煤はきて心の煤はかえり見ず 越智越人（芭蕉門下）
年の暮れに家の内外の掃除は隈なくきれいにしたが、一番肝心な心の煤はらいを怠って正月を迎えた実感を詠んだもの。
確かに心の煤は年々たまる一方だ。
昨日は昼に年越しそばを食べて夜はすき焼きにビール。
今日は朝からお屠蘇を飲んでいる。
「これもまた良しホトトギス」と言ったところか。
2022.12.25の映像
雪降れば冬ごもりせる草も木も春に知られぬ花ぞ咲きける 紀貫之
雪を白い花と見立てているのでしょうか。
この感じは窓から眺める景色にぴったりです。
松たてずしめかざりせず餅つかずかかる家にも春は来にけり 元政法師
私は正月にあまり特別なことはしないようにしている。
正月の飾りは心の中にこそ、と思うが案外独りよがりかもしれない。
家の中に取り入れていたアザレアが花を開き始めた。
