えくぼ

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地球そぞろ歩き ⑤

2015-04-23 09:05:50 | 歌う

            ・・・ 地球そぞろ歩き ⑤ ・・・

♠ 春愁とう言葉たのしも我が前にうつむく若き裸婦のビーナス  松井多絵子

 昨日の午後1時すぎに私はフィレンツェに向かった。家から463歩でバス停へ、渋谷行きに乗り13分で渋谷駅、7分歩いて文化村のザ・ミュージアムに着く。✿「フィレンツェの富と美」の展覧会場へ。若い女が多いが老女も2割はいる。イタリアは女の大好きな國だ。ファッションや音楽、絵画。そしてグルメ。今や日に1食はイタリアンではないか。パスタはうどん、ピザパイはお餅に似ている。

 会場へ入ると先ず金貨の展示。13世紀の金貨が真新しい。貴重品入れの箱もある。公園のベンチほどの大きさのフィレンツェ公益質屋金庫は木と鉄で造られている。15世紀のフィレンツェを支えたのは金融業。特にメディチ家という財閥が芸術家たちを支援し、ルネッサンス時代を作ったのだ。画家・ボティチェリの作品に、今日、渋谷で見るなんて。

 青い服の聖母マリアの絵が多い。金髪に青い服はよく似合う。マリアをさらに美しくする。でも黒髪に青い服は夜の海だ。私は青い服は着ない。ボティチェリ最盛期の「受胎告知」もいいが、「ビーナスの誕生」が大好きだ。その大作のビーナスだけの1枚の絵にわたしは捉えられてしまう。見事な裸身を見せながら、俯く若い女の表情はまさに「春愁」だ。黒一色の画面はビーナスの裸身立像をさらに美しくしている。

 花の都・フィレンツェを去り4時すぎの渋谷の街を歩く。女性の装いは春、夏もあり、まだ冬などさまざまだ。15世紀のふわふわコッテリの服を着た女は見かけない。マークシティをそぞろ歩きするが、ショップもレストランもみなシンプルだ。15世紀の華麗な装飾の空間から解放されて、私は渋谷の街を歩く。ジャケットにスラックス、スニーカーで。
     昨日の歩数は5082歩、3.3km 燃焼109kcal 脂肪燃焼7gだった。

       我が家にはドローンが来る筈はないと思いながらも!(^^)!

                       4月23日  松井多絵子