ユーザ数8000万人と言わないだけ冷静である。Suicaの累計発行枚数が8000万枚を超えたとの事である。官製キャッシュレス還元効果であろう。JR東日本管内の人口は5200万人らしいので、モバイルSuicaも勘定に入れていると推測している。私も以前は2枚持ちしていたが、1枚はスマホに移行して便利に利用している。とは言え使用額はクレカに及ばないし、コード決済を重点的に使っているので出番は電車に乗る時と自販機で飲み物を買う時位なものであるが、JRの駅構内でほぼ間に合うのは心強い。キャッシュレス最強は伊達ではないのだが、そうなると正面から喧嘩を仕掛けたモバイルPASMOは戦略を誤ったとしか言えまい。意地やメンツもあろうが、ここは折れてSuicaのプラットフォームに乗せてもらい、iPhoneでも使える様にすべきだったと思う。相互乗り入れ駅の改札でタッチする時にどっちから引かれるか問題とかややこしい話は山積しており、利用する人がどれだけ増えるかは微妙なのである。
検査を受けずに帰宅した2名を特定する動きが有る様である。詳細が不明だと憶測が入り乱れ、不安と不信が人々を疑心暗鬼に陥れる。そんな事態を引き起こすとはけしからん、と云う純然たる正義心から住所氏名を暴く人を止める術は無いが、少なくともその拡散に加担しない事は可能である。大体その手の不確定情報の99.9999%はデマであり、過去にも「特定した」とするツイートを信じ込んで人間DDoS攻撃で無関係な人を誤爆した上、相手に訴えられると云う自称・正義の味方は少なくない。情報源としてのマスコミを妄信しろとは言わないが、ネットで飛び交う噂も十分吟味し冷静に真贋を見極めるべきだろう。ただネット情報の方が速いし直接的だし大抵の場合マスコミよりも面白いので、そちらに肩入れしたくなる気持ちは十分理解出来る。だから定期的に幽体離脱して、上から目線で「こいつは何でこんな偏った情報ばかり漁っているのか」と云う振り返りが重要に思えるのである。
さて幕尻からの逆転優勝なるか。au PAYが2月から20%還元キャンペーンを開始する。auよりもユーザが少ないコード決済は山ほど有るが、それらは私からすれば幕下である。ケータイ料金の様に毎月発生する出費に紐付いたサービスはしぶといと見ており、それならばauが幕尻であるのも納得頂けると思う。頂けない方は無視して話を元に戻すが、還元の上限が7万円(1回の買い物では3万円)相当と、最近のしなびたキャンペーンと一線を画す規模となっている。1週間の総額が10億円で、使い切ったら還元は次週まで中止と云う縛りも上手い。15万円前後の家電購入を検討しているのであれば、使わない手は無いだろう。ポイントの使い道が少ないのが難ではあるが、少なくともケータイ料金の心配は、当面せずに済ませられるだろう(auユーザ限定)。ただ利用者を増やした後どうするのか問題が解決している様には見えないのであり、更なる大金星を桟敷席で期待するのである。
セキュリティパッチが欲しかったら金払え。この様なマイクロソフトの姿勢はいかがなものか。そう難じる記事を読んだのだが、悩ましい問題である。現時点で判明しているWin7上のIEの脆弱性に対しては、無償パッチは提供されていない。それを突いた攻撃が発生している事もマイクロソフトは承知している様である。無償アップグレードをあれだけ喧伝してもWin10に移行しなかった個人及び企業を、どこまで救済すべきか。1年単位でパーツをコロコロ入れ替える私の様な暇人はともかく、サポートが切れるからと云ってまだ使えるPCを捨ててしまうのは釈然としないだろう。固定資産として購入し、絶賛減価償却中ならば猶更である。Win10が数年後、どの様なサポートになるのかは明らかではないが、OSアプグレのコストはより厳しく見られる様になるだろう。手持ちのスマホにキーボード繋げてクラウドアプリを使うと云うスタイルが、本気で検討される様になるかも知れないのである。
NHKが4月から放送のネット配信を本格化する。Webサイトかアプリから申し込むと、受信契約との照合の上IDが郵送されるそうで、なんだかなぁとは思うが、なりすまし防止にはそれ位しか方策が無いのも確かである。情報銀行がそこら辺の不便を解消してくれるに違いない、と関係者各位のハードルを上げておきたい。ID無しでも「受信料払え」のテロップさえ気にならなければ視聴は可能な様である。ニュース以外はジャミングすればいいのにと思うのだが、当面は利用の拡大を優先する方針なのだろう。チコちゃんやブラタモリをPCで好きな時間に観られる様になるのは有難いが、気になるのが「ふたかぶせ」である。権利の関係で配信は出来ないコンテンツも有るそうで、それが含まれる番組は観られない措置が取られる様である。そう云うのがうるさいご時世である。敏感になるのは仕方ないとして、それを口実にしたサブスクへの誘導は、公共性を鑑みて止めて欲しいのである。