goo blog サービス終了のお知らせ 

AI (ええ愛・Atelier Ichien)

ここは、『AI(ええ愛)』のある人たちの自由な空間です。一つ一つの記事に『AI(ええ愛)』が込もっているものばかりです。

vol.3516 本当の友とは 魂が震える話より 写真はMさんからいただいたプレゼントです╰(*´︶`*)╯♡あ...

2017年11月22日 | 
「本当の友とは」というお話です。


_______


幼い頃、両親に捨てられ、施設で育った男の子がいました。


小さい頃から毎日、同じ洋服を着ていたので、「施設の子」などと言われて、いじめられていました。


小学校の頃には、同級生の家に遊びに行くと、いつも家の中から、「あの子と遊んじゃだめでしょう」と同級生を叱っている親の声が聞こえました。


このような毎日が続いていたので、この男の子はできるだけ人と接しないように生きることで、自分を守ることを覚えます。


高校に進学したとき、誰とも仲良くなれなかった男の子はクラスでいじめにあいます。


朝、学校に着くと机に「死ね」「貧乏神」「親無し」などの悪口が、数え切れないぐらい書かれていました。


その机を見た男の子は、呆然と立ち尽くしていました。


「僕は誰にも迷惑をかけないようにと思って、寂しくても一人で毎日を過ごしてきたのに・・・。どうしてこんなひどいことをされないといけないんだ・・・」と思って、生きているのが嫌になりました。


そのとき、同じクラスのA君がその机を抱え上げました。


男の子は、机で殴られるのかと思って目を閉じましたが、A君は、「行くよ」と言って、廊下に出ると、そのまま机を工作室に運んでいきました。


男の子は黙って、A君の後をついていきました。


A君は工作室につくと、紙やすりで机の落書きを消し始めました。


そして、「つまんないことに負けるなよ」と一言だけ言うと、黙々と落書きを消していきました。


「放課後、もう一回、ここでニスを塗ろう。そうしたら、元通りだ」と話すA君を見て、男の子は涙が出ました。


数年後、A君が結婚することを知った男の子は、「おめでとう。君がいなかったら今の僕はいない。恥ずかしくて面と向かっては言えないけど、幸せになって欲しい。そしてこれからも親友でいて欲しい。今まで本当にありがとう」と伝えました。


