春は、
植物の新しい芽吹きが生まれるように、
可愛い動物たちの赤ちゃんが誕生する季節でもある。
そんな可愛い仔馬、仔猫、麒麟の子の短歌を詠んでみた。
ちなみに仔馬、仔猫は俳句の春の季語だけど、麒麟の子は季語ではない。
⭐️羊水に濡れそぼつまま 弱々し 四肢震はせて 仔馬立つ朝
⭐️動くものじつと見つめて飛びつけば ふはりと仔猫 毛玉のごとく
⭐️春空に餌台高く むしやむしやと さつきちやん てふ麒麟の子食(は)む
(麒麟の餌台って高いなあという発見、
麒麟の子のさつきちゃんて名前が可愛い。)
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返歌も続いたよ~🎵
⭐️面伏せて藤の挿頭の巫女の姿(かげ)むらさき染まる木漏れ日のなか
夕庵さん
★面伏せて砂紋掃きたる若き僧 うなじの白し木漏れ日のなか
みっちっち
★木漏れ日のなかウグイスの声を聞く姿見えねど今日も呼びかく
夕庵さん
★木漏れ日を行けば轟音聞こへ来る 姿見へねど滝はこの先
みっちっち
★山道のヘアピンカーブをオートバイ二人乗りして夜眠れずに
夕庵さん
★六甲のヘアピンカーブ割りと好き エンジンブレーキのみで下山す
みっちっち
★大阪よりトンネル抜けると奈良の街 生駒山脈(いこま)を貫く第二阪奈は
夕庵さん
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⭐️動くものじつと見つめて飛び付けばふはりと仔猫 毛玉のごとく
みっちっち
★陽光のテラスに立ちて見上ぐれば ふはりと白雲浮かぶひととき
夕庵さん
★白雲がふはりと浮かぶ春空を空中遊泳する夢の中
みっちっち
★友情と恋を語りし青春の白雲なつかしく蘇りくる
夕庵さん
★賀茂川の土手に比叡を見やりつつ 語り尽くせし青春の日々
みっちっち
★あの人は説教好きで饒舌で解ったふりして相づちを打つ
夕庵さん
★気が合はぬ人と離れて大好きな人らと共に生きてゆかむと
みっちっち
★だいすきと文字を覚えしひ孫よりバースデーカード初めて届きぬ
夕庵さん
★だいすきと夜汽車の窓に綴りけり 君の姿の見へなくなるまで
みっちっち
★夕闇に君の姿がぼんやりと霞んで消えた 夢見が悪い
夕庵さん
★夕闇に人の姿の見へがたき ハンドル持つは気を引き締めて
みっちっち
★悔しきは脇見運転に遭遇し圧迫骨折 入院二ヶ月
夕庵さん
★運転は便利なるゆへ慎重に いのち守らむ 人をも吾(あ)をも
みっちっち
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⭐️春空に餌台高く むしやむしやと さつきちやん てふ麒麟の子食(は)む
みっちっち
★柵なかの お猿と目が合い挨拶をすれば両手で顔を覆いぬ
夕庵さん
★バス停に待ち合ふ人と目の合ひて 今日の大谷活躍いかに
★観光用ボンネットバスは健在や 発車オーライのガイドの笛も
夕庵さん
★最終の発車のベルよ 窓越しに君を見詰めし星ふる夜よ
みっちっち
★窓越しに揺れるノウゼンゆらゆらり 眠りを誘う静かな午後に
夕庵さん
★ホスピスの窓越しに見る冬薔薇(ふゆそうび) 妣(はは)の最期を慰めし花
みっちっち
★慰めの言葉は要らぬ 欲しいのは背なに宛がう手の温みだけ
夕庵さん
★あなたへと温き光を届けたし 天空をゆく流星のごと
みっちっち
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⭐️引き出しに忍ばす便りはふうわりと春の匂いをまといて眠る
夕庵さん
★引き出しに褪せたる写真 今もなほ 花の精との出逢ひなりしか
みっちっち
★偶然の人の出会いに癒されて心ゆたかに今日を生きてる
夕庵さん
★素晴らしきブログの出逢ひ 短歌(うた)詠めば心ゆたかに水曜サロン
みっちっち
★短歌(うた)詠むを楽しきものと知りてよりブログやサロンに道はひらけり
夕庵さん
★思い出は幼き日々の鬼ごつこ 今は返歌の鬼ごつこ楽し
みっちっち
★追いかけて追いかけられてあきらめて今朝の一首をえいっと投じる
夕庵さん
★俳句より短歌(うた)の楽しさ知りてより趣味の世界が広がりゆけり
みっちっち
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⭐️花いかだ 逆巻く川をおおいゆく さりゆく季(とき)の意思もつごとく
ポエットMさん
★季(とき)ゆくを想はざりしか 哲学の道の疎水をゆく花筏
みっちっち
(京都の川は普通北から南へ流れますが、哲学の道の疎水は南から北へ流れます。
特に花筏の頃は不思議な想いにかられます。)
★哲学の疎水の流れの不思議さよ 西田幾多郎(にしだ)博士の歩みし道よ
夕庵さん
★哲学の道を北から南へと 君と歩きし春 初デート
みっちっち
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