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McCoy's Country Store ■ blog

横浜本牧の小さな小さなアメリカン・アンティーク雑貨屋ののんきな日々・・

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ポストカードで帽子の歴史

2019-11-09 13:31:33 | ● 帽子の話


ポストカードは19世紀中頃に印刷されるようになったらしい。簡単にメッセージを伝えられることからアメリカでは1907年ごろから数年間、特に流行ったようだ。はやりのものとなれば、はやりのファッションを印刷してたくさん売りたいと思うのが人間の常。これは1909年のモードと書かれたポストカード。当時流行った巨大な帽子は風刺のまとだった。






1908年の日付入り。大きな帽子は頭に安定させるためにハットピンが必要だった。乗馬やオープンカーに乗るときなどはこんな風にスカーフを使うことも。








かんかん帽の変形をスポーティーな女性や女学生も被るようになってきた。








1910年代に入ると髪を短く切る女性が増えて。帽子はシンプルなデザインになってくる。







1920年代になってやっと女性もベレー帽を被るように。ココシャネルのおかげね。













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ゴッホの帽子

2019-11-04 14:23:33 | ● 帽子の話


東京国立博物館に正倉院の宝物を見に行った時に見かけた上野の森美術館で開催中のゴッホ展の看板。へー、ゴッホも麦わら帽子なのね。フェルトの立派な帽子をかぶった自画像もあるけれど、麦わら帽子の自画像も何点かありそうなので、この時代とゴッホ(1853-1890)を取り巻く世界の帽子をちょっと見てみましょうか。
植物の茎などの繊維質の部分を編んで日よけの帽子にすることは昔から世界中で行われていたことだけど、イタリアのトスカン地方などで帽子にするのに適した上質のストローが世に知られるようになったり、16世紀の末にはイギリスで麦わら帽子作りが奨励されるようになったことなどで、ヨーロッパでは身分に関係なく麦わら帽子が被られるようになったらしいのね。夏の日よけ帽としての麦わら帽子は今でも必需品でしょ。麦わら帽という素材のラフな感じがゴッホの作風にマッチしているとは思いませんか。







左のオランダの農家のお嫁さんの被り物はより装飾的になっているけれど、右は16世紀後半のオランダの麻の被り物。日本の女性は手ぬぐい一本で姉さんかぶりをしていた。姉さん被りもできる手ぬぐいは偉い!






乗馬中でも風を受けて帽子が落ちないように、前にだけブリムがついたいわゆるキャップは軍隊用として19世紀になると出現してくる。その後野球帽、ヨット帽、ハンチング、学制帽などと形を変えてくる。右のイラストは1833年のドイツ。






ジャガイモを食べながらも男性が帽子を被っていたり、女性は被り物をつけているのが興味深い。単に寒かっただけのことかしら。















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フェルメールと帽子

2018-11-12 13:52:33 | ● 帽子の話


WIKIPEDIAでこのフェルメーの作品を見てビックリ。これが17世紀のオランダで描かれた絵とは思えないでしょう!フェルメールの絵に描かれている女性を見てもわかるように室内では布の小さな帽子や被り物が多かったでしょうし、夏には麦わら帽子を被ったことは想像できるけれど、この丸くて頭に乗っかったデザインとはね。




まず思ったのは戦後すぐに流行ったこんな帽子。クリスチャンディオールのニュールックにぴったりの帽子がこれ。でもファッションの流行は面白いもので、ルネッサンス期にこんなような平で頭に乗っけただけみたいな女性の帽子はすでにあったらしいのね。




オランダでも男性が帽子を被るのはもっと一般的だったようだ。この絵は「兵士と笑う女」からでフェルトかビーバー製の帽子を被っている。オランダは海に面していて海外との公益に積極的だったので、アメリカの植民地から帽子の原料としてビーバーを大量に輸入していたらしい。右のイラストは「The Mode in Hats and Headdress」からで、17世紀のオランダの典型的な帽子となっている。アメリカのカウボーイハットのようでもあり、李氏朝鮮の時代の帽子のようでもあって、世界の海を駆け巡ていたオランダらしい帽子なのでしょう。それから付け加えたいのは、フェルメールの自画像らしき人物がベレー帽をかぶっていることね。ベレー帽はルネッサンス期から芸術家や音楽家のトレードマークになっていたのでしょうね。?





*OMAKE*


*江戸時代に日本とオランダ貿易で使われていたお醤油瓶とサラ*




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ジョージアオキーフの帽子

2018-06-29 12:35:53 | ● 帽子の話


以前に”究極の飛ばない帽子”としてあごヒモ付きの帽子のことをお話したけれど、その時から気になっていたのがこの様な形のガウチョハットだ。「ガウチョ」とは南米におけるカウボーイの人々のこと。でもガウチョが被るのはみんなが知っているカウボーイハットではなくてこの形でなくてはならないのだ。アルゼンチンの広大なパンパ。ここは風が強く吹くので、ガウチョには飛ばない帽子が必需品だったらしい。飛ばないためにはヒモを付けなくちゃいけない。クラウンを低くしないとヒモを強く引いた時にズボッとクラウンが目の辺りまで来てしまう。ということでガウチョハットはつば広で低いクラウン、しかもヒモ付き、フェルト製で色は黒というのが特徴の帽子だ。





そしてガウチョハットといえば思い浮かべるのはジョージアオキーフさんなのだ。人生の半分近くをニューメキシコ州に住んだアメリカが誇る女性画家。強い意志を感じる、凛とした姿の人にふさわしい帽子でしょう。私に被りこなせる日は来るのだろうか。





写真は「オキーフの家」から。ニューメキシコ州のアビキューに長年住んだけれど、最晩年の2、3年はサンタフェに住んだ。今この街にはジョージアオキーフミュージアムがある。





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帽子の話*ハンチング帽

2017-09-18 12:56:59 | ● 帽子の話


ハンチング帽は直訳すれば狩猟帽。ところがこの"hunting cap"という名前は欧米では使われていないようだ。呼び方は10種類ほどもあるそうで、ニュースボーイキャップ、ベーカーボーイハット、フラットキャップなどだ。歴史を繙いてみれば、14世紀の北イングランドにすでにこの帽子に近い形のものがあったらしい。上の写真は新聞を立てかけて居間などに置いておくものでアメリカの1930年代のもの。PAPERとは新聞のこと。新聞売りの少年がニュースボーイだ。






19世紀後半から20世紀初頭にかけて男の子や男性の帽子として広まったようで、労働者階級の男性にも浸透していったらしい。日本でも商人がかぶるものとして定着していた。お線香のコマーシャルで、丁稚の子が鳥打ち帽を被っているのをご覧になったことがあるでしょう。(一番左の人、ナイナイの岡村さんみたい?)






上流階級にも広まって、ゴルフや車のドライブ、狩猟の時などに被られたようだ。





第一次世界大戦が始まると、アメリカでは男性に変わって女性が社会進出する機会も増えてきたので、こんな風景も見られたのでしょう。
ハンチング帽もニュースボーイキャップもシルエットは似ているのでいっしょくたにしてきたけれど、縫製の仕方や型紙に違いがあるという事を最後に書いておきましょう。






*OMAKE*






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