東電は3.11震災事故による損害賠償10億円を福島県側に支払うことで和解する見通しとなった。この金額は
事故の対応で職員の勤務時間が増加した為の超過勤務手当分とされている。また業務上過失致死罪に問われて
いた東電の旧経営陣3人について東京地裁は無罪とした。検察側は地裁の判決内容に不服として東京高裁に控訴
した。東電の事故責任の追及についてはまだまだ戦いが続きそうですが、でも何となく本当に何となく震災から
8年6か月が過ぎて自分の中ではこのタイミングで福島の復興が終わったような気がした。未だに5万人の人が避
難所生活をしているが、一般論として普通に考えてココが潮時だと思う。後は専門家の人に任せるのが良い。
それにしても3.11震災後に「放射脳」などという造語で放射能汚染を気に掛ける人々を誹謗中傷した原発推進派
や自○党サポやネトウヨの妨害も有り二次災害に繋がり、情報の面で早期に適切な国民的レベルで対処が出来な
かったのは非常に残念だが、もう取り戻せない所にまで来てしまった。放射能漏れの恐怖は病気の“癌”となり、
大量の汚染水については環境と生態系が破壊され災いはまるで神の裁きを受けた天罰のように思えてくる。
千葉県で台風15号が猛威をふるった直後の9月下旬に東電の無罪判決が出された。自然災害の後に残る凄まじい自
然の力に対する脅威と過信しがちな人間文明の脆さは、科学が今よりも発達して生活が便利になっても自然が
人間の上位に在る関係は変わらないように思う。裁判では東電が巨大津波の襲来を試算し予見できたとする考えを
考慮に入れないで判決に至っているが、万が一にもメルトダウンの原因が大津波で無かった場合には裁判のやり直
しなど出来るのだろうか。自民党政府が作成した『吉田調書』の内容の確証も儘ならない状況で不安を強く感じる
所もある。3.11震災事故の事故原因の特定を公然としなければ、更なる恐ろしい結果になる事は解りきっている。
なぜかココが曖昧なままで許しているのは後に大きなツケとなるだろう。
兎にも角にも今一度事故原因の究明を明らかにしなくてはいけないのだが、原発事故の問題を難解にして敷居を高く
して人々の関心が引いて風化が進む内に復興が何者かの手によって知らぬ間に別モノに成りつつあると感じている。
裁判で解決できる訳が無い。原発だけでなく法曹界の巨悪もメルトダウンする事は間違いなさそうだ。裁判所の判断
など目もくれず身近な切実な問題として癌患者の罹患数で物事を実感する事が多い。訴えられるべき存在は東電ばか
りでなく当時の石原都政でもあるし、東京都消防局でもある。
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