
「経営の目的」というお話です。
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「全社員の物心両面の幸福を追求すること」を日本航空の企業としての目的(経営理念)に定め、それを社員に徹底して伝えていった。
これは私の経営哲学の根幹をなす考え方であり、私が創業した京セラやKDDIも同じ考え方をベースに経営をしている。
この経営理念に対して「社員の幸福を企業の第一の目的とするのは、公的支援を受けた企業にはふさわしくない」という批判を受けたが、企業はそこに集う全社員の幸福のために存在するというのは私の揺るぎない信念である。
その考えをあらためる気持ちは一切なかった。
経営者が社員の幸福を考えずに利益だけを追求しても、社員が心から協力してくれるはずはない。
しかし、経営者が社員のことを何より大切に思い、全社員がやりがいと誇りを持って生き生きと働けるようにすれば、結果として実績もあがり、株主にもより多く報いることができるはずである。
こうした「経営の目的」を説くことで、社員たちは日本航空を自分たちの会社だと考えるようになり、再建に向けた強い意志を全員で共有することができた。
幹部社員から一般社員まで、自分たちの会社のために自己犠牲も厭わない姿勢で再建に臨んでくれた。
このことが会社再建の最大の原動力となった。
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稲盛和夫の実践アメーバ経営
稲盛和夫 著
日本経済新聞出版社
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会社は働いてくれている社員さんに、あれやれこれやれと命令し、働け働けと言ってばかりいたら、よほどの聖人君子でもない限りモチベーションは上がらないでしょう。
「全社員の物心両面の幸福を追求する」
これを本気で経営幹部が思っていたなら、社員さん達のやる気の原動力になりますね。
“「成功」と「失敗」の法則”という稲盛さんの著書に、こんなお話があります。
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お寺の修行僧である雲水が老師に聞きました。
「あの世には地獄も極楽もあると言われますが、本当にあるのでしょうか。
また、地獄があるとすれば、そこはどんなところでしょうか」
老師はこう答えました。
「もちろん、あの世には地獄も極楽もある。
もっとも、お前が思っているほどの違いはない。
外見上は地獄と極楽はまったく同じだ。
違っているのは、そこに住んでいる人の心だけなんだよ。
地獄には自分のことしか考えない利己的な人が住んでおり、
極楽には思いやりにあふれた利他の心を持っている人が住んでいる」
___
この後に、有名な1メートルの長い箸でうどんを食べるお話があります。
簡単に説明しますと、
地獄にも極楽にも、部屋の真ん中に大きな釜があり、おいしいうどんが煮えているそうです。
ただし、その食べ方のルールは決まっていて、1メートルの長い箸で、しかもその端を持って食べなければならないのです。
つまり、釜の大きさも、釜を囲んでいる人数も一緒で、そこにいる人の心だけが違っていると。
どうなるか?
地獄では、自分でうどんを掴み取り、自分の口に持って行こうとするが、1メートルの箸なので届かない!
