今年も早々と台風の襲来である。高い海面水温で凶暴化しているとの事で、何とも厄介である。しかし海があったかくなっている理由は良く分からないらしい。そんなもん温室効果ガスのせいじゃないかと思うのだが、水温を上げる際に必要なエネルギーは気温とは比べ物にならないぐらいに莫大である。1kgの水を1度上げる熱量は約4000ジュールであるが、同じ「重さ」の大気であれば約1000ジュールで済む。両者を体積で正確に比較するのは面倒臭いのでやらないが、大体100倍ぐらいだと思っておけば良いだろう。要するにどれだけ気温が高くてもそう簡単に海面水温は上がるものでは無く、逆に海水が暖かいから気温が上がると考えた方が合理的である。いずれにしても太陽によって与えられた熱が宇宙に放散されないから温度が上がる事に違いは無いのだが、蓄熱効果は水の方が高いのがこれまた厄介である。地球温暖化の原因が何であれ、日本トロピカル化は避けられないのである。