マイナポータルもなかなかやる。ポイント貰う手続きでログインしてみたら、通院と薬剤処方の履歴が閲覧可能だったので、ちょっと感動している。健康保険証一体化の利点の一つがe-Taxでの医療費控除計算の手間削減なので当然ではあるが、こうやって実装が少しずつ進んでいくのを見るのは楽しい。国保の健康診断結果も連携されているし、ワクチン接種歴も反映している。ただ3回目のデータはまだ届いていないっぽい。スマホアプリでは即時反映していたのだから、その点はもう少し頑張りましょうではある。とは言えこれまでの遅々たる歩みから考えれば、全体的にはよくやっている方だろう。後は銀行口座連携の効果を確認したいので、10万円とか試しに給付してもらえると助かる。将来的に運転免許証が一体化した時が楽しみであるが、違反切符を切られた履歴だけは腹が立つので止めて欲しい。行政サービス一元化への道のりはまだまだ遠いが、親心で見守りたいのである。
過渡期、今はまだ過渡期。LINEキラーとして賑々しく登場し、キャリア縛りの厳しさで過疎化した「+メッセージ」でマイナカードによる個人認証が可能になるそうである。昨年9月にMVNO回線でも利用可能になった時に喜び勇んでインストールして忘れていたのだが、これを機に失地回復を図れるかも知れない。軌道に乗れば免許証を厚みが分かる様に撮影したり顔写真を色々な角度から撮影したりと、理不尽な要求をするeKYCともオサラバである。しかし現時点ではマイナカードをかざす必要が有る。スマホのセキュアエレメントに個人認証情報を格納出来るのはまだ先なのは理解しているが、「もう少し頑張れなかったか」感は否めない。想定されている口座開設やクレカ発行はともかく、「郵便物のデジタル化」が気になる。発送元に予め登録しておくのだろうが、相手が増えると面倒臭い。いちいちカードを引っ張り出す手間とオサラバ出来なければ、失地回復も見込めないのである。
高度成長期世代は良いよな。それは一面その通りなので反駁する心算は無いが、本当に一面でしかない事は理解して欲しい。正社員で生活が安定し給料が右肩上がりだった人は、どれだけ居たか。昭和45年の国勢調査に拠れば、同年の就労者7889万人の内、933万人が農業、392万人が建設業、1368万人が製造業、1005万人が小売業である。まだスーパーが浸透する前だから、大半は個人商店だろう。現代では労働者の過半を占めるサービス業は763万人でしかない。右肩上がりとは無縁の人が6割、そう推測してもらって良いだろう。公害への規制も救済制度も無い。医療も脆弱で平均寿命は69.84歳と2020年より15年も短い。小学生の頃は同学年の一人や二人は事故や病気で死んでいる。その時代が良かったのか、自分は右肩上がりの恩恵を受けられたのかを考えるべきだろう。過去への憧憬は現在の不満の裏返しである事情も理解するが、牛丼を常食してメタボで悩む幸せも噛み締めて欲しいのである。
自賠責保険が値上がりするらしい。コロナ禍や戦争の影響がそこまで及んだかと驚いたのだが、無関係である。7500億円の積立では被害者救済には不足との言い分だが、調べた範囲では財務省と国交省の20年に及ぶドロドロした泥仕合の関係で、何故か足りないみたいである。額としては微々たるものだからどうでもいいが、自賠責保険の在り方はそろそろ見直すべきだろう。数万円の任意保険に入らなければ安心して運転出来ない状況はおかしい。しかも賠償の支払いは任意保険が優先される場合が殆どで、自賠責は実質「車検税」になっていると見做しても過言ではあるまい。だから財務省が一般会計に繰り入れちゃったりするのだが、それは本筋では無い(税金を増やすと国民が怒るから社会保障費を徐々に上げると云う朝三暮四は賢いなとは思うが)。自賠責を撤廃しようとすると更に20年位は掛かるだろうが、国に総額どれだけ上納しているかに就いては敏感でありたいのである。
レッツ暑熱順化。間に合うかボケ、と気象庁の方角に悪態を吐くさいたまである。6月にして体温超えとか、昭和の常識をアップデートしていない層を確実に仕留めに掛っているとしか思えない。命あっての物種である。節電ポイントはスッパリ諦め、救急車の御厄介にならない行動を推奨する。気になるのは電力需給である。今後こんな日が続いたら、更なる逼迫に追い込まれるであろう。社会機能の一部縮退を、本気で考えねばならない段階に来たのではないか。電力消費が大きい工場であれば必ず備えている自家発電装置の稼働要請に加え、オフィス街の間引き封鎖も有効である。そんな無茶なお願いがそう簡単に受け入れられる筈も無いので、いっぺんいきなり停電して大混乱を引き起こしてから話を持ち掛けるとスムーズだろう。どんな悪天候でも出社するのが当たり前と云う旧弊と決別する好機であり、災害級の事態ではまず身の安全を図る習慣を根付かせるべきなのである。