どうでもいい四百字 第二中間貯蔵施設

あってもなくてもいいもの。

どうでもいい四百字 3736

2023-03-31 19:11:56 | 時間の無駄
やっぱりブランドって大事。パナソニックが充電式乾電池の名称を「エネループ」に統一すると発表した。三洋電機を吸収合併する以前から乾電池のブランド「エボルタ」を展開しており、ここ10年は両者が併存する形だったが、分かり難いと云う声が多かった様である。これで使い切り高性能はエボルタ、充電式はエネループと棲み分け出来る様になった事は評価するが、デザインの復刻はなさそうなのがイケズである。拙宅にはeneloopロゴの乾電池(2013年終売)が何故かゴロゴロ転がっており、持ちの良さは折り紙付きである(充電時にダメ出しされる個体もそれなりに有るが)。世界的にもブランドの浸透度は段違いだそうなので、よくここまで頑張ってこれたとエボルタには意地の悪い労いの言葉を掛けてあげたい。「金パナに勝てるん?」と云う更に意地の悪い追撃は控えたい。弛まぬ技術改善の裏付けがあってこそではあるが、定評を得たブランドの強さを改めて知ったのである。

どうでもいい四百字 3735

2023-03-30 18:41:55 | 時間の無駄
その行動力に敬意を表したい。突如「俺GPT」なるサイトが登場した。見た目はChatGPTに似ているが、回答は中の管理人の手入力である。あっという間に拡散し処理がオーバーフローした様なので大笑いであると同時に、ヒトと云う種の限界を見せつけられた思いである。ただ、人間が求められる仕事のヒントも、そこに隠されている様に思える。会話は必ずしも有益な「回答」のみが求められる訳では無い。形式こそ質問の態を取っているが、別に答えなんか求めておらず共感して欲しかったり鬱憤の捌け口になって欲しかったりするだけの問い掛けも多い。壁に向かってボール投げするのは虚しいから、受け取って投げ返してくれる相手が欲しくなるのである。それこそ適当な生返事しかしないAIに任せておけば良さそうだが、対象が生身の人間でなければ気が収まらない事も有るだろう。そう云うメンタルすり減らす系のお仕事は、何故かAIが手助けしてくれなさそうな気がするのである。

どうでもいい四百字 3734

2023-03-29 18:22:18 | 時間の無駄
よし、これでセンセイも半減出来そうだ。国会で中谷議員が岸田総理への質問をChatGPTで錬成し、実際に採用したそうである。ご丁寧に首相からの答弁案も錬成した様で、総理は「私の方が具体的だ」と少々ご機嫌斜めなご様子である。ともあれ、政の方針をAIがサジェストしてくれるなら、国会は暇になるだろう。良い機会なので民間に先鞭を付けDXに取り掛かって頂きたい。ただ現時点では予算配分に係る各省の力関係やセンセイ方の面子までは配慮してくれないだろうから、そこら辺の微調整をする要員は残す必要が有るだろう。そこまで微に入り細を穿つ案を錬成する様になったらいよいよ人類存亡の危機ではあるが、そんなややこしい代物を後生大事にするのが人間である以上、AIも目こぼししてくれるだろう。これを機に官僚レクの負担軽減が出来れば、過労死する人も減って万事ハッピーに思えるのであるが、矜持とか意地とかに拘泥するのもまた、人間の専売特許なのである。

どうでもいい四百字 3733

2023-03-28 18:41:28 | 時間の無駄
デジタル給与払いが4月から始まる。正確には資金移動業者の申請受付が開始され、厚労省の認可を得てから、利用したい企業が労使協議を行い合意する必要が有るので、実際に使えるのは1年先だろう。より正確には今の銀行振込だって十分デジタルなのだが、それはどうでもいい。手を挙げる予定なのは通信キャリア4社のみの様で、まずはそれぞれのグループ内から始めるのだろう。電子マネーの発行元なら、給与相当の現預金を銀行に滞留させずに済むメリットが有る。一般の企業にどんな利点が有るのかは、私には分からない。労働者側としても引落やローンを組んでいたら銀行に残す必要が有るし、クレカ以上の利便性が望めるとも思えない。「うおお給与が電子マネーってサイバー」とヒィヒィ喜ぶ一部地域の方以外の誰の得にもなっていない様に見える。デジタル円を導入する下準備の心算なのかも知れないが、使う側からすれば法的な位置付けはどうでもいいのである。

どうでもいい四百字 3732

2023-03-27 17:03:57 | 時間の無駄
技術的に可能な範囲であり、早期提供を優先した事をまずは評価したい。KDDIが障害時にソフトバンクの回線を利用出来る「副回線サービス」を3月29日から申込受付すると発表した。Web若しくはコールセンター経由でしか受け付けないのも、迅速な提供を第一に考えたからであろう。物理SIM若しくはeSIMを新規に発行するので電話番号は当然違うものになるが、コアネットワークの改修を考えたらそれが妥当である。受け取ったらユーザがAPNを設定し開通させる必要が有るのも、その後手動で主回線に戻さないとえらい事になるのも、従来のオペレーションに影響を与えない為の配慮だろう。それで速度は300kbps容量は500MBで月額税込429円のお値打ち価格と云う所まで記事を読んで、窓からPCをぶん投げそうになった。MVNOの新規契約と大差ないのはいかがなものか。保険にしては掛け金が高過ぎるのであり、技術的に可能な範囲でいいから、もう少し情報弱者に寄り添えないものかと思うのである。