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【誰の話でも聞ける人】4713
ケイト・マーフィ氏の心に響く言葉より…
耳を傾けることは話すことよりもずっと大切です。
これまで、話をきちんと聴かなかったがために、戦争が起こり、富が失われ、友情が壊れてきました。
第30代アメリカ大統領カルビン・クーリッジの有名な言葉があります。
「耳を傾けたがために職を失った人はいない」
私たちは聴くことでしか、人として関わり、理解し、つながりあい、共感し、成長できません。
聴くことは、プライベートであれ、仕事であれ、政治的なものであれ、どのような状況においても、人間関係がうまくいくための土台をなすものです。
古代ギリシャの哲学者エピクテトスは、実際、こう言いました。
「自然は人間に、舌ひとつと耳ふたつを与えた。自分が話すその倍は、人の話を聞くようにと」。
それなのに、高校や大学に、傾聴を教える授業や活動がまったくと言っていいほどないのはどういうことでしょうか。
言葉巧みな話術と説得力を教える授業やディベートのクラブはあるのに。
スピーチ・コミュニケーションで博士号を取得したり、人前で話すスキルを高めるためのクラブに参加したりできるのに、聴くことが中心になる学位や研修は存在しません。
昨今、成功や権力をイメージさせるのは、マイクを着けてステージを歩きながらプレゼンしたり、演台で演説したりしている姿です。
夢の実現とは、TEDトークに出演することや、大学の卒業式に呼ばれてスピーチをすることになっています。
ソーシャルメディアは、「あらゆる考えを世の中に向けて発信する、仮想のメガホン」 と、「自分に反する考えを取り除く手段」をすべての人に与えました。
人々は、電話をわずらわしいと感じ、留守番電話のメッセージを無視し、テキストや絵文字でのやり取りを好むようになりました。
何か聞くとしたら、自分だけの安全な音の世界に入り込めるヘッドホンやイヤホン。
遮断された世界の中での、自分の人生という映画のサウンドトラックです。
その結果、孤立や空虚が忍び寄ります。
そして人はより一層、デジタル・デバイス をスワイプ、タップ、クリックするようになっていきます。
デバイスは気を紛らわせてくれますが、心の栄養になることはほとんどありません。
ましてや、感情に深みを与えるなどさらにないでしょう。
感情の深みを育むには、相手の声が自分の体と心の中で共鳴する必要があります。 本気で耳を傾けるとは、相手の話によって、身体的にも、体内物質のレベルでも、感情的にも、知的にも、動かされるということなのです。
私はよく人から、「誰とでも話ができる」タイプだと言われます。
でもそれは実際は、 「誰の話でも聞ける」ということなのです。
ジャーナリストとして、この資質には助けられてきました。
ヒット記事の着想は、たとえば、光ファイバーの埋設工事をしている男性や、かかりつけの歯科医院にいる歯科衛生士、寿司店で出会った元投資家の牧場主などとの、 何気ない会話から生まれてきました。
私が『ニューヨーク・タイムズ』に書いた記事の多くが、これまで「もっともメー ルで共有された記事」や「もっとも読まれた記事」のランキングに入りました。
しか しそれは、強力な権力者をこき下ろしたからでもなければ、スキャンダルをすっぱ抜 いたからでもありません。
何に幸せを感じ、悲しみ、夢中になり、イライラし、心配し、混乱するかについて、 胸の内を明かしてくれる人たちの声に耳を傾け、彼らの言葉をできる限り拾い上げ、 詳しく書いたからです。
『LISTEN 知性豊かで創造力がある人になれる』日経BP
https://amzn.to/2Utj4wQ
ケイト・マーフィ氏は「インターネットの影響」についてこう語ります。
『人びとの声に耳を傾けることは、私のような記者だけに必要なことではありません。
たとえばヒット商品を開発したり、一流のカスタマー・サービスを提供したり、優 秀な人材を採用・慰留したり、何かを販売したりするとき、まず最初にすべきは、相手に耳を傾けること。
良き友、良き恋人、良き親であるために必要なのも、耳を傾けること。
すべて、「聴く」という行為にかかっています。
私たちはかつて、友達や家族に直接会って近況報告をしていたものでした。
でも今は、テキスト・メッセージを送ったり、ツイートしたり、ソーシャルメディアに投稿したりする方が多いのではないでしょうか。
今の時代は、数十、数百、数千、もっと言えば数百万もの人に、同時にメッセージを送れます。
でもあなたは一体どのくらいの頻度で、その誰か一人と直接会って、話をじっくりと掘り下げる時間を持ったり、持つ努力をしたりしているでしょうか?