反対側からは、こいつに食われてたまるかと奪い合う。
結果的にうどんが飛び散ってしまい、だれもうどんを口に出来なかった。
極楽では、みんなで分け合えるように、自分が箸で掴んだうどんを、反対側の人に食べさせてあげる。
今度はあなたがどうぞと、今度は自分が食べさせてもらう。
そうして全ての人がニコニコしながらうどんを食べる。
まさに、
「うばい合えば 足らぬ わけ合えば あまる」
自分だけ儲けよう、という時代は終わりました。
一緒に働いてくれる大切な社員さんも、共に成長しながらお客さんに喜んでいただき、共に儲けていけたらいいですね♪
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今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
心より感謝します。
__________
ブログにも記事をアップしてあります。
「魂が震える話」ブログ
http://ameblo.jp/and-kei/
このメルマガは、
転送、掲載、自由です。
朝礼や飲み会の席、友人や家族との会話で、どんどんご活用いただけたらと思います。
こちらから登録出来ます。
↓ ↓ ↓
http://rush1000.com/form_if.cgi?id=tamafuru&u=a4243f144db0dd26
ブログやメルマガ、フェイスブック等のネタとして使用する際は、以下のような文を入れて頂ければ、断りは要りません。
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この話は、メルマガ「魂が震える話」で紹介されていました。
メルマガは下記のアドレスから登録できます。
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よろしくお願い致します。
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発行責任者 「魂が震える話」けい
お問い合わせ kei@tamafuru.com
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「全社員の物心両面の幸福を追求すること」を日本航空の企業としての目的(経営理念)に定め、それを社員に徹底して伝えていった。
これは私の経営哲学の根幹をなす考え方であり、私が創業した京セラやKDDIも同じ考え方をベースに経営をしている。
この経営理念に対して「社員の幸福を企業の第一の目的とするのは、公的支援を受けた企業にはふさわしくない」という批判を受けたが、企業はそこに集う全社員の幸福のために存在するというのは私の揺るぎない信念である。
その考えをあらためる気持ちは一切なかった。
経営者が社員の幸福を考えずに利益だけを追求しても、社員が心から協力してくれるはずはない。
しかし、経営者が社員のことを何より大切に思い、全社員がやりがいと誇りを持って生き生きと働けるようにすれば、結果として実績もあがり、株主にもより多く報いることができるはずである。
こうした「経営の目的」を説くことで、社員たちは日本航空を自分たちの会社だと考えるようになり、再建に向けた強い意志を全員で共有することができた。
幹部社員から一般社員まで、自分たちの会社のために自己犠牲も厭わない姿勢で再建に臨んでくれた。
このことが会社再建の最大の原動力となった。
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稲盛和夫の実践アメーバ経営
稲盛和夫 著
日本経済新聞出版社
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会社は働いてくれている社員さんに、あれやれこれやれと命令し、働け働けと言ってばかりいたら、よほどの聖人君子でもない限りモチベーションは上がらないでしょう。
「全社員の物心両面の幸福を追求する」
これを本気で経営幹部が思っていたなら、社員さん達のやる気の原動力になりますね。
“「成功」と「失敗」の法則”という稲盛さんの著書に、こんなお話があります。
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お寺の修行僧である雲水が老師に聞きました。
「あの世には地獄も極楽もあると言われますが、本当にあるのでしょうか。
また、地獄があるとすれば、そこはどんなところでしょうか」
老師はこう答えました。
「もちろん、あの世には地獄も極楽もある。
もっとも、お前が思っているほどの違いはない。
外見上は地獄と極楽はまったく同じだ。
違っているのは、そこに住んでいる人の心だけなんだよ。
地獄には自分のことしか考えない利己的な人が住んでおり、
極楽には思いやりにあふれた利他の心を持っている人が住んでいる」
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この後に、有名な1メートルの長い箸でうどんを食べるお話があります。
簡単に説明しますと、
地獄にも極楽にも、部屋の真ん中に大きな釜があり、おいしいうどんが煮えているそうです。
ただし、その食べ方のルールは決まっていて、1メートルの長い箸で、しかもその端を持って食べなければならないのです。
つまり、釜の大きさも、釜を囲んでいる人数も一緒で、そこにいる人の心だけが違っていると。
どうなるか?
地獄では、自分でうどんを掴み取り、自分の口に持って行こうとするが、1メートルの箸なので届かない!
反対側からは、こいつに食われてたまるかと奪い合う。
結果的にうどんが飛び散ってしまい、だれもうどんを口に出来なかった。
極楽では、みんなで分け合えるように、自分が箸で掴んだうどんを、反対側の人に食べさせてあげる。
今度はあなたがどうぞと、今度は自分が食べさせてもらう。
そうして全ての人がニコニコしながらうどんを食べる。
まさに、
「うばい合えば 足らぬ わけ合えば あまる」
自分だけ儲けよう、という時代は終わりました。
一緒に働いてくれる大切な社員さんも、共に成長しながらお客さんに喜んでいただき、共に儲けていけたらいいですね♪
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心より感謝します。
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