「新型コロナウイールス」で右往左往しているうちに、案の定「株の大暴落」が始まった。
私の経験上で言えば「平成初期のバブル破裂」に匹敵するだろう。
この時はどちらかと言うと日本だけが「花見酒」に酔いしれていた。
そこを狙われて欧米の金融機関や投資ファンドの格好のターゲットになった。
今回はどちらかと言うとアメリカ発だが、日本も欧米も「金融緩和」というモルヒネを打ち続けているから、傷は深い。
特に日本は、安倍首相・黒田日銀総裁合作の「アベクロノミクス」を異次元緩和と称してやり続けている。
当面、打つ手はないだろう。自律反転を待つしかない。
マイナス金利の深堀は、金融機関(特に地方の金融機関)を直撃する。
今までもマイナス金利で利ザヤが稼げないため、やむを得ず外債投資に走っていた金融機関が多い。
今回の世界的株安と円高で強烈な痛手を食らっているはずだ。
中小企業を支援すると言っても自らが傷を負っていればとても手が回らないだろう。
日銀黒田総裁は18日の参院財政金融委員会で、日銀が保有する上場投資信託(ETF)の含み損について、
「現時点の日経平均株価を基に試算すると2兆円から3兆円になる」と述べた。
本来金融機関の門番になるべき日銀が、自ら博打(株式)に手を出してどうするのだ。
責任を取って退任すべきであろう。
安倍政権が打ち出した「アベノミクス」はもうボロボロだ。
コロナ対策にしても必要以上に煽りすぎた。
ただでさえ、消費税の増税で傷んでいる日本経済に、コロナショックの上乗せをしてしまった。
足元から地道に立て直す策を考えなければならないのに、またいつものようにバラマキ政策をするようだ。
次世代にツケを残すことに無頓着。政権維持しか頭にない。
結局安倍政権の7年間は日本国の歯止めのない後退を招いた。
「淀む水にごみが溜まってしまった」 どぶ掃除が必要だろう。