【コミュニティスペースのつくり方】5262
みんとしょ発起人、土肥潤也氏の心に響く言葉より…
《場づくりをしたいと思っています。まずは何から始めたらよいですか?》
「場づくり」には、ハードとソフトの二つの側面があります。
物件を買うか借りるかして、 固定の場所で始めるハードの場づくりと、特定の場にこだわらずイベント的に行うソフトの場づくりです。
もしあなたが場づくりを一度も経験したことがないならば、まずはソフトの場づくりから始めることをおすすめします。
いきなり土地や物件を買ったり、借りたりしてしまうと後戻りが大変ですが、イベント的なソフトの場づくりは良い練習になります。
場づくりを進めていくには、想像力と臨機応変な対応力が重要だと考えています。
その想像力と対応力を養うためにはたくさんの経験を積むことが必要です。
場づくりには常に想定外なできごとがつきまといます。
それが場づくりの面白さでもありますが、ある程度は起こり得る想定外を予測できたほうが、安定した場の運営ができるでしょう。
自分が初めてハードの場をもったのは大学四年生のときでした。
焼津市からの委託事業として、商店街の一角に開設された若者地域交流拠点「若者ぷらっとホームやいぱる」の運営を任されました。
中高生世代の若者の放課後スペースとして、大学生世代のスタッフが運営を手掛けるのが大きな特徴でした。
この施設を運営するまでに、中高生世代の「やりたい」を応援するサークルに所属し、四年のあいだ、ソフトの場づくりに取り組んできました。
こうした経験もあって、実際に中高生が集まる場をつくるときにどんなリスクが伴うか、ある程度の予測ができるようになりま した。
もしソフトの場づくりを経験していなかったら、トラブルだらけでたくさんの方に迷惑を掛けていたはずです。
そしていくらソフトの場づくりに取り組んでいたとしても、実際 にハードの場を開くと、想像を超えるできごとが山のように起こります。
とくに中高生世代という未成年を対象にした場だからこその苦労も多く、たくさんの専門家に助けられながら、 ようやく運営を続けられていました。
場づくりと聞くと、ハードの場づくりをイメージする人も多いと思います。
しかし場をつくることは必ずしもハードだけでなく、ソフトだけでも可能です。
今はオンラインで簡単に場をもつこともできますから、まずはソフトの場づくりから始め、どんな場をつくりたいか動きながら模索してみてはどうでしょうか。
またソフトの場づくりを続けることは、ハードの場づくりを始めるときの応援者を増やすことにもつながります。
何も活動をしていない人がいきなりハードの場を開いても、そもそも人を集めることさえ難しいかもしれません。
赤の他人が場を開いたと聞いても、ほとんどの人は関心を示さないからです。
しかしイベントのような場であっても、場づくりを続けていれば自然とファンができて、その人たちがハードの場にも来てくれるようになるはずです。
そこからクチコミで噂が広まり、人が集まるコミュニティがつくられていきます。
ソフトの場づくりは、ハードの場をつくるための準備運動にもなるのです。
『わたしのコミュニティスペースのつくり方』ユウブックス
https://amzn.to/3xyUaM6
土肥氏の運営する「みんなの図書館 さんかく」には3つの事業の柱がある。
一つ目は、誰かと繋がる「みんなの図書館」の運営だ。
開館時間中であれば、自由に本を借りることができ、利用料は無料だ。
二つ目は、まちの学びを自給自足すること。
さんかくを中心に様々な講座の企画を行っている。
三つ目は、小さな挑戦がたくさん生まれること。
何か一歩踏み出したい、そんなときに仲間が見つかったり、そのチャレンジの場所として活用できる。
一つ目の図書館は「一箱本棚オーナー制度」というユニークな方法によって運営されている。
月額2000円を出すことにより、自分の本棚を借りることができる。
そして、本に囲まれた空間でお店番をする権利もある。
コンセプトは「市民がつくる公共スペース」だ。
「新しい公共」とは、「お上依存」というお任せから自らが当事者になることだ。
今後日本は人口減少がどんどん進む。
公共をすべて「官(お上)」に任せるのではなく、人も、団体も、企業も、今後は公共の担い手にならなければ、やっていけなくなるからだ。
そして、大事なことは、すべてを面白がってやること。
「新しい公共」は結果なのだ。
「面白い人の集まる場所を作りたい」「面白いことをしたい」「面白い学びをしたい」「面白い人とつながりたい」…。
人が喜び、楽しんでくれる…
面白い場づくりをする人は魅力的だ。
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みんとしょ発起人、土肥潤也氏の心に響く言葉より…
