こう云うのはいたちごっこになりがちである。米アマゾンがフェイクレビュー仲介業者2社を提訴したそうである。金品と引き換えに高評価のレビューを投稿する依頼は私も何回か受けているが、可も無く不可も無い商品だったら特に書く事も無いとスルーしている。ちゃんとしたモノが届いたら狂喜乱舞して★5を付けるべきなのがアマゾンのルールの様にも思うが、そこら辺は個人の裁量であろう。サクラチェッカーを使うまでもなく疑わしいレビューは何となく分かるので余り気にしていないが、提訴する位なんだから余程悪質なのであろうし、騙される人も多いのだろう。その怒りの矛先がアマゾンに向いているのであるなら、強硬策に踏み切るのも納得出来る。個人的には返品返金フローに★1を付けたいのだが、そう云う評価は求められていないのが遺憾である。ともあれ通販はある程度のギャンブル要素を含んだものであるし、そうあって欲しいとも願ってしまうのである。
出来る事からコツコツと。なんだろうけどもうちょっと何とかならんもんか。マイナカードの署名用電子証明書のパスワード再設定が全国のセブンイレブンで可能となった。ややこしいのは利用者証明用電子証明書のパスワードの再設定はこれまで通り役所で行わねばならない事と、コンビニで住民票等を発行する際に使うのはこちらの方である事である。もうちょっと何とかならんもんか。e-Taxで確定申告に電子署名する際に5回ミスって頭を抱える人の方が多かったのかも知れないが、技術的にはどちらも似た様な段取りで出来る筈である。利用者が少なかった事が今回実装を見送った理由であるなら、もっと使う機会を増やす努力をして欲しい。それに私の利用者(略)証明書は今年で有効期限切れとなる。この更新は現状、役所に行かねば不可能である。マイナポータルで更新する技術的な障壁は以下略であり、もうちょっと何とかならんもんかのリフレインは止まらないのである。
日本でやったらどうなるのかな。英国イングランドは、陽性判定時の5日間の自主隔離義務付け撤廃を発表した。3月からはマスクの着用は求められるものの、行動制限はしないとの事である。欧州では個人の権利は国家が定める法制度よりも上位に位置するものであり、その権利が侵害された時のみ干渉が求められるものだ、と何処かで読んだ記憶が有る。そこら辺の考え方は人それぞれで主語が大き過ぎるんじゃないかなと思わなくも無いが、今回の決定から推察するにそう考える人が多数派なのかも知れない。民主主義的にはその方が望ましいとも言えるが、為政者としてはやり難い事この上ないだろう。この国でお上が「好きにしていいよ」と規制を緩めたら、どう云う反応が起きるか興味が有る。都道府県レベルの判断をいちいち国にお伺いを立てるのが当たり前になっているから、「国が責任を放棄した」と怒り出す人が多数派になりそうな気がする。自己決定の責任を負うのは厄介に違いないが、民主主義国家に生まれてしまった以上、諦めるしかないのである。
たまに飲みたくなる。セブンイレブンがミネラルウォーターのホットを、都内の店舗で試験的に販売しているそうである。冬でもコーヒーはアイスを選択しがちな高体温系デブなので、購入する事は無いだろう。しかし白湯そのものは嫌いではない。沸かしただけの水なのに、何故か丸みを帯びた味がする。冷水と違ってグビグビ飲めないせいで、舌が錯覚しているのかも知れない。さいたまの美味しい水道水ではないミネラルウォーターならば新たな味覚の発見も期待出来るのであるが、同じ価格帯のアイスコーヒーSサイズに並ぶ価値を見出せるかは微妙である。尤も対象はそんな海原雄山の如く味にグダグダ言う人ではなく、体は冷やしたくないけれどコーヒーや緑茶は諸事情でダメな人なのだろうし、そのニーズは夏場の常温ペットボトルで証明済みである。しかし折角の機会である。トコトン味に拘った無味無臭の白湯と云う、形而上的な商品開発に挑んでもらいたいのである。
私の奥底で何かが蠢いた気がする。大阪市で「大棍棒展」が開催中との事である。様々な樹木から作られた棍棒が並ぶ様は、映像でも奇観である。価格は3000円からで試し殴りコーナーも有るそうだから、お暇な方は行ってみて欲しい。ただ程よい太さの枝の持ち手部分だけを削り出した棍棒らしいワイルドな品物なので、お手にする際には軍手等の装備をお勧めしたい。全日本棍棒協会会長の東樫氏の発言から推し量るに、これらは全て間伐材でただ燃やされるだけの運命だったのであろう。棍棒を通じて山林保全に興味を持って頂ければとの事で、気持ちは分かるがやや無理がある。ただ一心不乱に生木を殴り続ける人も居る様なので、ストレス社会では一定のニーズが有りそうである。「観賞用にも丁度いいんじゃないかなと」1億円の棍棒も出品しているが、銃刀法に抵触しない範囲で実用性を追求して欲しい。程よい棒を手にした時のあの疼きを、久し振りに体験したいのである。