植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

そろそろ、梅雨明けしないと、具合が悪くなるよ

2019年07月01日 | 植物
日本の風土が喜ばれる一つには、四季があって、折々の風景がすばらしい、ということであります。
また、東西に長い国土のため、地域ごとの風光や特性が大きく異なるので、旅行も楽しみとなります。

経済学的に言えば、夏は暑く、冬は寒く、春秋にはさわやかな陽気が続くというのが経済効果に
最も有効であります。衣服・家電製品等に占める季節用品のウエイトは高く、時期に合ったお天気こそ
消費に直結します。また、営業活動から行楽に至るまで、お天気に左右されるのは言うまでもありません。
暑ければビールの消費量は跳ね上がります。寒ければ灯油が売れます。

農業も然り。生産農家さんは何十年もの経験をもとに、季節に適した作付けを行うので、もしそれが異常気象
ともなれば、収量減少どころか、出荷に値しない野菜や果実になり、最悪全滅・廃棄なんてことにも
なりかねません。近年、ハウスや工場での栽培が増えているのはその対策です。

春夏秋冬にめりはりがつくことこそ、大きな景気浮揚要因なのです。

梅雨に大雨そして台風と続くのこのシーズンは、その中で少し微妙なものがあります。
降水量は、全国の水道需要を賄う水がめの貯水量に比例します。ほとんどの植物は極端な日照り・水不足で
生育不良・枯れ死もあり得ます。少なくともこの時期にまとまった期間、まとまった降水があることが
とても大事になります。

しかし、これも過ぎたるはなんとやら。集中的な大雨が続くと、河川氾濫、土砂災害に見舞われます。農業、特に平坦な低地
でのコメ農家にとっては脅威となりますね。長期間の日照不足、低温、過剰降水は、野菜の生育には悪影響ですから、
収穫量の減少、品質低下が深刻な問題となります。

ワタシの、畑もどうやらここのところの雨と日照不足続きで、スイカとトマトの生長が遅れております。
スイカは、ツルの剪定が出来ないまま、伸び放題で、昔のトイレじゃないけれど「はばかり」となっています。
スイカの着果も1,2週間遅れておりますね。
今朝の畑がこんな状態。      ドローンで撮りました   (嘘です)


外仕事が出来ないワタシは、ストレスと運動不足で倒れてしまうかも

 セイヨウニンジンボクが咲き始めました。シソ科で、生育力旺盛、2M以上の高さになりちょっとしたブッシュになります。
乾燥と日陰はやや苦手の様ですが。わずか2年で随分と大きくなりました。


 こちらは、シルキーベリーの開花。ギンバイカ(銀梅花)マートル、ミルタス、とも呼びます。
果物屋さんはもちろんのこと、苗木もなかなか見つかりません。耐寒性が低いので、日本では沖縄九州辺りでないと地植え出来ません。
鉢に植えて、冬は室内に取り込むことになります。
葉には、ハーブのような香りがあり料理の香りづけにつかうそうな。果実は、直径5mm足らずの小粒ですが、見た目は
ちょうどウズラの卵のような模様です。甘みが上品で、ミントのような爽やかな風味が舌の上に広がります。個人的には
洋菓子屋さんがトッピングに使うと大好評であろうと思います。ミジェンベリーという近種もあるそうな。


この実をいただくのは実に楽しみです。
コメント
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