武士道のお話です。
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武士道といふは死ぬことと見つけたり。
この部分を戦前の日本の軍部は教科書にして小学生に配り、戦場で死ぬことを理想とするよう求めました。
葉隠の真意は違います。
ここには重大な言葉が省かれているのです。
「死ぬこと」の前に、「誰のために」が省かれています。
侍の本来の世界では、ここに「君主のために」が必ず入っていなければなりません。
すなわち「君主のために死ぬこと」が武士道のはずなのです。
ところが葉隠はあえて、それを入れなかった。
なぜか。
「君主でなくてもいい。自分以外の他の誰かのために死ぬことが、武士道だ」という考えがあったからです。
この一節は、死ぬことを語っているのではなく、「生きよ。人のために生きよ」と言っているのです。
「もしも自分のことばかり考えて生きていれば、どれほどうまくやっても、あるいは栄達しても、やがて必ず死ぬのだから人生はつまらない、空しい。
しかし、自分以外の人のために生きるのなら、命が次に繋がっていくのだから、空しくない。
生きよ、人のために生きよ」。
それが日本の武士道のほんとうの根幹精神です。
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ぼくらの哲学
青山 繁晴 著
飛鳥新社
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小泉八雲氏(ラフカディオ・ハーン)は、今から100年以上前の日本人を観て、どの民族にも増して幸福になる手段を心得ていると賞賛し、こう言いました。
「日本人のように、幸せに生きていくための秘訣を十分に心得ている人々は、他の文明国にはない。
人生の喜びは、周囲の人たちの幸福にかかっており、そうであるからこそ、無私と忍耐を、われわれのうちに培う必要があるということを、日本人ほど広く一般に理解している国民は、他にあるまい」
【人生の喜びは、周囲の人たちの幸福にかかっている】
その通りだと思います。
周りの人を喜ばせるから、自分の目に映るのは「喜んでいる人たちの光景」になります。
周りの人たちに使う言葉は、相手が喜ぶ言葉だから、自分が一番よく聴く言葉は「喜びの言葉」です。
周りの人たちを喜ばせようとする心がいつもあるから、自分といつも一緒にいるのは「あたたかい心」でしょう。
だからこそ、
【人生の喜びは、周囲の人たちの幸福にかかっている】
つまり、「自分のためにだけ生きてんじゃねーよ!自分だけ得しているように思えるかもしれんけど、自分が一番つらい人生になるぞ!」ということです。
人は死ぬ時、
死を目前にした時、
自分のことは考えず、支えてくれた人や、周りの人、
そして何より、
あとのことを考えるのではないでしょうか。
自分がいなくなった後のことを。
その基準で考えたら、私心なんて微塵も出てこないでしょう。
本当に、世の中のため、人のため、仲間のため、家族のため、何をするべきか、何をしたいのかが明確になると思います。
死を意識するということは、「人のために生きる」を意識することにもつながります。
だから、アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏は、
「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私はやりたいだろうか?」と自分自身に毎日問いかけていたのでしょう。
「今日やる予定のことを私はやりたいだろうか?」だけだったら、私心やわがままな答えが出ます。
「もし今日が人生最後の日だとしたら」があることによって、私心なく本当にやるべきことが見えてくるのだと思います。
なかなかこの平和な時代の平和な国で「死」を意識するのは難しいのですが、いつか死ぬということを、本当の意味で理解している人は、覚悟や志が違いますね。
生きている人全員に与えられた絶対のルール。
「いつか死ぬ」ということ。
マルティン・ルター氏の言うように、
「たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える」
いつか死ぬと分かっているから、向上しない、勉強しない、あとに残さないのではなく、
たとえそうだとしても、そうだからこそ、学び続け、向上し続け、あとの人により良いものを残していけるひとでありたいですね♪
↓ ↓ ↓
http://soul.jp.net/20170320/
__________
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
心より感謝します。
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このメルマガは、
転送、掲載、自由です。
朝礼や飲み会の席、友人や家族との会話で、どんどんご活用いただけたらと思います。
こちらから登録出来ます。
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http://rush1000.com/form_if.cgi?id=tamafuru&u=a4243f144db0dd26