人と直接会っても、私たちは、自分が見たものや経験したことを言葉で表現して伝 えるのではなく、スマートフォンの写真を回覧します。
会話をしながら同じ笑いのツボを見つける代わりに、インターネット・ミーム(ある情報がヒトからヒトへ模倣されながら人類の文化を形成していくもの)やユーチューブの動画を見せ合います。
意見が食い違うことがあれば、グーグル検索が仲裁役になります。
誰かの話が30秒以上かかろうものなら、みんなうつむいてしまいます。
話を聞いて深く考えているのではなく、テキスト・メッセージを読んだり、スポーツの結果を見たり、オンラインで何がトレンド入りしているかを確認しているのです。
誰かの話に耳を傾ける能力は、あらゆる人(とりわけ自分と反対意見の人や、要点を早く言ってくれない人)を締め出す能力に取って代わってしまいました。 』
昨今は、インターネットやSNSの影響で、会話の最中もスマホをいじる人は少なくない。
いつでもスマホをさわっていないと不安になる、いわばスマホ依存症の人だ。
スマホが少しでも使えなくなると、イライラし、落ち着きがなくなる状態をいう。
同時に、ネットやSNSでのやり取りが主になったため、実際に会って話を聞くことが少なくなった。
そこに、今回のコロナ禍が追い打ちをかけ、リアルに会うことがますます困難となった。
したがって、現代は人の話を聞くというスキルが、ますます退化しつつある時代だと言える。
田中真澄氏は「傾聴の三動作」があるという。
それは、
「話し三分に、聞き七分、うなずき、あいづち、驚きの表情」
話はただ聞くだけでなく、そこに聞くための動作が加わると、話し手は気持ちよく話ができる。
聞き手が無表情でリアクションがなく、さらにはスマホをチェックしていたら、話し手は話す気がまったく失せてしまう。
聞く能力を高め…
誰の話でも聞ける人でありたい。
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ケイト・マーフィ氏の心に響く言葉より…
耳を傾けることは話すことよりもずっと大切です。
これまで、話をきちんと聴かなかったがために、戦争が起こり、富が失われ、友情が壊れてきました。
第30代アメリカ大統領カルビン・クーリッジの有名な言葉があります。
「耳を傾けたがために職を失った人はいない」
私たちは聴くことでしか、人として関わり、理解し、つながりあい、共感し、成長できません。
聴くことは、プライベートであれ、仕事であれ、政治的なものであれ、どのような状況においても、人間関係がうまくいくための土台をなすものです。
古代ギリシャの哲学者エピクテトスは、実際、こう言いました。
「自然は人間に、舌ひとつと耳ふたつを与えた。自分が話すその倍は、人の話を聞くようにと」。
それなのに、高校や大学に、傾聴を教える授業や活動がまったくと言っていいほどないのはどういうことでしょうか。
言葉巧みな話術と説得力を教える授業やディベートのクラブはあるのに。
スピーチ・コミュニケーションで博士号を取得したり、人前で話すスキルを高めるためのクラブに参加したりできるのに、聴くことが中心になる学位や研修は存在しません。
昨今、成功や権力をイメージさせるのは、マイクを着けてステージを歩きながらプレゼンしたり、演台で演説したりしている姿です。
夢の実現とは、TEDトークに出演することや、大学の卒業式に呼ばれてスピーチをすることになっています。
ソーシャルメディアは、「あらゆる考えを世の中に向けて発信する、仮想のメガホン」 と、「自分に反する考えを取り除く手段」をすべての人に与えました。
人々は、電話をわずらわしいと感じ、留守番電話のメッセージを無視し、テキストや絵文字でのやり取りを好むようになりました。
何か聞くとしたら、自分だけの安全な音の世界に入り込めるヘッドホンやイヤホン。
遮断された世界の中での、自分の人生という映画のサウンドトラックです。
その結果、孤立や空虚が忍び寄ります。
そして人はより一層、デジタル・デバイス をスワイプ、タップ、クリックするようになっていきます。
デバイスは気を紛らわせてくれますが、心の栄養になることはほとんどありません。
ましてや、感情に深みを与えるなどさらにないでしょう。
