良い傾向だと私は思う。台風の接近を受けて、交通機関の計画運休が関東各地で進められている。何事も起きないかも知れないのに止めるとはプロ意識が欠如している、とお怒りの方も居るだろうが、いざ何か有った時に大騒ぎするのもこのタイプの方なので、取り敢えず落ち着いて欲しいと思う。昔の様にギリギリまで運行して、もうこれ以上は危ないとなったら突如運転を取りやめると云うパターンがどれだけ混乱を巻き起こしていたのかを振り返ってみるべきだろう。運休すると予め伝えられていれば、多少の手間と損失は出るものの確実にトラブルを回避出来る。この時期に新幹線車内で一泊、の様な不快極まりない体験はしたくはないだろう。予測が空振りだったとしても、リスク回避をする方が全体としては有益であるのではないか。ただ、そのせいで発生した経済的損失に就いての議論はこれからなのであり、命を守る災害予測から次のステージに進む必要が有るのである。