江戸時代の人口はだいたい3000万人くらいで、そのうち農民は80~85%。
だから今の人たちの先祖をたどればほとんどが農民だったということになる。
江戸時代の農民は貧しかったという思い込みが刷り込まれているが、案外豊かだったようだ。
それは兼業農家が大半でコメ以外の収入は自由になったからではないか。
最近はデジタルばやりで、なんにでもデジタルをつければよくなると思っているらしい。
デジタル農業にすればバラ色の絵が描かれるかというと、とんでもない。
それなりの効果はあるだろうが、「自然を相手にする」、「自然の動きを上手に読んで動く」が中心になる。
かって、今もそうかもしれないが、「植物工場」なるものが喧伝された。
しかし大部分は赤字経営だろうと推測する。
コストゼロの太陽光の恵みをいただく農業が、電気の光で育てたものに負けるわけがない。
コロナ過のせいなのか地方に移住したり、家庭菜園に精をだす人が増えているらしい。
いい傾向だと思う。
私も田舎に居を構えてもう15年が過ぎた。
今の生活を「田園の詩的生活」と称して気ままに暮らしている。
今年のヤマモミジは例年になくいい色が出ている。
人生若し幽閑の趣きを得ば 何れの処の風烟(ふうえん)か碧山ならざらん 江戸 林 梅洞
風烟ーー風景 碧山ーー隠棲する山、別天地というイメージがある。