~ 地球そぞろ歩き ③ ~
♠ 花陰へ入ってゆきます足音に花の歓喜を乱さぬように 松井多絵子
栃木県の✿花の山 に着いたのは10時頃だったか。昨日は晴天、でも寒かった。花桃の花はほとんど咲いていなかったが、雪柳とレンギョウは花盛り。わたしは雪柳を見上げたのははじめてだ、その白い花々のなかに鮮やかなレンギョウの黄色。元気よく空へ向かって咲いていた。白と黄の起伏のなかを巡る、そぞろ歩き。出入り口に近い処に足湯があり足を入れると程よい温み。しかもここから花盛りのレンギョウを見下ろせた。黄色の花の歓声が湧きあがってくる中での足湯。とても気持ちよかった。1時間余り 「花の山」 にいて昼食のため益子へ向かった。シルバーのクラブツーリズムバスで。
♠ 思いきり咲いていたいと黄の口をあけっぱなしのラッパ水仙
わたしの若い頃の水仙はもっと小さな花だったような気がする。地味で清楚な花が派手になったなあ、とおもう。✿ひたち海浜公園 はいま 「水仙ファンタジー」 約100万本の水仙が満開。ことにラッパ水仙の花が大きい。品種改良やよき肥料のおかげで花が大きく咲くのか。巻色の口がそれぞれ私に話しかけるような、訴えるような、自己主張するのか水仙の花も。100万の花の口が。黄色の口が。
「ひたち海浜公園」のネモフィラを私はまだ見たことがない。水仙畑をすぎると行く手にほの青い丘、「東京ドームの43個分もある公園ですから海が見えるところまでは行かないように」と添乗員さんに云われたのに、私の脚は丘へ向かってしまった。斜面にはネモフィラの小さな花がすでに咲いていた、あと2週間で花は大きくなり青も鮮やかになるだろう。丘の上から海を見渡す。太平洋が広がっている。わたしは「ラ、メール」を口ずさんでいた。
㊟歩行数 10788、7.1km 277cal 脂肪燃焼19g
(旅行代金 昼食、入場料込。8980円)
♠ ラ・メールは海なり母なりフランスの、かなたのことは計り知れない
4月10日 松井多絵子