NHKでは、朝から高校野球を放送し、昼下がりには大相撲という定番でなんの工夫もない番組作りであります。ウクライナへの攻撃が始まる前に、NHKの報道関係者はウクライナから撤収し、ロシアの侵攻開始以降、現地からのリポートや取材も当然なし。数日前に埋め合わせのように、ウクライナの現状の動画を放送していましたが、世界のジャーナリスト・報道カメラマン・SNSなどの映像を買い上げ拾ってつないだものでありましょう。何をいまさら!
こんな姿勢なので真実を取材し伝えるという報道機関の原点が失われているのです。また、メディアは常に権力や政府に対して懐疑的・批判的であらねばならないという原理・矜持もありません。戦争によって何万という市民が現に殺害され、街が破壊され様々な非人道的な武器が使用されています。更に、核爆弾や化学兵器の使用が実際の起こりうる脅威となっているのです。民放では連日のように報道特番でウクライナ問題を取り上げ、日本と世界に迫る影響や脅威を議論していますが、NHKは平和ぼけなのか、どこからかの圧力かなのか知りませんがいまいち緊迫感がありません。
コロナ報道も然り、政府や厚労省からの情報をうのみにして、真実を追求する姿勢が見られません。例えば政府発表では、コロナの死者数は累計27千人となっていますが、「超過死亡」での推計では死者は10万人以上と試算されています。実際の全死者数について、例年の同時期に比べどれだけ増えたかを示す指標です。コロナ対策でインフルエンザによる死亡が大幅に減った以外に特殊要因は無く、信憑性が高い数字なのです。
まん延防止等重点措置は昨日で解除です。ここ数日は平塚駅前やショッピングモール「ラスカ」でも大勢の人出がありました。もう大丈夫なのですか、コロナは平気なの?これからお花見ですか?
ロシアでは、国営テレビが報道関係全部を独占しているので、あらゆる放送がプロパガンダであり、プーチンを礼賛し、戦争を正当化し、国民の洗脳の手段となっているようです。先日の20万人規模の民衆を集めて行われたプーチンの演説は第2次世界大戦前夜の「ナチス・ヒットラー」を讃える熱狂的なドイツ国民の姿と重なりました。
今朝は、日本の経済制裁に対抗して「平和条約交渉を停止する」とロシア外務省が言って来たそうであります。何をいまさら。北方4島を返す気もなく平和条約だけだったら結んでいいよと虫のいい姿勢だったのです。
あの安倍さんの、プーチンへのすりより外交の結果「ロシアはすべての国土を割譲してはならないという憲法改正」を行いました。ここでゴルバチョフ・エリツィン以降数十年の交渉は無に帰して、北方四島は返さないと世界に宣言したのでした。それでも、プーチンに気を使って、4島はロシアが実効支配しているのを認め、不法に占有していると言わなくなりました。今国会ではロシアへの経済協力予算21億円の修正を拒否しました。これでも、まだプーチンに義理立てするんですか。
鈴木宗男などは、いまだに親ロシアの姿勢を崩さず「ウクライナにも責任がある」という始末であります。こんな無責任な売国奴的な発言も許される自由な国なのに、様々な真実は伏され国政批判の報道は抑えられ、いつまでも「大本営発表」の放送を日本の国民は真に受けているのです。
勿論、今の日本には戦火はなく、紛争中でもありません。しかし、原油価格が大きく高騰し、小麦粉も値上がりが避けられません。国内には少なからぬウクライナ問題の影響が出ているのです。ロシアとのどっちつかずだった態度がアメリカ・NATO側に寄っていくに従って、プーチンが日本に向ける敵対心・憎悪は日増しに膨れ上がっていくことを恐れているのです。
津軽海峡を堂々とロシア艦船が航行しているのも、海洋航行の特例か何かはしりませんが、明らかな示威行動・脅かしであり看過できないことなのではないかと思います。ウクライナがロシアにとって西側への最前線なら、北朝鮮・中国・ロシアとの隣国で、孤立する日本は東側の最前線であります。もし第三次大戦が始まったら、いつミサイルの照準が日本に向けられてもおかしくないのです。
先日は震度6強という大きな地震もありました。もうすぐお花見ですね。入学シーズンにもなります。オミクロンと花粉が舞うこの日本、核ミサイルが飛んでくるまで、ワタシ達は大相撲をぼんやり眺めているつもりなのでしょうか。そうか、平和憲法の国だからミサイルは避けてくれるのですね。
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