これ、どうする？

これどうする？・・・と納戸から嫁さんが出してきたのが”boreal ninja”

おぉ、懐かしいぃぃぃぃ！これで”ボリエール　ニンジャ”と読みます。フリークライミング用のシューズ。
僕の現在の体型を知っている人は笑ってしまうでしょうが、１０年くらい前はフリークライミングをやっていたんですよ、これでも。
市の広報誌で山岳協会がフリークライミングの講習会をやるという記事を見て申し込み　それから始めたのですが。最初は戸田公園駅近くに施設があったのですが、その後我が家から自転車で１０分くらいのところに移転して　週に２回くらい通っていました。
フリークライミングといってもザイルで確保されながら高い人工壁を登っていくのではなく、僕がやっていたのは３メートルくらいの壁をひとりで登るボルダリングというほうで道具もシューズとチョークバックくらい。壁にたくさんのホルダー（取っ手）があるのだけど、使っていいホルダーはルートによって決まっているのですよ。その決まったホルダーだけを使ってスタートからゴールまで移動するという競技。上だけじゃなくて下にも横にも移動します。
まずは壁の前でコース図を見ながら身体の動かし方をイメージ。そして実際に登ってみて、落ちてまた考える。またトライして落ちてまた考えるの繰り返し。手の動かし方、足のかけ方、重心の移動の仕方。パズルを解くような感じですね。フリークライミングは力で登っていくと思われがちですが、大切なのはバランスと柔軟性。女子の選手は身体が小さくてきゃしゃな人も多いですよ。もっとも皆さん、贅肉は付いていないんですけどね。

２年近くやったのかなぁ。あまり上手にはならなかったけど、考えながら身体を動かすのが性に合っていたみたい。その後　別の運動で膝を痛めてしばらく運動をしないうちに　体重がどんどん増えて１５キロ増。フリークライミングどころではなくなり、すっかりご無沙汰に。

さて「どうする？」といわれて目の前に出されたものの、また始めるのは辛そうだなぁ。最近は愛好者も増え、混んでいるらしいし。かといって捨てるのも　なんだか寂しいし。
「考えておくから」と受け取って　紙袋に入れ　嫁さんに見つからないように　今度は僕の部屋の袋戸棚の奥へ。次に目にするのは何年後になるのかな？