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「B」では無く、「G」じゃないの。

2017-05-06 21:46:41 | 経済
2017年の3月上旬に安倍総理はかつて自身が務めていた神戸製鋼の加古川製鉄所に視察で訪れた。

4年続いた安倍政権も解散総選挙が目されており、いよいよ潮時かと思われる今日この頃。

世間では東芝の半導体部門の身売りに経済の焦点が当てられていた。安倍政権になった初年度に

三菱重工を追い抜き増加の一途を辿る軍事予算の受注先の最大手となった東芝の今は最悪の結末を迎え

ようとしている。安倍総理に託されていたであろう、東芝の再建はアベノミクスであろうと量的緩和政策で

あろうと、長年に渡る不正経理を続けてきた東芝には効果が出なかった。 

致命的な病理に浸蝕されたプライドの高い企業に手術は到底無理でカンフル剤も痛み止めも無意味だった。

東芝の半導体部門の身売りに対して国内企業は何処も手を挙げなかった。どこからも見放された東芝。

ラグビーの名門としてフィールドで競い合う事も多い東芝と神戸製鋼。試合が終わればノーサイドのはずが

どうにも心情が冷ややかに離れて行く。東芝への対応を拒みたい神戸製鋼の姿が目に浮かぶ。



これまで国内産業は何処かが倒れると経営に余裕のある他の企業が拾って支え合う構図が存在したが、

それさえも東芝を見捨てることを選んだ。以前のようにパナソニックがサンヨーを拾うようなことは無かった。

東芝に必要なのは「Brave」のBでは無く、Gだったかもね。



日本の半導体メーカーがこれ程までに苦境に立たされるのはそれなりに訳があり、当ブログでも事あるごとに

再三紹介してきたように石原慎太郎の存在が挙げられる。過去に「NOと言える日本人」で豪語したのが仇と

なって今では当時の日本経済の優良性が世界で通用しなくなっており、その一つが半導体分野である。

石原は日本の半導体技術を高く買っていて将来的に日本経済を支える分野になると推していたが、結果は

全くの裏目に出てしまった。米国のみならず韓国の企業にもシェアで負けてしまっている。


20年以上も昔の話だが未だに手を緩めることなく着実に日本の半導体産業を窄める訳には行かず、東芝の身売り

のようにこれからも半導体分野で日米は凌ぎを削ると思うよ。米国エスタブリッシュのロックな意地と妙技を

タンマリと味わうのも決して悪くは無い。







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