いやぁーやっぱり衆議院総選挙2021年も面白かったですね。 テレビ局のTBSは選挙特番の司会に爆笑問題の太田光を起用
して一大問題になってしまったようですが見ている方からは楽しかったと思います。 自民党は議席数こそ選挙前とほゞ変
わらない数を獲得保持できて岸田政権で最初のヤマを微減の勝利で乗り越えましたが、菅義偉政権に関与していた首脳陣の
小選挙区での結果が芳しくなかった。 特に石原伸晃は石原軍団の応援も無く東京8区で敗北して比例でも復活当選には成り
ませんでした。 石原ブランドの終焉として騒がれていますが、そもそも最初から石原ブランド自体が紛い物なので、東京
都としては好転したと考えて良いと思います。
個人的に面白かったのは北海道小樽市(北海道4区)で中村 裕之候補の応援演説を行った麻生太郎が「温暖化で北海道米が
おいしくなった。」と発言し温暖化も悪い事ばかりではない。と放言をした。 これには農業関係の専門家が発言内容を否
定したり、後に岸田総理も謝罪をすることになったが、選挙区の自民中村候補は小選挙区で勝利するも北海道全体では自民
党候補の票が減ったと思います。 そればかりでなく麻生派はコロナで宣言中に銀座で飲み歩いて離党した元側近の松本純
が、無所属で神奈川の小選挙区で立候補したが落選で幹事長の甘利明に至っては議席数は確保できてもネガティブな印象が
拭えず、自身も小選挙区で敗れ比例で復活するも幹事長を辞任しました。
知名度の高い大物が苦戦する中で鳥取一区の石破茂は得票率が80%を超える盤石の強さを見せましたが、まだ選挙開票中で
あるにも拘わらずフライングで党の岸田政権に対して悲観的な意見を見せ、今回の選挙に対してどうしてこのようになった
のか総括をする必要があるとコメントを出したが、最終的には自民党の勝利の形となっているので、石破の内容を把握せず
僻みで岸田政権の粗探しをする愚鈍な態度は決して褒められたものでは無いです。
今回の岸田政権が国民の信任を得る目的で行われた衆議院総選挙2021は、前政権(菅義偉内閣)からの転換を目的とした党内
人事の新陳代謝が隠れテーマでしたが、代謝が進み血液がサラサラになっても小選挙区で敗北しても比例区で復活するケー
スが多くリンパ腺からの老廃物の排出とはなりませんでした。 石破茂のような議員がいる限り自民党は良くならないし菅
義偉は小選挙区で負けても不思議ではなかった。 結論としては今の自民党は代謝が活性化されずに浮腫んでいる。