植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

金さえ払えば何でもそろうが

2021年01月22日 | 書道
 このところ、ヤフオクやネットで集めた書道用の紙類が増えてきました。半紙・条幅類はすでにある整理棚や収納に突っ込んでいてどうやら間に合っています。むしろ小物の収納に頭を痛めております。また、篆刻用の印材もいつの間にか大量にたまってしましました。(笑) 数ある私の苦手分野の一つが「整理」であります。世の中には収納やら物の片づけ専門の職業、アドバイザイー、資格までもあるようですから、そうした悩みを抱える人は存外多いのでしょう。

 ワタシの作業場(隠れ家)はワタシだけが使用しているので、いかようにも散らかせます。汚くても誰も文句を言う人はいませんが、汚れて散らかるとこちらも心地よくありませんし、なにより探し物が増えます。探し物のをする時間は、無駄の代表選手であります。
 
 書道関連で言えば、短冊・色紙・料紙といった仮名書きに属した細かな紙類が大量にあります。中には手作りの高級紙「切継紙」や気の迷いで買った、15枚セットで7万円もするような美術品レベルの高級品「伊勢集」などもあります。これを、書道専用の棚に積み重ねて放置しているのがワタシなのです。 
 これらの高級な書道紙は、ヤフオクで定価の2割以内を目安に落札したもので、さほど元手がかかってはおりません。ちなみに伊勢集は定価7万円のところ、12,500円で落札したものです。

下の写真はいずれも手書きで、細かに精緻に書かれております。

これは金箔が施され一枚5千円ほど。絢爛豪華な料紙であります。

そしてこちらが伊勢集(清書用)切継ぎでいくつもの和紙を張り合わせたうえに手書きで彩色、花鳥が丹念に書き込まれております。


 肝心な時に見つからず、安い練習用の紙から貴重品までごっちゃなので、ここは一番、壁収納に整理して保管する大事業に着手しました。壁にある物入は、間口1m高さ70㎝ですが、三段にしか分かれていないので、小物や紙を整理してしまうには使い勝手が悪く無駄な空間が出来ます。そこで、かねてから磨いたDIYの腕を発揮しようと昨日材料を買い込みました。材料費3千円、木ねじや工具はすでに揃っております。

 設計図などは頭の中、というよりこれは側板を揃え切ったものを二つ離して並べ上に天板を木ねじで止める、だけで出来上がり。積み重ねて3段の紙棚にするつもりです。荷重の心配もなく、開閉付き収納の中の区切り棚ですから、固定しなくても済むような、積み木レベルの細工でありますな。

 ホームセンターに行けば、いくつも整理棚が売るほど置いているのですがそこはそれ、自分で作った方が安上がり、自分の使い勝手に合わせてのオーダーメイドですから、既成の高いものをわざわざ買うには及びません。

 そうそう、先日出来上がった注文の篆刻印も一つ三万円は、さすがに財布に響くので、もう彫るしかありません。やってるうちに要領もよくなり、さっと出来上がります。ちょっとづつ様になってくるものです。

 さて、それはそうとしてこれだけの大量な高級料紙類、これに小筆を用いて仮名書きで清書し作品とするためのものです。今の仮名書きのワタシの技量では、どうみてももったいないお品であります。宝の持ち腐れ無駄の極致ともいえましょうか。
 かと言って、買えば数千円の切継紙・工芸品和紙に、一たびワタシが筆をおろし墨をつけた瞬間、これが価値ゼロ円の無駄紙・反故紙に成り下がる、これが最大の脅威恐怖なのであります。

 



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