早いもので3.11震災から10年目を迎えようとしている、年号は平成から令和に変わり2021年の日本
で国政を執り行う政権を握っているのは2011年震災時の政権与党の旧民主党ではなく、当時野党で
あった自民党と公明党が2013年から8年以上一貫して政権に着いている。 総理大臣は8年以上総理
大臣を続けて日本を代表するお馴染みの顔となった安倍晋三の後を次いで東北秋田の農家出身の菅
義偉がつとめ復興大臣には若き日に福島で暮らした経験のある平沢勝栄が初入閣で役職につき、ど
ちらも3.11震災と関係性の高い政治家なのですが、期待とは裏腹に全く活躍をしておりません。
それどころか国民からの感心も復興から徐々に離れてゆき、コロナ禍以前に東京五輪の話題が世間
に出るようになってからは“福島”の文字も“復興”の文字も“原発”の話も出て来る機会がめっ
ぽう少なくなってしまった。 まだ家に帰れない避難者が3万人で原発からの汚染水は海に垂れ流し
ですが、途中で復興が終わったと言うよりは、福島の震災復興に囚われ過ぎていては日本は前へ進ま
ないような気がして来た。 この10年を区切りに収まりよく復興を終わらせる為に最後を締め括るア
ンカーとして東北出身の菅義偉と平沢勝栄が政権に居るだけで意味はあまりない。 夏の甲子園、勝
負の決まった大会最後の試合で想い出作りの為に代打で出場する3年生のようです。