1月20日、大寒は、冬至から約30日後、一年で最も寒さが厳しくなる季節です。大寒の期間は、次の節気の立春前日、つまり節分までの2週間です。
1がつはつか、だいかんは、とうじから やく30にちご、いちねんで もっともさむさがきびしくなるきせつです。だいかんのきかんは、つぎのせっきのりっしゅんぜんじつ、つまりせつぶんまでの2しゅうかんです。
日本では、寒さを利用して、おいしいものを作る文化があります。日本酒、しょうゆ、味噌などの発酵食品は、寒仕込み、寒仕立てなどといい、寒さのきびしい時期に仕込むことで、雑菌が繁殖しにくく、ゆっくりと発酵が進み、うまみが増すということです。
にほんでは、さむさをりようして、おいしいものをつくる ぶんかがあります。にほんしゅ、しょうゆ、みそなどの はっこうしょくひんは、かんじこみ、かんじたて などといい、さむさのきびしいじきに しこむことで、ざっきんが はんしょくしにくく、ゆっくりと はっこうがすすみ、うまみがますと いうことです。
また、寒締めといって、冬に温室で育てた野菜や果物を、収穫前に寒さにさらすと、細胞中の糖分やビタミンが増えて、甘みのある野菜に仕上がります。
また、かんじめといって、ふゆにおんしつでそだてた やさいやくだものを、しゅうかくまえに さむさにさらすと、さいぼうちゅうのとうぶんや ビタミンがふえて あまみのあるやさいにしあがります。
唐突ですが、質問です。
とうとつですが、しつもんです。
心太。これはなんとよみますか。
こたえは、ところてんです。
ところてんは、海藻類から作られます。中国から製法が伝わり、すでに奈良時代には我が国で食べられていたそうです。
ところてんは、かいそうるいから つくられます。ちゅうごくから せいほうがつたわり、すでに ならじだいには わがくにで たべられていたそうです。
江戸時代の初め、京都の旅館のあるじ、美濃谷太郎左衛門が、料理であまったところてんを、外に置き忘れました。季節は真冬。凍結して干からびてしまったものを、試しに煮溶かし、冷やしたところ、海藻の臭みが抜けた透明の塊ができました。これが、隠元禅師に気に入られ、「冬の空」を意味する漢語の寒天に、寒晒心太の意味を込めて、寒天と命名されたといいます。これも寒ざらし。寒の効果です。
えどじだいのはじめ、きょうとのりょかんのあるじ、みのやたろうざえもんが、りょうりであまったところてんを、そとにおきわすれました。きせつはまふゆ。とうけつして ひからびてしまったものを、ためしににとかし、ひやしたところ、かいそうのくさみがぬけた とうめいのかたまりが できました。これが いんげんぜんしに きにいられ、「ふゆのそら」をいみする かんごの かんてんに、かんざらしところてん のいみをこめて、かんてんと めいめいされたといいます。これも かんざらし。かんのこうかです。
舎人公園の紅梅は、蕾の色を濃くしていました。立春には満開を迎えるでしょう。
とねりこうえんのこうばいは、つぼみのいろを こくしていました。りっしゅんには、まんかいをむかえることでしょう。
さて、来週の月曜日は、今年最初の日本語教室です。今年も、書初めを行います。今年もたくさんの学習者さんとお会いできることを楽しみにしています。
さて、らいしゅうのげつようびは、ことしさいしょのにほんごきょうしつです。ことしも、かきぞめをおこないます。ことしも たくさんのがくしゅうしゃさんと おあいできることを たのしみにしています。
次回の学習日 1月27日午後2時から
ブログ/HPは、毎週更新しています。