ブルゴーニュ地方、人口21000人のボーヌはワインの町です。
11月にはワイン祭が開催されて賑わうそうです。
宿泊ホテルから車で25分くらい。気温はマイナス1度と冷えてます〜。
マルシェがありました。新鮮な果物や、
たくさんの種類のオリーブマリネ、美味しそう。
屋外だけでなく、屋内にもあります。
お肉や魚、牡蠣屋さん、パテ屋さんなど、
そしてフロマージュ。興味津々。
再び外に出るとトリュフのお店。せっかくなので黒トリュフをと近寄ると、お店のご主人は日本に旅行したばかりだという。見れば、「NINJA, JAPAN」と刺繍されたカッコいい帽子をかぶっていました!
旅行では、東京、京都、大阪、そして奈良に行ったそうです。あら、さりげなく招きネコが!
さて、向かいにはオスピス・ド・ボーヌ。一番の目的はここです。
1443年に貧しい人々を無料で治療するために建てられた慈善病院でした。
鮮やかなモザイク模様の色瓦が特徴ですが、現在の色瓦は20世紀に修復されたもの。元々の瓦はもっと色鮮やかだったそうです。
その後の総合病院のモデルとなり、今では医学博物館としても価値のあるユネスコ世界遺産。
日本語のオーディオガイドもあり、とても詳しく説明が聞けます。残念ながら連れがいたのでさーっと聞き流しましたが、全部聞いたら2時間以上必要でしょう。
オーディオガイドの聞き間違いがなければ、天井の木材部分は当時のものだそうです。ベッドが整然と並んでいます。
入り口には創設者の財務長官ニコラ・ロランと妻のギゴン・ド・サランの像。
ニコラは財務の才能を駆使して病院の運営を軌道に乗せ、ギゴンは3番目の奥さんで25歳ほど歳が離れていたギゴンはニコラの死後自らも修道女となって生涯を病院の運営に捧げたそうです。素晴らしいカップルです。
ここでは修道女が時には看護師時には薬剤師として働き、当時は常に80〜100人もの患者がいたそうです。高齢者の医療施設として20世紀まで使われていたというのには驚き。
医学博物館はとても面白いです。当時薬として使われていた薬草やら鉱物やらがビンに入れられ並んでいます。裏手には薬草園もありました。
オスピスはまた、約155年前から毎年行われるワインのオークションでも有名です。オークションの売上は施設の慈善事業に使われてきました。
ボーヌはワイン好きには有名な町だったのですね。
さて、本日のランチはマーケットそばにあるこちらのレストラン。
よく見れば、ミシュラン一つ星。
ワインはブルゴーニュの赤、ハーフボトル。日本ではあまり見かけないけど、レストランにハーフボトルが多いのは嬉しい。
スターターは生クリームベースのポテトのスープでしたが、「シンプルなサラダにしてほしい」と希望したところ、下記にしてもらえました。バルサミコドレッシングが素晴らしく美味しい!
メインは鶏のロースト、美味でした。
何よりデザートが素晴らしく感動! 蓋のようなデコレーションもクッキーで出来ていて、ざくざくこわしながら下のアイスクリームや洋梨のコンポートと一緒に食べます。
食事の後はもう少し散歩。
ホテルからすぐのボーヌ。見どころ満載でした。このあとはワイナリーめぐりをするため時間切れで出発しましたが、またゆっくり来たいなあ。