行雲流水の如くに

感染症騒ぎの裏で変化する世界経済の動きを読む

日本では「新型コロナ」の問題で、司令塔たる安倍官邸は右往左往で足元がおぼつかない。

そして同じように機能不全ぶりが際立つのが、厚生省と国立感染症研究所だ。

「新型コロナ」かどうかを判断する検査拡充が実態把握のための第一歩、しかるに検査利権を国立感染症研究所が握って離さない。民間に検査依頼をすればよいものを、一体どういうことだ。

国民の命を守ることより自分たちの利権を守ることが第一なのか?

 

一方で中国から出てくるデーターは当てにならないという声をよく聞くが、そんな見下した態度をとっている余裕は日本にはもうない。

「転んでもただでは起きない」のが中国だ。

今回のコロナ騒動で膨大な数のデーターを集め、尚且つ臨床実験を数限りなく行ったはずだ。

2018年の医薬品の売り上げは米国の4849億ドルに次いで、中国は第二位の1323億ドル。ちなみに日本は864億ドルだ。

もっとも現状では中国市場は完全に欧米の製薬企業に抑えられている。

しかし今後自力で製薬産業の育成に取り組むだろう。その際今回の治験は大きな武器になるはずだ。

 

ただ中国にも弱みがある。

今回のコロナ騒動で、中国に大規模工場を持つことのリスクだ。

おそらく先進国への生産回帰が始まるだろう。

日本企業も目先のコロナ騒ぎで,「テレワーク」などに頭を使うのが精一杯では、先行き危ない。

世界の変化を虎視眈々とにらんでいなければ「置いてきぼり」を食らうだろう。

ピンチをチャンスにする貪欲さが必要だ。

 

安倍官邸が判断の基礎になるべき「コロナ検査」が不十分なまま、唐突な決断を下したことが、日本経済の下押しを招くだろう。この辺は十分に覚悟しておくべきだ。

日銀の再度の「金融緩和」策などは何の役割も果たさない。

結局「消費税」の減税が有効な経済対策になるはずだ。

そして過度に優遇されている法人税の見直しが必要。

 

「君子は治の源(みなもと)なり。君子源を養う。源清ければ流れ清し」  荀子

しかし、今の日本は君子たるべき首相が「蒙昧な殿」に成り下がっているようだ。

水の流れが澱んできた。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「経済」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事