いよいよ隠していた爪の一部が見えてきた。Paypayあと払いが2月1日より本格運用される。まず本人認証をパスする必要があるが、通ればバーチャルカードの即時発行と別途物理カードの作成が可能となる。クレカを作るのと同様なので、それ程難しくないと思われる。それに伴う還元キャンペーンも相変わらず大々的に行う様で、一見とても魅力的ではあるが、実はあと払いの利用には月々300円の手数料が掛かる。Paypayのサイトを色々調べてみたが、結局FAQの自動チャットでそれを聞き出さない限り当該事項に関する説明は見つからなかった。無辜の民から地味に金を毟る姿勢も相変わらずで、感服する事頻りである。ただ便利機能を無料で使える虫の良い話が異常とも言える。然るべきサービスには然るべき対価を支払うべきであるが、Paypayあと払いがそれに該当するかの判断は現時点では保留する。頼れるが背中は預けられないパートナーとして、末永くお付き合いしたいものなのである。
国内問題でもあるし、国際問題でもある。大間産クロマグロが割り当て枠を超えて漁獲され、非正規ルートを介して市場に流通している事が発覚した。舌のストライクゾーンが広い私としては自分が食って美味ければそれで良いと思ってしまうのだが、ブランド信仰はそれなりに根が深い。漁業者としても「大間のマグロ」と「太平洋のマグロ」で売値が全く違ってしまうのであれば、より高く売れる方を選ぶだろうし、少々余分に捕まえてしまうのも道理である。乱獲によって絶滅する恐れが有るとして、マグロ漁そのものを規制すべきだと訴える国もある。資源管理が徹底されている事を対外的に示す必要が有るのだが、その信頼も揺らぐ事になる。牛ばっかり食っている国に口を挟まれるのは誠に遺憾ではあるが、変な所で外交上の弱点を作るのも得策では無い。簡単な問題では無いが飽食の時代である。美味いもん位は品定め出来る程度に、消費者が自腹で勉強すべきなのである。
民主主義とは揉める事と見つけたり。伊国で大統領選が4回連続でどの候補者も有効得票数を満たさず、近日5回目が行われるそうである。彼の国の大統領は名誉職的な位置付けであり、急いで決めなくてもいいんじゃないの?と云うラテン的な思考も影響しているのかも知れない。南北で文化が異なり、更に都市国家単位で覇を競った歴史的背景からすれば、国として纏まっているだけまだマシとも思える。ローマ帝国時代から連綿と続くライバルである。そう簡単に手を組めるものでも無かろう。とは言え少なくとも交渉の卓を蹴っ飛ばす奴が出てこない辺りは流石である。納得するまで根競べをすれば宜しい。しかしマキャベリズムの本家本元ですらこれだけ揉めるのであるから、表面上波風を立てずに事を進める我が国の政治家は、その寝技スキルを全世界に誇るべきだと思う。個人的には国会でガンガンに揉めて欲しいのであるが、「和を以て貴し」な以上は望み薄なのである。
線引きが難しい問題である。アニメ「プラテネス」の描写が余りにも現実離れしていると、元JAXAの技術者が批判したツイートで一部地域がざわついている。現実離れ度合いで言えば「トップをねらえ!」の方が遥かに上の様にも思えるのだが、あそこまで突き抜けていればフィクションと冷静に受け止められるのだろう。なまじ実際の業務と近しい描写であるが故に、違和感の方が先だってしまうと云うのは理解出来る。私だって「ガンダムSEED」でキラが搭乗中にOS書き換えるシーンではひっくり返ってしまったので、人の事は言えない。ファーストガンダムでアムロがマニュアル見ながら初めて操縦したシーンはゲラゲラ笑えたので、これも程度問題に違いない。マニュアルをメンテナンスする人からすれば、きちんと最新の仕様に更新されている事に強い違和感を覚えただろう。どんな仕事であれ、門外漢には分からぬ難しさや苦労が有る事は相互に理解しておきたいものなのである。
悪い結果と最悪の結果が有るなら、前者を選ぶのが政治である。欧州で市民活動の制限撤廃が相次いでいる。まだそれなりの新規陽性者数ではあるが、人手不足で社会機能がマヒする寸前に追い詰められた故の対応と考えられる。罹患済みでもワクチン接種済みでも感染はするが、少なくとも重症化はかなりの確率で防げると云うデータが積み重なっているのも判断材料となっただろう。ちなみにGoogle先生のご託宣では日本の入院・自宅療養者数はバレンタインデーの頃には200万人に達するそうで、そうなれば保健所は確実にパンクする。これまでの手続きを早々に見直す事を提言しておきたい。それと薬事法の絡みで厄介かも知れないが、治療薬を自宅に郵送出来る法整備も進めておいた方が良さそうである。そうしないと行政は動きが取れないのであり、正に政治の出番である。結果として最悪の選択をやらかす可能性は有るが、その決断を私は讃えるのである(でも責任は取ってね)。