《 空想から科学へ 》 奧菜主義革命~ 革命的奥菜主義者同盟非公然ブログ

奥菜恵さんは、精神と肉体の両方から無駄なものをすべて削ぎ落とし、必死に舞台に立っていた

東京国立博物館 長谷川等伯『松林図屏風』展示終了

2013年01月14日 22時10分40秒 | Weblog
今回は終わってしまいましたね。

最終日が爆弾低気圧の影響で豪雪になるとは。
そのために行きそびれた御仁も少なくないのでは。

でも東京国立博物館は所蔵品を国民の財産と捉えているそうなので、
また4~5年の後には公開されるでしょうから、

そうがっかりしないでください。


ところで、私が敬慕している落語家の鈴々舎馬桜師匠が、
1月2日に(あれ?3日だったかな)ほぼ半日を東博内で過ごされて、

その主な目的は等伯の『松林図屏風』鑑賞であったということを消息筋から知らされて、
さらに師匠へのシンパシーを深めた次第であります。

もっとも師匠は雪舟に関する書籍をお読みになったのがきっかけで
等伯の『松林図屏風』を再度実物で目にしたいと思ったのだそうですが、

ベクトルが同方向であれば、細かいことはどうでもいい!

奥菜恵さんご出演『阿修羅のごとく』を観劇して来ました

2013年01月14日 07時59分41秒 | Weblog
全てが、ほどほどでちょうどいい感じ。



「ほどほど」って褒め言葉に聞こえないかもしれないけれど、
この言葉は、このお芝居に対する的確かつ最大の賛辞ではないかと思います。

あそこまで全てがちょうどいいというのは、脚本家、演出家、役者、スタッフがそろいもそろって、相当な実力派だったということだと思います。
上質な演劇を観たという心地よさに浸ることが出来ました。


あれだけ個性派の役者がそろっているのに、個性がけんかしていなくて、まとまっている。
交代で、みんなが主役をリレーしていく感じのお芝居なんだけど、うるさく感じない。
お互いが遠慮しているわけではないのに、バラバラにならず、まとまっている。
きっとそれは、たとえ何人の役者さんが同じ場面に出ていても、
基本的には一対一でこころのやりとりをしているからなのではないかな、と思いました。

2時間10分のお芝居の割には、ストーリーは広範囲に広がっていて、
それだけにワン・シーンがとても短いんだけれど、
とっ散らかった感じを全く受けない。
ずいぶんとしんみりさせるが、お涙ちょうだいに堕ちたりしない。
そして雰囲気を壊さずさらりと笑いもとる。
全てほどほどなんだけと、ちょうど良くて、退屈は絶対しない。
だからか、舞台を遠く感じない、演者が実際の距離より、身近に感じる。
(ル テアトルは縦長で、実際はすごく舞台が遠かったのです。裸眼では役者さんの表情なんて、とてもとても)

ひとつのセットがずっと続くが、そのいろいろなところで演技することで、10ほどの場面を表現してしまう。
奇抜な演出でも、斬新な舞台使用でもないけど、観る側を混乱させずに、やってのけてしまうのは、やはりたいしたものだ。
演出家のお手柄か、裏方さんのお手柄か、素人の私には判然としないけれど。
廊下・縁側が次の瞬間に路地になったりしても、違和感が少ない。

あとね、お客さんに圧倒的にシニアが多いことへの配慮が感じられた。
制作側が、客の方を向いているよね。
セリフ回しのスピードとか、BGMとか、照明とか、派手さはないけどしっかりした効果をねらっていて、作る側の自己満足になっていないから、ほどほどでもしらけない。
通して演じても2時間10分強の上演時間だけど、1時間5分ずつの2幕にして休憩を入れているのも、シニアには大切な配慮。
ただ、15分の休憩では女性のトイレが、ちょっとね。大変だったようです。

『見る人がいるのか、』なんて悪口記事がyahooの検索だと、弊記事の直前にあるけど、
確かに「リピーター割引9000円」なんてやっているけど、
休日昼公演は少なくとも【満席】だ。
私以外にも杖をついた方々が劇場まで大勢足を運んでいる。
なにもお芝居を観るのは若者ばかりじゃないんだ。
林隆三さんとか、加賀まりこさんのファンって、実にたくさんいらっしゃって、熱心なんだな、と思った次第。
若者を相手とした芝居も嫌いじゃないが、
日本の演劇界はそれだけじゃない懐の深さがあるのだなぁ、悪口投稿者よ。




これまで、商業演劇か、劇団系のお芝居を観る方向に偏っていたので、
まったりと楽しむお芝居も良いもんだな、と本当に思いました。
10年後ぐらいの楽しみ方の種を仕入れました。