《 空想から科学へ 》 奧菜主義革命~ 革命的奥菜主義者同盟非公然ブログ

奥菜恵さんは、精神と肉体の両方から無駄なものをすべて削ぎ落とし、必死に舞台に立っていた

奥菜恵さんの舞台情報について、きちんとしたご報告をしておきましょう

2009年01月16日 08時01分56秒 | Weblog
稲垣吾郎・奥菜恵 が別役実「象」に出演…10年3月新国立劇場

 東京・初台の新国立劇場の2009/2010シーズンのラインアップ説明会が15日同所で行われ、稲垣吾郎(35)が出演する「象」が10年3月に上演されること発表された。

 別役実氏作の62年に劇団「自由舞台」の旗揚げに上演された作品で、広島の原爆で負ったケロイドを見せびらかす病人とそれを引き留める男性を描く。演出は深津篤史氏で、他に大杉漣(57)、神野三鈴(42)、羽場裕一(47)、奥菜恵さん(29)らが出演。



2009/2010シーズン
小劇場

公演日程
2010年3月


原爆で背中に負ったケロイドを、町中で見せびらかし、町の人々から拍手喝采を得たいと奇妙な情熱を抱く病人。彼を引き止め、人々はもう我々被爆者を愛しも憎みも嫌がりもしないんだ、ただとめどなく優しいだけなんだ、だからひっそり我慢することしかしてはいけないと説得する甥。ふたりの心の行き違いから、原爆病者の陥った閉塞状況を、ひいては人間全般の抱える存在の不安を、静けさの張りつめた筆致で描いた作品『象』は1962年の劇団「自由舞台」の旗揚げに上演され、深い孤独と不安に耐え、静かな生活をまもりぬこうとする人間の姿を鮮烈に描きながら、原爆の恐怖と苦しみを斬新な手法で表現し、日本演劇界に衝撃を与えました。
別役実25才の時、初期の代表作であり今も上演され続けている本作品のテーマは、発表から既に45年以上が経過した現在の日本、さらには世界の現状をみつめてみても全く色あせてはいません。
演出には、新国立劇場において、岸田國士作『動員挿話』初演、再演、三島由紀夫作『近代能楽集─弱法師─』を演出し高い評価を受けた深津篤史を迎え、今の時代に相応しい新しい視点から捉えた『象』を上演いたします。