goo blog サービス終了のお知らせ 

AI (ええ愛・Atelier Ichien)

ここは、『AI(ええ愛)』のある人たちの自由な空間です。一つ一つの記事に『AI(ええ愛)』が込もっているものばかりです。

勘違いさせる力 人の心に灯をともす 3292より 写真はMさんからいただいたプレゼントです(*☻-☻*)あ...

2018年09月02日 | 
【勘違いさせる力】3292


ふろむだ氏の心に響く言葉より…


1974年、カナダで選挙があった。

その選挙を調査したところ、イケメンの政治家は、そうでない政治家の2.5倍もの票を獲得していた。

イケメンたちの圧勝だったのだ。


《そりゃそうだろ。どんな世界だって、美人とイケメンに人気があるのは、当たり前だよ》


いや、ここで重要なのは、「イケメンに投票した理由」なんだ。

調査の対象となった投票者の73%は、「私が彼に投票したのは、彼がイケメンだからではない」と思っていたのだ。

「イケメンだから、投票しちゃった部分もあるかな」と思っていたのは、14%にすぎない。


人々は、「イケメンだから投票した」という自覚なしにイケメンに投票しただけでなく、「人柄が信頼できるから」とか「経済政策に期待できるから」とか「実力があるから」とか、容姿とは別の理由で、投票したのだと思い込んでいたのだ。


《たまたまそういう結果になっただけだろう》

いや、同様の研究は、山ほどあるよ。

たとえば、「採用面接で、身だしなみが、どのような影響を与えるか」という研究がある。

その結果、「仕事に必要な資格よりも、身だしなみのよさのほうが、採用決定に大きな影響を与えていた」ということがわかった。

そして、ここでも、面接官自身は、「外見は、ほとんど採用決定には影響しなかった」と考えていたのだ。

つまり、面接官は、「外見で採用したわけじゃない」と、自分では思っていたが、実際は、外見で採用していたということだ。


《どうしてそうなるの?》


つまり、「容姿が優れている」という特徴が、漠然と「その人間が全体的に優れている」というイメージに変換されてしまう。

「全体的に優れている」という印象を持ってしまうと、その政治家の、政治手腕も、人柄も、政策も、なにもかも優れているように見えてしまうわけだ。


この現象は、容姿に限った話ではないんだ。

たとえば、2001年、9・11テロが勃発したとき、ブッシュ大統領への支持率が急上昇した。

注目すべきは、このとき、ブッシュ大統領の経済政策への支持率まで、47%から60%に上昇したということだ。


『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』ダイヤモンド社




ふろむだ氏は本書の中でこう語る。

『この世界は、思考の錯覚に満ち溢れている。

なぜなら、「プラスのイメージを引き起こすもの」であれば、なんでも「全体的に優秀」という思考の錯覚を引き起こしてしまうからだ。

たとえば、

「売り上げを半期で73%増やしました」

「DAU500万人のアプリのサーバを運用していました」

「株式会社凸凹商事の営業部長をやっていました」

「月間300万PVのブロガーです」

「あの有名人のベストセラー本を担当した編集者です」

なんていうわかりやすい実績は、どれも「思考の錯覚」を作り出す。


たとえそれが実力によるものではなく、上司や同僚や部下や顧客のおかげで達成できた実績だったとしても、強烈な思考の錯覚を生み出すのだ。

もちろん、麻雀の強さでも、絶妙なタイミングのつっこみでも、しゃれたジョークでも、住んでいるマンションでも、学歴でも、経歴でも、あなたの想像もしなかったような、実にさまざまなものが思考の錯覚を作り出す。

ここで重要なのは、「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」は、一種の資産として機能するということだ。

私は、これを「錯覚資産」と呼ぶ。


また、もう1つのポイントは、

「全体的に優秀」は、「思考の錯覚」の、ほんの一例に過ぎず、さまざまな種類の思考の錯覚があるということだ。

複数種類の思考の錯覚が掛け算されることで、とんでもない威力の錯覚資産が作り出されるのだ。

さらに重要なのは、錯覚資産は、うまく運用することで、複利で増やしていけるということだ。

錯覚資産の運用がうまい人間と下手な人間では、時間とともに、どんどん差が開いていくのだ』


錯覚資産の一番わかりやすい例は、学歴だ。

あるいは、元マッキンゼー、元アクセンチュアという肩書も錯覚資産になる。

しかしながら、やっかいなのは、ほとんどの人が「自分は学歴や肩書では判断していない」と思っている。


学歴も肩書もない人は、錯覚資産を増やせないかというと、そうではない。

人から見てイメージしやすい、少し尖(とが)った特徴なり、トレードマークをそれとなくアピールすることだ。

人にはそれぞれの持ち味がある。

誰かが人に紹介してくれるとき、何といって紹介してくれているのか。

それが錯覚資産だ。


現代において、「勘違いさせる力」は強力な武器になる。






■新メルマガの登録はこちらから
http://hitonokokoro.com/

■「人の心に灯をともす」のfacebookページです♪
http://www.facebook.com/hitonokokoro

■【人の心に灯をともす】のブログはこちら
http://ameblo.jp/hiroo117/

★Google+始めました!
https://plus.google.com/b/115426645501816794861/
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« vol.3463 [大目に見る] 10... | トップ | vol.3709 人生を好転させる“... »
最新の画像もっと見る