私たちの教室の近くの舎人公園で、今年もカルガモのひなが生まれています。お母さんの後を一生懸命歩く子鴨たちに、みな声援を送っています。
わたしたちのきょうしつのちかくの とねりこうえんで、ことしも かるがものひなが うまれています。おかあさんのあとを いっしょうけんめいあるく こがもたちに、 みな せいえんを おくっています。
私は、保育の仕事に就いています。3歳までの子供たちは、公園の中を元気いっぱい走り回ります。時々、自転車が通るので、「自転車きました」と声をかけあいます。余裕がない時は、「自転車きちゃった」となることもあります。
わたしは、ほいくのしごとについています。3さいまでのこどもたちは、こうえんのなかを げんきいっぱい はしりまわります。 ときどき、じてんしゃたとおるので、「じてんしゃ きました」とこえをかけあいます。よゆうがないときは、「じてんしゃ きちゃった」となることも あります。
Hくんは、一番大きいので、よく小さな子の面倒をみてくれます。ある時、男の人が近くを通りました。Hくんは、大きな声で、「おじちゃんきちゃった。おじちゃんきちゃった。」と通り過ぎるまでずっと繰り返していました。おじさんは少し気まずそうでした。
Hくんは、いちばんおおきいので、よくちいさなこの めんどうをみてくれます。あるとき、おとこのひとが ちかくを とおりました。Hくんは、おおきなこえで、「おじちゃん きちゃった。おじちゃん きちゃった。」ととおりすぎるまで ずっと くりかえしていました。おじさんは すこし きまずそうでした。
次に、女の人が通りがかりました。今度は、「ちっちゃいのおじちゃんきちゃった。ちっちゃいのおじちゃんきちゃった。」とまた大声で繰り返し始めました。私はあわてて、「女の人は、おじちゃんじゃなくて、おばちゃん。ちっちゃいのは言わないで!」と小さな声で止めました。Hくんは、ちょっと考えるような表情で黙りました。
つぎに、おんなのひとが とおりがかりました。こんどは、「ちっちゃいのおじちゃん きちゃった。ちっちゃいのおじちゃん きちゃった。」と またおおごえで くりかえしはじめました。わたしはあわてて、「おんなのひとは、おじちゃんじゃなくて、おばちゃん。ちっちゃいのは いわないで!」とちいさなこえで とめました。Hくんは、ちょっとかんがえるようなひょうじょうで だまりました。
しばらくして、また女の人が通りました。Hくんは、「おばちゃん、きちゃった。」と言って、これでいいのか、というように私を見ました。
しばらくして、またおんなのひとが とおりました。Hくんは、「おばちゃん、きちゃった。」といって、これでいいのか、というように、わたしをみました。
Hくんはしっかり学びました。自分で修正するちからを持っていました。こんな短時間で学ぶちからがあるのなら、「きちゃった」も直してあげるべきでした。子供の前でも、日本語学習者さんの前でも、いつも、適切な言葉を選べるよう、気を付けていたいものです。
Hくんは しっかりまなびました。じぶんでしゅうせいする ちからを もっていました。こんなたんじかんで 学ぶちからが あるのなら、「きちゃった」もなおしてあげる べきでした。こどものまえでも、にほんご がくしゅうしゃさんの まえでも、いつも、てきせつなことばを えらべるよう、きをつけていたいものです。
子鴨たちも、お母さんのまねをして、育っていきます。子鴨もお母さんもがんばって!
こがもたちも、おかあさんのまねをして、そだっていきます。こがもも おかあさんも がんばって!
昨日は、スタッフ8名、学習者さん9名でした。継続してきてくださる方が増えて、うれしく思います。
きのうは、すたっふ8めい、がくしゅいしゃさん9めいでした。けいぞくして きてくださるかたがふえて、うれしくおもいます。
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