オランダでも男性が帽子を被るのはもっと一般的だったようだ。この絵は「兵士と笑う女」からでフェルトかビーバー製の帽子を被っている。オランダは海に面していて海外との公益に積極的だったので、アメリカの植民地から帽子の原料としてビーバーを大量に輸入していたらしい。右のイラストは「The Mode in Hats and Headdress」からで、17世紀のオランダの典型的な帽子となっている。アメリカのカウボーイハットのようでもあり、李氏朝鮮の時代の帽子のようでもあって、世界の海を駆け巡ていたオランダらしい帽子なのでしょう。それから付け加えたいのは、フェルメールの自画像らしき人物がベレー帽をかぶっていることね。ベレー帽はルネッサンス期から芸術家や音楽家のトレードマークになっていたのでしょうね。?