どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 4190

2024-06-27 19:32:05 | 時間の無駄
構造的な問題だからなあ。本屋が無い市町村は26%に及ぶそうである。一般書籍はショッピングモールの大手チェーンに、雑誌はコンビニに売上を食われている上に、ネット通販や電子書籍も当たり前になっている。個人で太刀打ちするのは難しいだろう。危機感を抱いた経産省が書店振興のプロジェクトチームを立ち上げたらしいが、ここが介入するとだいたいロクな事にならないのは経験的に分かっている。本屋は文化的情報の発信基地として重要、と云うのは確かなのだが、単に高尚な本を並べておけば何かが発信される訳では無い。本を目利きする偏執的な店主が、(極めて広い意味での)文化的なアレコレを醸し出すのである。良書を選り抜くには知識と教養が必要である。出版社や取次に直談判する様な熱意も求められよう。地元の図書館の司書に、適任者が居るかも知れない。ハコモノを無理矢理整備するよりも、そんな人材を発掘・育成する方に力を注いて欲しいのである。

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