この男の子は、自分の味方になってくれる存在がいることに気がつくことで、生き方が変わったと思います。


A君のように本当に困っている人に対して、周りを恐れずに助けられる勇気が欲しいですね。


_______


大切な人に贈りたい24の物語

中山和義 著

フォレスト出版


_______


ドイツの画家、版画家である『アルブレヒト・デューラー』氏の描いた「祈りの手」のエピソードをご紹介いたします。


___


いまから500年ほど前、ドイツのニュールンベルグの町に「デューラー」と「ハンス」という若者がいました。


2人とも子沢山の貧しい家に生まれ、小さな時から画家になりたいという夢を持っていました。 


2人は版画を彫る親方の元で見習いとして働いていましたが、毎日忙しいだけで絵の勉強ができません。


思いきってそこをやめて絵の勉強に専念したいと思いましたが、絵の具やキャンバスを買うお金もままならないほど貧しく、働かずに勉強できるほど余裕はありませんでした。


ある時、ハンスがデューラーに1つのことを提案しました。


「このままでは2人とも画家になる夢を捨てなくてはいけない。


でも、僕にいい考えがある。


2人が一緒に勉強はできないので、1人ずつ交代で勉強しよう。


1人が働いてもう1人のためにお金を稼いで助けるんだ。


そして1人の勉強が終わったら今度は、別の1人が勉強できるから、もう1人は働いてそれを助けるのだ。」


どちらが先に勉強するのか、2人は譲り合いました。


「デューラー、君が先に勉強してほしい。


君の方が僕より絵がうまいから、きっと早く勉強が済むと思う。」


ハンスの言葉に感謝してデューラーは、イタリアのベネチアへ絵の勉強に行きました。


ハンスはお金がたくさん稼げる鉄工所に勤めることになりました。


デューラーは「1日でも早く勉強を終えてハンスと代わりたい」とハンスのことを思い、寝る時間も惜しんで絵の勉強をしました。


一方残ったハンスはデューラーのために早朝から深夜まで重いハンマーを振り上げ、今にも倒れそうになるまで働きお金を送りました。


1年、2年と年月は過ぎていきましたが、デューラーの勉強は終わりません。


勉強すればするほど深く勉強したくなるからです。


ハンスは「自分がよいと思うまでしっかり勉強するように」との手紙を書き、デューラーにお金を送り続けました。


数年後ようやくデューラーは、ベネチアでも高い評判を受けるようになったので、故郷に戻ることにしました。


デューラーは「よし今度はハンスの番だ」と急いでニュールンベルクの町へ帰りました。


2人は再会を手を取り合って喜びました。


ところがデューラーはハンスの手を握りしめたまま呆然としました。


そして、泣きました。


なんとハンスの両手は長い間の力仕事でごつごつになり、絵筆がもてない手に変わってしまっていたのでした。


「僕のためにこんな手になってしまって」と言って、デューラーはただ頭を垂れるばかりでした。


自分の成功が友達の犠牲の上に成り立っていた。


彼の夢を奪い、僕の夢が叶った。


その罪悪感に襲われる日々を過ごしていたデューラーは、「何か僕に出来ることはないだろうか」「少しでも彼に償いをしたい」という気持ちになり、もう一度、ハンスの家を訪ねました。


ドアを小さくノックしましたが、応答はありません。


でも、確かに人がいる気配がします。


小さな声も部屋の中から聞こえきます。


デューラーは恐る恐るドアを開け、部屋に入りました。


するとハンスが静かに祈りを捧げている姿が目に入りました。


ハンスは歪んでしまった手を合わせ、一心に祈っていたのです。


「デューラーは私のことで傷つき、苦しんでいます。


自分を責めています。


神さま、どうかデューラーがこれ以上苦しむことがありませんように。


そして、私が果たせなかった夢も、彼が叶えてくれますように。


あなたのお守りと祝福が、いつもデューラーと共にありますように」


デューラーはその言葉を聞いて心打たれました。


デューラーの成功を妬み恨んでいるに違いないと思っていたハンスが、妬み恨むどころか、自分のことより、デューラーのことを一生懸命祈ってくれていたのです。


ハンスの祈りを静かに聞いていたデューラーは、祈りが終わった後、彼に懇願しました。


「お願いだ。君の手を描かせてくれ。


君のこの手で僕は生かされたんだ。


君のこの手の祈りで


僕は生かされているんだ!」


こうして、1508年、友情と感謝の心がこもった「祈りの手」が生まれました。


___


愛を与えられる人、愛を感じ取れる人、どちらも素晴らしいし、そうでありたいですね。



__________

今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

心より感謝します。

__________


ブログにも記事をアップしてあります。

「魂が震える話」ブログ

http://ameblo.jp/and-kei/



このメルマガは、

転送、掲載、自由です。

朝礼や飲み会の席、友人や家族との会話で、どんどんご活用いただけたらと思います。

こちらから登録出来ます。

 ↓ ↓ ↓

http://rush1000.com/form_if.cgi?id=tamafuru&u=a4243f144db0dd26



ブログやメルマガ、フェイスブック等のネタとして使用する際は、以下のような文を入れて頂ければ、断りは要りません。

___

この話は、メルマガ「魂が震える話」で紹介されていました。

メルマガは下記のアドレスから登録できます。

http://rush1000.com/form_if.cgi?id=tamafuru&u=a4243f144db0dd26

___


よろしくお願い致します。


--------------------
発行責任者  「魂が震える話」けい
お問い合わせ kei@tamafuru.com
--------------------
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 水を飲むときに「ありがとう... | トップ | vol.3179 [苦労] 100人の1... »
最新の画像もっと見る