9/5 バレエの話
子供の頃、バレリーナになりたかった。
５歳ころの話。
どうしてバレリーナを知っていたのか知らない。
買ってもらった漫画の中にバレエの話があったのは覚えている。
つま先で立つのもできた。
習ったわけではない。
小学校に入ってクラスの何人かは私のバレエ好きを知っていて
そのうちの一人が本当に習い始めた。
私にこっそりバレエシューズを学校に持ってきて見せてくれた。
彼女はこの靴はもっとできるようにならないと普通ははけないのだけど
私はもうできるからと言った。
彼女、抜群に運動神経がよかった。
私が間近であの靴を見たのは最初で最後だった。
もっと後で、バレエをやっていた子が
男性が女性を上に持ち上げることがあるけど
女性もかなりジャンプしないといけないと言った。
エルという雑誌でバレリーナのインタビューを
読んだことがあった。
向いている足がやっぱりあるんだ。
親指だけで立つのではなく、人差し指が親指と同じくらい
長くないといけないとか読んだ。
指は職業病で変形してしまう。
私にはバレリーナは無理だったかもってよく思う。
足の条件は満たしていると思うけど
運動神経のほうがね。
もう一度生で見たい。
ＤＶＤや画面ではあの素晴らしさは感じられない。
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