感情の深みを育むには、相手の声が自分の体と心の中で共鳴する必要があります。 本気で耳を傾けるとは、相手の話によって、身体的にも、体内物質のレベルでも、感情的にも、知的にも、動かされるということなのです。
私はよく人から、「誰とでも話ができる」タイプだと言われます。
でもそれは実際は、 「誰の話でも聞ける」ということなのです。
ジャーナリストとして、この資質には助けられてきました。
ヒット記事の着想は、たとえば、光ファイバーの埋設工事をしている男性や、かかりつけの歯科医院にいる歯科衛生士、寿司店で出会った元投資家の牧場主などとの、 何気ない会話から生まれてきました。
私が『ニューヨーク・タイムズ』に書いた記事の多くが、これまで「もっともメー ルで共有された記事」や「もっとも読まれた記事」のランキングに入りました。
しか しそれは、強力な権力者をこき下ろしたからでもなければ、スキャンダルをすっぱ抜 いたからでもありません。
何に幸せを感じ、悲しみ、夢中になり、イライラし、心配し、混乱するかについて、 胸の内を明かしてくれる人たちの声に耳を傾け、彼らの言葉をできる限り拾い上げ、 詳しく書いたからです。
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ケイト・マーフィ氏は「インターネットの影響」についてこう語ります。
『人びとの声に耳を傾けることは、私のような記者だけに必要なことではありません。
たとえばヒット商品を開発したり、一流のカスタマー・サービスを提供したり、優 秀な人材を採用・慰留したり、何かを販売したりするとき、まず最初にすべきは、相手に耳を傾けること。
良き友、良き恋人、良き親であるために必要なのも、耳を傾けること。
すべて、「聴く」という行為にかかっています。
私たちはかつて、友達や家族に直接会って近況報告をしていたものでした。
でも今は、テキスト・メッセージを送ったり、ツイートしたり、ソーシャルメディアに投稿したりする方が多いのではないでしょうか。
今の時代は、数十、数百、数千、もっと言えば数百万もの人に、同時にメッセージを送れます。
でもあなたは一体どのくらいの頻度で、その誰か一人と直接会って、話をじっくりと掘り下げる時間を持ったり、持つ努力をしたりしているでしょうか?
人と直接会っても、私たちは、自分が見たものや経験したことを言葉で表現して伝 えるのではなく、スマートフォンの写真を回覧します。
会話をしながら同じ笑いのツボを見つける代わりに、インターネット・ミーム(ある情報がヒトからヒトへ模倣されながら人類の文化を形成していくもの)やユーチューブの動画を見せ合います。
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話を聞いて深く考えているのではなく、テキスト・メッセージを読んだり、スポーツの結果を見たり、オンラインで何がトレンド入りしているかを確認しているのです。
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昨今は、インターネットやSNSの影響で、会話の最中もスマホをいじる人は少なくない。
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スマホが少しでも使えなくなると、イライラし、落ち着きがなくなる状態をいう。
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そこに、今回のコロナ禍が追い打ちをかけ、リアルに会うことがますます困難となった。
したがって、現代は人の話を聞くというスキルが、ますます退化しつつある時代だと言える。
田中真澄氏は「傾聴の三動作」があるという。
それは、
「話し三分に、聞き七分、うなずき、あいづち、驚きの表情」
話はただ聞くだけでなく、そこに聞くための動作が加わると、話し手は気持ちよく話ができる。
聞き手が無表情でリアクションがなく、さらにはスマホをチェックしていたら、話し手は話す気がまったく失せてしまう。
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