《 空想から科学へ 》 奧菜主義革命~ 革命的奥菜主義者同盟非公然ブログ

奥菜恵さんは、精神と肉体の両方から無駄なものをすべて削ぎ落とし、必死に舞台に立っていた

『阿修羅のごとく』2度目の観劇:竹沢咲子に捧ぐ

2013年01月21日 19時44分49秒 | Weblog
昨日(1月20日)に2度目の観劇に行って参りました。

これだけ理解しやすく出来上がっているお芝居なのに、
昨日、2度目にしてやっと理解できた場面がありました。
そのことについて書きますので、以下、ネタバレ有りです。ご覚悟を。



陣内英光(広瀬友祐さん:咲子の恋人のボクサー)が、滝子(高岡早紀さん)と勝又静雄(中山祐一朗さん)の結婚披露宴の待合室で、

「勝又クン、もっと明るくした方がいいよ!」

というような内容の発言をしていた理由が、昨日になってやっと分かりました。
迂闊でした。あれほど分かりやすいお話なのに。
その理由が分かると、当日の朝になって、陣内が咲子(奥菜恵さん)の用意した「黒のスーツ」を拒み、
突然「白のきらびやかな服」を着ると拘った理由も違ってきます。
自分が目立ちたかった訳じゃないんだ……。
目がおかしくなっていたんだぁ!
空気が読めずに、披露宴をぶちこわした訳じゃないんだぁ!

やっぱり向田邦子さんってすごいワ。それとも台本書いた瀬戸山美咲さんがすごいのか、ふたりともすごいのか。

陣内のことや、彼をを選んだ咲子の「人を見る目」についても、一瞬疑っていた自分を大いに恥じます。
陣内さんも、咲子さんも必死に生きていたんですね。