AI (ええ愛・Atelier Ichien)

ここは、『AI(ええ愛)』のある人たちの自由な空間です。一つ一つの記事に『AI(ええ愛)』が込もっているものばかりです。

ゆで卵が好きな理由 100人の1歩より

2012年09月01日 | うたしやきなお話
一円さん♪の愛読しているメールマガジンより…お福分けさせていただきます…m(__)m…
写真は…愛知県岡崎のそのみんさん♪の提供です…ありがとうございます…m(__)m…


vol.1278[ゆで卵が好きな理由]

ゆうです

おはようございます♪

いつも読んで頂きありがとうございます☆



今日も絶好調にワクワクさまです♪

行きます!

~~~

板東英二さん。

ゆで卵が大好きなのは有名ですが、それには理由があったのです。。。


~~~



「ひもじい思いさせて、すまなかったねえ。ごめんね」

それが母の口癖だった。



母は、満州から五歳の僕をおぶって、ひたすら日本を目指した。


ゆで卵が、好きなのには理由(わけ)がある。

僕、板東英二にとって卵は特別な食べ物。


満州からひきあげてくる五歳の僕を救ってくれたのは、卵と、母の愛だった。


なんとしても生きる。なんとしても日本に帰る。


母があの想像を超える寒さの中、僕をおぶって日本を目指さなかったら、

もちろん今、僕はここにいない。


満州で生まれ、五歳のとき敗戦を迎えた。


たった一夜で、全てが変わる。

いきなり襲われる。

突然、追われる。


そのころの記憶はほとんどないけれど、

何かが変わってしまったという非常事態は、肌で覚えている。


逃げた。


父は戦地にいたので、母は子供四人を連れ、逃げた。


いちばん末っ子の僕を背負って、山を越え、涙も凍る平原を進んだ。


夜、母は僕を木の上に縛り付けた。


地面は凍っていて、子供はあっという間に凍死してしまう。


だから母は木をよじのぼり、僕を過酷な現実という大地から守ってくれた。



結局、僕たちが博多にたどりついたのは、満州を出てから一年半後。


全員、栄養失調で立つことができず最後は、這うようにして日本の地に着いたらしい。


ほんの数回手に入った卵が、僕たちの命を救ってくれた。



うつろう不安をぶつけたとき、母は言った。


「どんなときも、お天道様は必ず観てるから」



僕、板東英二にとって母の存在は、特別だ。


満州から五歳の僕をおぶって、ひたすら日本を目指した。


無蓋列車。

囲いのない列車の荷台の上のたくさんの乗客。


振り落とされないように、子供を真ん中に置き、それを母親たちがとり囲む。


列車の揺れ、母のぬくもり。


自分が何から逃れ、何処へ行こうとしているのか。


思えば、七十を過ぎてもなお、忙しく働いていないと不安になる性分は、

あの五歳の体験に根ざしているのかもしれない。


この世は一瞬で変わる。


昨日まであったかいスープを飲んでいた自分が、今日は囲いのない列車に揺られ飢えている。


ただひとつ変わらないものがあるとするなら、

それは、

母の思い。



母は亡くなる寸前まで、「ちゃんと食べてる?」と僕を気遣った。


「ひもじい思いさせて、すまなかったねえ。ごめんね」


それが口癖だった。


一生懸命、働いてくれた。


愚痴ひとつこぼさずに、僕たちきょうだいを育て上げてくれた。


「大学、いかしてあげるからね」


そんなふうに言ってくれたけれど、僕はプロ野球の道にすすんだ。


僕がどんなに稼いでも、母の口癖は変わらない。

「ちゃんと、食べてる?」


僕、板東英二は思う。


この世は、なんて理不尽で不条理なのかと。


明日、今、この瞬間に何が起こるかわからない。


どんなに努力しても、それが報われるか保障はない。


満州で敗戦を迎えたこと、

野球という世界に身をおいたこと、

それらが僕に世界のしくみを教えた。


うつろう不安をぶつけたとき、母は言った。


「どんなときも、お天道様は必ず観てるから」


母は、僕が結婚しても家に来ようとしなかった。


理由はただひとつ。

英二にひもじい思いをさせたから。


そんなことはないのに、それが母の中のケジメだった。


甲子園、プロ野球。

勝負の世界で戦う僕に、母はお守りをくれた。


あるとき、そのお守りをあけると、中に、大豆の豆が三粒。


母ちゃん、どれだけ食べること気にしとるんや。


実家に帰れば、オコワとゆで卵。


母ちゃん、大丈夫、もうちゃんと食べてるから。


亡くなる三日前に、母に会った。


「英二、氷が食べたい」


口の中に、氷を入れてあげた。


うれしそうに、母は微笑んだ。


それが最期だった。


我慢して我慢して、最後に氷を美味しそうに食べて母は逝った。


母ちゃん、ありがとうね。


英二は、なんとか食べてるよ。


いまは、ゆで卵を好きなだけ食べてるよ。



母ちゃんへ

ほんとに、長い人生になりました。

もう少し頑張ったら、母ちゃんが死んだ、その日に追いつきそうです。


でも今は、自分でおいしいもんがちゃんと食べれます。


ありがとう、と言いたい時に母ちゃんいないけど、

でも、またお墓の前に行って、

ありがとうと言います。


ほんとに、僕にとっては、母ちゃんが本当に誇りとして、

そして英二の宝物として、

今でも大事にしとります。



ほんとに母ちゃん、ありがとう。


~~~

出典

東京FM
ゆうちょ銀行letter for links

より


・・・━━━☆・
今日の1歩
・・・━━━☆・

感動です(ToT)


心に響きました。


親の愛は無償ですね。

ただ、ただ 子供のことを想う愛。


感謝します

ありがとうございます☆

~~~

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【ありがとう∞(まるまる)】


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2012.9.17(祝:敬老の日)

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