよ。でもその耳鼻科の先生、遠くてなかなか行けないので、先生のところで処方していただけませんでしょうか。」とお話しすれば、お医者さんは喜んで処方してくれます。
あるいは、「先生、以前にきびで皮膚が荒れたときに皮膚科の先生から荊芥連翹湯を処方していただき、それがとてもよく効きました。でもその皮膚科は遠くてなかなか行けないので先生の所で処方していただけませんでしょうか。」このようにお話ししてもいいと思います。鼻炎作戦、ニキビ作戦、このどちらでもいいと思います。
「先生、新型コロナウイルスの予防薬として荊芥連翹湯を処方してください」などという言葉は顔見知りのホームドクター以外に言ってはなりません。お医者さんを困らせることになるからです。ご理解いただけたでしょうか。
緊急事態宣言がされ、社会が混乱しています。本来であれば政府はマスクではなく荊芥連翹湯を配布すべきです。無症状の人に2万円もするPCR検査が保険適用になると言われ始めています。そんな状況のときに感染防止のために保険診療で2000円の漢方薬を処方していただくのは決して悪いことではないと思います。新型コロナウイルス拡散防止のため愛のあるウソであるとご理解いただき笑顔でお医者さんにおねだりしてみてください。
それからご報告です。2020年4月24日に、大手漢方薬製薬会社から公開質問状に対する返事が届きました。
書面ではなく、営業部長が代表取締役の意向を伝えに来られました。
Dr.Yは製薬会社主導で病院の看護師さん・施設の介護士さん、消防隊、警察官の感染予防効果、それから自宅療養となった患者さんの家族への感染予防効果、それから軽症で隔離施設に入所した、軽症・中等症患者への治療効果などの臨床試験を提案しましたが、様々な規制があって、製薬会社主導での臨床試験はできませんというお返事でした。
政府主導で荊芥連翹湯の治験開始が指示されれば動くけどもそうでなければ動きようがないと、できないという言い訳を並べてきました。できる人間は、目標を達成するためにはどうしたらいいかをまず考えますが、できない人間はできない言い訳を並べ立てます。とても悲しく、情けないことでした。
製薬会社が相変わらず、見てみないふりをし、それを続けることで新型コロナウイルス対策が後手に回り、多くの犠牲者が増えている現状を考慮すれば、その社会的責任は重大であり、それに対して漢方の製薬会社はいずれ大きな代償を払うことになると思われます。
以上、ご報告申し上げます。Dr.Yでした。
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•2020/04/29
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Dr. Y
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説明欄
医療用漢方薬は、医療機関で処方されますが、厳密に申し上げますと、保険診療では予防薬の処方は禁止されております。また、処方する医師も、使用経験の無い漢方薬の処方は躊躇います。一般用漢方薬は手軽に入手でき、錠剤もあって飲みやすいという利点もあります。しかし一般用漢方薬の1日量は医療用漢方薬の約1/2となっています。薬局やネット通販て入手できる一般用漢方薬を予防薬として服用すること場合には、表示されている1日量の1/3を1日1回で充分だと思います。しかし、感染が疑われた場合には、医療用漢方薬の1日量すなわち、一般用漢方薬表示の倍率の服用をお勧めします。
動画では、医療機関で荊芥連翹湯を処方していただくためのコツをお教えします。 4月24日に大手漢方製薬会社から、臨床試験の依頼と公開質問状に対する返事を、営業部長さんから口頭で頂戴しました。
私は製薬会社主導での①病院看護師の院内感染予防効果、②介護施設での介護士への感染予防効果、③消防隊・警察官への感染予防効果、④自宅療養となった患者の家族への感染予防効果、⑤軽症者隔離施設(ホテルなど)に入所した軽症・中等症患者への治療効果(病期短縮・重症化予防)なとの臨床試験を提案しましたが、様々な規制があり製薬会社主導での臨床試験はできません、とのご返事でした。安定の中であぐらをかき、会社の社会的責任を回避すべく、様々な言い訳をする姿勢は、聞くに耐えないものでした。