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北朝鮮のリミッターカット。

2017-08-11 23:46:32 | 国内国際情勢
2017年の2月に北朝鮮の金正男がシンガポール空港で暗殺されて以来、米朝関係は穏やかでは無い。金正男の暗殺の首謀者たる根拠が

北朝鮮にあり正恩体制による粛清であるならば、今の北朝鮮のミサイル発射実験は積極的な軍事外交と判断する事ができる。しかし

日本から観たらば、北朝鮮のその目的や意味さえも明確には理解できていない。 無謀とも思える今の国際情勢の中で北朝鮮のミサイル

外交の意味さえも把握できていないのが日本の行政及び防衛相の現状だ。


しかし無謀とも思える今の北朝鮮のミサイル外交の有効性について肯定的に成らざる負えない部分もある。 2015年に米国はイランの

核開発を容認した。オバマ政権はヒラリー国務長官時代の中東情勢で惜敗をした事になる。米国と関係性が強まっていたイスラエルの

要望通りに中東情勢で結果が出せなかった。 失敗の結果が出た時にヒラリーは国務長官の座にはおらず、後任のペリー国務長官が

その責務を押し付けられる形となった。ペリー氏はイスラエル政府からの怒りを受けざる負えなかった。成す術が無かった。

これに同じくして北朝鮮は米国に対する圧力を維持していけば、石の上にも3年で何れはミサイル開発の許可を得るチャンスがあると

皮算用をしている。ロシア側も表向きは北朝鮮の行動を批判しているが、静観の姿勢を崩していない。可能性があると見ている。




また中東地域におけるISによる紛争が起こる前に米国の国務省内でヒラリー国務長官と面会したホルブルック氏はその後死亡した。

米国民主党のリチャード・ホルブルック氏の生前の活躍は外交官として中東地域の和平で尽力を発揮した事だった。穏健派の外交官として

活躍し死亡した直後に担当した地域の情勢が悪化するケースはこのISによる中東情勢だけでは無い事を覚えておく必要がある。


日中関係の悪化の時には外務省から中国に派遣される予定であった西宮伸一大使が渋谷で倒れ死亡、日朝関係の悪化する前には一応の

外交官の肩書をもっていた金正男がシンガポールで暗殺され、今に至る。 2016年の12月トランプ大統領が誕生した日にトルコでは

警察官の手によってロシアのカルロフ大使が殺害されている。 穏健派の外交を切り捨て、文字通り堰を切るように一気に強硬な姿勢に

出る外交スタンスはここ数年の世界の流行でもある。 穏健派の西宮伸一大使が死亡して尖閣諸島の問題で日本が一気に右傾化したように、

金正男の暗殺は一気に北朝鮮を軍事外交へと走らせるシグナルになった。

北朝鮮のリミッターカットは国際情勢の法定速度を大幅に超えるスピードが出せるようになった。 このスピードに米国トランプ政権が

ついてこれるかまだ未知数ですが、間違いなく日本は米国の軍事基地化が進んでいる。















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