日本の失業率は然程悪化していない様に見える。米国では約2250万人が失業しているらしいが、あの国と比べるのは色々と前提が異なり過ぎるので、参考程度に留めたい。完全失業者数は、ここ2年は150~170万人で推移していたが、4月は189万人と増加傾向にある。ただしこの「完全」が曲者で、求職中の失業者のみが対象である。失業率の分母となる労働力人口は「就業者+完全失業者」なので、「働けそうなら働く」と云う潜在的な失業者は拾えないカラクリである。また就業者でも今般の自粛要請で止むを得ず仕事が出来なくなった「休業者」と云う括りの人も居て、これが597万人らしい。今後全員が失業する訳では無いだろうが、労働力人口が減っているのに就職難、と云う難儀な状況は暫く続きそうである。悪化したらレイオフして回復したら再雇用、と云う米国式とどちらが良いかは一概に比較出来ないが、少なくとも統計的には分かり易いと自称自発的休業者は思うのである。
リモートワークそのものの再設計が必要なのかも知れない。会社のPCを遠隔操作する形で在宅勤務している人はそこそこ居るし、今後その数は増えていくと予測している。そこで発生しているのがクラウドサービスのトラブルである。昔に比べれば回線が太くはなったが、画面を転送しているのであるから重くならない筈が無い。利用者が増えたらいきなり使えなくなる可能性は、想定しておくべきだろう。また社内アプリが「社内で使われる事が前提」と云う至極真っ当な要件で製作されている為、機密性が高い情報を非表示に出来ない。それがネックとなってリモートワークに踏み切れない場合も有るだろう。全データをExcelに乗っけてメールの添付ファイルでやり取りする剛の者も居る様だが、多分止めた方が良い。物理的に安全なリモート環境が求められるのであり、職務の重要性によってはキャンピングカーを改装したマイオフィスの構築も視野に入れた再設計が必要なのである。
仕事が生き甲斐の人は少数派だろう。仕事をしないと禁断症状を起こす人は結構居そうなので、早めの治療をお勧めしたい。食べる為に働くのが人類の常識であるが、そう遠くない将来、仕事の総量は減っていくと思う。ロボットとコンピュータ(以下ロボコンと略す)の運用費が人件費より安くなる傾向が止まらないからである。世界的に若年層の失業率が高めなのは、年寄りが引退しなくなったからと云う訳でもなさそうなのが、その傍証である。機械化による労働からの解放、と言えば聞こえは良いが、それでオマンマの食い上げになってはたまらない。とは言え「ロボコンには出来ない創造的な仕事」の範囲は狭いし、全員に適性が有るとも限らない。あと二世代も経過したら、無職の成人が珍しくなくなっているかも知れない。福祉政策で生活必需品には困らないとしても、その時何を生き甲斐にすべきなのか。現時点ではロボコンより安上がりなおっさんは憂慮するのである。
米大統領も自粛疲れでイラついているのだろうか。何時もお世話になっているツイッターから「事実確認して下さい」とラベルを貼られた事に逆上し、SNSが言論の自由を抑圧しない様に規制する法案に署名するとの事である。現職大統領にファクトチェックを迫るとは不届き千万なので、「この発言は間違いなくトランプ氏のもので、それ以上でも以下でもありません」と云うラベルを貼るに止めるべきだろう。ただSNS界隈が全体的にピリピリした空気になっているのは肌で感じる。行動自粛の強要(要請含む)や当面の生活費の工面や将来の不安等から誰もがストレスを溜めており、それが滲み出てしまうのであろう。おちんちんびろーん。閉塞感漂うヨノナカではあるが、殺伐とした記事や写真ばかりではない。おバカな話にクスリとしたり、猫の動画でニヤニヤ出来たりしたのであればそれは佳い日だったのであり、腹の鬱憤は収めておくのをお勧めしたいのでおちんちんびろーん。
デジタルデバイスは生鮮品である。購入したその瞬間から価値が下がり始める。昨今のニンテンドースイッチの様に品薄になれば中古でも値上がりする事もあるが、レアケースである。そう云う覚悟をしていた心算だったが、楽天モバイルのキャンペーンには天を仰いだ。税込21800円のRakuten Miniが18700円になった時も仰いだが、1か月限定で1円販売される様になったのには仰天するしかない。中古市場は大荒れだろう。通信料1年無料キャンペーンの上限である300万人になかなか到達しない事に業を煮やしたトップの英断(ご乱心とも言う)であろうが、果たして総務省が看過するものであろうか。入手するなら早めが良いかも知れない。使い勝手としては回線が空いているのでまあまあ速度は出るし、おサイフケータイとしても優秀である。これで指紋認証があったら完璧(顔認証のみ)だったが2万円なら妥当だろうと云う講評を述べなくて本当に良かったと、泣きながら天を仰ぐのである。