2019年11月に女優の沢尻エリカが麻薬取締法違反の罪で逮捕された時、世間は陰謀論的な観点から
安倍政権の策略で逮捕に踏み切ったとする見方を強めた。 つまりは当時の安倍政権は政権の致命
傷に成りかねない桜を見る会関連の政治スキャンダルからメディアの追及と国民の関心を逸らす目
的で、予め準備されていた沢尻エリカの逮捕劇を実行し利用した。 そして自らの疑惑は芸能ゴシ
ップで煙に巻いたとして陰謀説がまことしやかに流されていた。 真実がどうであれ、結果論から
言えば安倍政権は沢尻えりかの薬物逮捕劇によって助かった部分があったのは確かだった。
それから一年後の2020年11月、政権は安倍内閣から菅義偉内閣に変わり、コロナ禍中の経済政策Go
Toキャンペーンが感染拡大の原因となる事から政策の見直しが強く求められ、菅義偉内閣の政権運
営能力の是非が問われた切羽詰まった状況にありながらも再び桜を見る会の疑惑は炎上する。
奇しくも沢尻えりかの逮捕によって疑惑の追求が途絶えてしまったホテルでの前夜祭の場面から捜
査が再開して、一年間のインターバルを置いて世間の関心とほとぼりが冷めた頃を見計らったように
安倍前総理は国会で疑惑の全てを秘書に転嫁してアッという間に桜を見る会の疑惑を締めくくった。
何ともあっけない幕切れに拍子抜けをしてしまう。
そして疑惑の終焉は国民に政治不信の蟠りを払拭させることはなく、安倍晋三はもぅ既に総理大臣で
は無い事を改めて国民に思い起させた。 まだ現職の総理大臣であった頃の桜疑惑の政治スキャンダ
ルを理由にしての失職では無いにしても安倍晋三が総理大臣では無くなった事は事実であって、これ
以上の疑惑追及が無意味に思えた。 安倍が捜査から逃げ切ったとでも言おうか、沢尻エリカの薬物
逮捕劇から一年の時間的猶予を与えられて辞任でケジメを着けて自己解決で疑惑を終わらせた。 安
倍晋三が立派に思えた。 難所が政治家を育てた良い例だと思う。評価に値するモノだと思う。
なぜかコロナ禍のGoToキャンペーン中でありながらも現在の菅義偉総理が余りにも不甲斐ない政権運
営で中身も無く、変わり映えも無く、到底総理大臣として有権者から認識されていないので、 まだ
安倍晋三が総理大臣であるような記憶の錯覚は多くの国民に有ったと思う。 安倍政権が8年近い歴代
最長の在職期間であった事も影響しているのかもしれない。 どちらにせよ安倍晋三と菅義偉のバリュ
ーの違いは一目瞭然としていた。
さて桜を見る会の前夜祭はこれでグレーな結末に収まったが、疑惑の発端となった反社会的な人物と
写真撮影に応じていた菅義偉の責任問題も問われるべきはずが、そこがスルーされている所を察すると
菅義偉は東京地検の後にいる組織となんらかの関連性があると思われる。 桜を見る会の疑惑だけでな
く東京地検は菅義偉の疑惑に関しては何故か捜査も追及もしないのか不思議でしょうがない。 沖縄県
の石垣島で強制労働で逮捕された半グレ集団をなぜ桜疑惑の関連で調査しないのか菅義偉にはシコリが
残っている。 仕事が出来ずにイメージがボロボロに壊れて行く菅義偉の人間性にもはや秋田県の苺農
家出身で苦労人である面影さえも無い。 沢尻エリカの逮捕劇は安倍晋三の辞任と菅義偉の工作員説と
いう新たな陰謀論を浮き彫りにした。 そして自民党はコロナ対策など気にしていないことが明らかになった。
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