《場づくりをしたいと思っています。まずは何から始めたらよいですか?》
「場づくり」には、ハードとソフトの二つの側面があります。
物件を買うか借りるかして、 固定の場所で始めるハードの場づくりと、特定の場にこだわらずイベント的に行うソフトの場づくりです。
もしあなたが場づくりを一度も経験したことがないならば、まずはソフトの場づくりから始めることをおすすめします。
いきなり土地や物件を買ったり、借りたりしてしまうと後戻りが大変ですが、イベント的なソフトの場づくりは良い練習になります。
場づくりを進めていくには、想像力と臨機応変な対応力が重要だと考えています。
その想像力と対応力を養うためにはたくさんの経験を積むことが必要です。
場づくりには常に想定外なできごとがつきまといます。
それが場づくりの面白さでもありますが、ある程度は起こり得る想定外を予測できたほうが、安定した場の運営ができるでしょう。
自分が初めてハードの場をもったのは大学四年生のときでした。
焼津市からの委託事業として、商店街の一角に開設された若者地域交流拠点「若者ぷらっとホームやいぱる」の運営を任されました。
中高生世代の若者の放課後スペースとして、大学生世代のスタッフが運営を手掛けるのが大きな特徴でした。
この施設を運営するまでに、中高生世代の「やりたい」を応援するサークルに所属し、四年のあいだ、ソフトの場づくりに取り組んできました。
こうした経験もあって、実際に中高生が集まる場をつくるときにどんなリスクが伴うか、ある程度の予測ができるようになりま した。
もしソフトの場づくりを経験していなかったら、トラブルだらけでたくさんの方に迷惑を掛けていたはずです。
そしていくらソフトの場づくりに取り組んでいたとしても、実際 にハードの場を開くと、想像を超えるできごとが山のように起こります。
とくに中高生世代という未成年を対象にした場だからこその苦労も多く、たくさんの専門家に助けられながら、 ようやく運営を続けられていました。
場づくりと聞くと、ハードの場づくりをイメージする人も多いと思います。
しかし場をつくることは必ずしもハードだけでなく、ソフトだけでも可能です。
今はオンラインで簡単に場をもつこともできますから、まずはソフトの場づくりから始め、どんな場をつくりたいか動きながら模索してみてはどうでしょうか。
またソフトの場づくりを続けることは、ハードの場づくりを始めるときの応援者を増やすことにもつながります。
何も活動をしていない人がいきなりハードの場を開いても、そもそも人を集めることさえ難しいかもしれません。
赤の他人が場を開いたと聞いても、ほとんどの人は関心を示さないからです。
しかしイベントのような場であっても、場づくりを続けていれば自然とファンができて、その人たちがハードの場にも来てくれるようになるはずです。
そこからクチコミで噂が広まり、人が集まるコミュニティがつくられていきます。
ソフトの場づくりは、ハードの場をつくるための準備運動にもなるのです。
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土肥氏の運営する「みんなの図書館 さんかく」には3つの事業の柱がある。
一つ目は、誰かと繋がる「みんなの図書館」の運営だ。
開館時間中であれば、自由に本を借りることができ、利用料は無料だ。
二つ目は、まちの学びを自給自足すること。
さんかくを中心に様々な講座の企画を行っている。
三つ目は、小さな挑戦がたくさん生まれること。
何か一歩踏み出したい、そんなときに仲間が見つかったり、そのチャレンジの場所として活用できる。
一つ目の図書館は「一箱本棚オーナー制度」というユニークな方法によって運営されている。
月額2000円を出すことにより、自分の本棚を借りることができる。
そして、本に囲まれた空間でお店番をする権利もある。
コンセプトは「市民がつくる公共スペース」だ。
「新しい公共」とは、「お上依存」というお任せから自らが当事者になることだ。
今後日本は人口減少がどんどん進む。
公共をすべて「官(お上)」に任せるのではなく、人も、団体も、企業も、今後は公共の担い手にならなければ、やっていけなくなるからだ。
そして、大事なことは、すべてを面白がってやること。
「新しい公共」は結果なのだ。
「面白い人の集まる場所を作りたい」「面白いことをしたい」「面白い学びをしたい」「面白い人とつながりたい」…。
人が喜び、楽しんでくれる…
面白い場づくりをする人は魅力的だ。
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