ブログやメルマガ、フェイスブック等のネタとして使用する際は、以下のような文を入れて頂ければ、断りは要りません。
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この話は、メルマガ「魂が震える話」で紹介されていました。
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よろしくお願い致します。
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発行責任者 「魂が震える話」けい
お問い合わせ kei@tamafuru.com
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この部分を戦前の日本の軍部は教科書にして小学生に配り、戦場で死ぬことを理想とするよう求めました。
葉隠の真意は違います。
ここには重大な言葉が省かれているのです。
「死ぬこと」の前に、「誰のために」が省かれています。
侍の本来の世界では、ここに「君主のために」が必ず入っていなければなりません。
すなわち「君主のために死ぬこと」が武士道のはずなのです。
ところが葉隠はあえて、それを入れなかった。
なぜか。
「君主でなくてもいい。自分以外の他の誰かのために死ぬことが、武士道だ」という考えがあったからです。
この一節は、死ぬことを語っているのではなく、「生きよ。人のために生きよ」と言っているのです。
「もしも自分のことばかり考えて生きていれば、どれほどうまくやっても、あるいは栄達しても、やがて必ず死ぬのだから人生はつまらない、空しい。
しかし、自分以外の人のために生きるのなら、命が次に繋がっていくのだから、空しくない。
生きよ、人のために生きよ」。
それが日本の武士道のほんとうの根幹精神です。
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ぼくらの哲学
青山 繁晴 著
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小泉八雲氏(ラフカディオ・ハーン)は、今から100年以上前の日本人を観て、どの民族にも増して幸福になる手段を心得ていると賞賛し、こう言いました。
「日本人のように、幸せに生きていくための秘訣を十分に心得ている人々は、他の文明国にはない。
人生の喜びは、周囲の人たちの幸福にかかっており、そうであるからこそ、無私と忍耐を、われわれのうちに培う必要があるということを、日本人ほど広く一般に理解している国民は、他にあるまい」
【人生の喜びは、周囲の人たちの幸福にかかっている】
その通りだと思います。
周りの人を喜ばせるから、自分の目に映るのは「喜んでいる人たちの光景」になります。
周りの人たちに使う言葉は、相手が喜ぶ言葉だから、自分が一番よく聴く言葉は「喜びの言葉」です。
周りの人たちを喜ばせようとする心がいつもあるから、自分といつも一緒にいるのは「あたたかい心」でしょう。
だからこそ、
【人生の喜びは、周囲の人たちの幸福にかかっている】
つまり、「自分のためにだけ生きてんじゃねーよ!自分だけ得しているように思えるかもしれんけど、自分が一番つらい人生になるぞ!」ということです。
人は死ぬ時、
死を目前にした時、
自分のことは考えず、支えてくれた人や、周りの人、
そして何より、
あとのことを考えるのではないでしょうか。
自分がいなくなった後のことを。
その基準で考えたら、私心なんて微塵も出てこないでしょう。
本当に、世の中のため、人のため、仲間のため、家族のため、何をするべきか、何をしたいのかが明確になると思います。
死を意識するということは、「人のために生きる」を意識することにもつながります。
だから、アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏は、
「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私はやりたいだろうか?」と自分自身に毎日問いかけていたのでしょう。
「今日やる予定のことを私はやりたいだろうか?」だけだったら、私心やわがままな答えが出ます。
「もし今日が人生最後の日だとしたら」があることによって、私心なく本当にやるべきことが見えてくるのだと思います。
なかなかこの平和な時代の平和な国で「死」を意識するのは難しいのですが、いつか死ぬということを、本当の意味で理解している人は、覚悟や志が違いますね。
生きている人全員に与えられた絶対のルール。
「いつか死ぬ」ということ。
マルティン・ルター氏の言うように、
「たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える」
いつか死ぬと分かっているから、向上しない、勉強しない、あとに残さないのではなく、
たとえそうだとしても、そうだからこそ、学び続け、向上し続け、あとの人により良いものを残していけるひとでありたいですね♪
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