現役の若い人たち(主に低所得に苦しんでいる)が声を上げなくなって久しい。
諦めて現状の格差を受け入れているのだろうか?
暇があればスマホをながめて世の中の動きに追随している感じだ。
新聞も読まないしテレビも見ない。
私の若いころは(昭和40年代)、学生は授業料値上げに反対して大暴れしていたし、交通機関は春の時期に賃上げ目指してストを行っていた。
当時の若者は、ほぼみな貧しかったから「生活の向上」という目的に対してまとまりやすかった。
それを社会も是認していた。
ところがバブル崩壊以降、若者層が分断されていく。
政府も企業も「格差拡大」を推進する方向に舵を切った。
この辺から日本社会の衰退が始まったと言える。
安倍政権時に若者層が自民党を支持するという何とも奇妙な現象が起きた。
新自由主義を掲げて「格差拡大」をするのが自民党の政策だが、新聞も読まずテレビも見なければ理解できない。
「格差を自覚していなかった」ということだろうか。
ただ最近、岸田政権ばかりでなく自民党が「格差是正」に無関心だということに気が付いた。
自民党の支持率がじりじりと下がりつつある処からもうかがえる。
政治に無関心は、確実にその国の「民主主義」を破壊していく。
投票率50%前後などと言うのはある意味で危機的な状況だ。
スマホからペーパー(新聞や雑誌や書籍)へという動きがあっても良いと思う。
大枚をはたいて本を買ったが読まずにばら蒔いていた政治家がいたようだが、情けない話だ。
政治に関心を持つことがこの国の民主主義を守ることになる。