中島みゆき"歌跡"の旅へ《黒部》は、2日目です。
2日目は、富山から下記のアルペンルートを踏破(?)します。
大袈裟に書きましたが、見ての通りテンションの上がる乗り物を乗り継ぎ、黒部ダムを目指す1日です。
ホテルの朝食バイキングが美味しくて、朝からテンションアップ♪
つま恋で泊まったホテルの朝食バイキングも美味しかったし、最近のビジネスホテルは、朝食に力を入れてるんでしょうかね?
朝食付きで、5000円台はとてもお得で、助かりました。
ただ、8時過ぎにはチェックアウトしなくてはならないので、ゆっくり食べられないのが辛かったのですが、、、f(^^;
午前8時、バタバタしましたが、無事チェックアウト。
回送手続きを済ませたキャリーバックに見送られて、いざ出発です。
2日目の空模様は、曇天。
雨の降る気配なし。
律儀に、毎週やってくる台風も一休みしてくれたみたいです。(^^)
リュック担いで、電鉄富山駅に到着。
昨日教えてもらっていたので、迷わず窓口へ。
周遊券をみせて、立山ケーブルカーの予約時間が印字されたアルペンルートフリーチケットを発券してもらいました。
これで、アルペンルートは乗り降り自由♪
楽チン。(^^)v
向かって右側が立山行き特急、ダブルデッカーエキスプレスです。
休日なら、アルプスエキスプレスという特別車両もあったのですが、残念。(TT)
下手な写真ではわからないのですが、2両目が2階建てになっています。
どこか見慣れた感じがすると思ったら、元は京阪電鉄の2階建て特急車両だったとのこと。
2階建て車両に、京都の時代祭の絵があるのにも納得です。
一瞬、指定券を買って2階建て車両に移ろうかと考えたのですが、サンダーバードの窮屈さを思い出してやめました。
指定券は、詰めていくでしょうからね。(--;)
それに、私、見晴らしの良い2階より、低くい1階のほうが好きなんです。
京阪特急で、2階建て1階車両に乗るとホームに着くたびに、色とりどりの靴のお出迎えがあって、なかなかシュールで面白いですよ。
一般車両より格段に低く、沈み込んでいる感じで、目線がプラットホームの位置なんです。
いつもと目線が変わるのが楽しくて、ワクワクします。
ただ、その目線の低さを利用して、女性のスカートの中を除こうとする不埒者もいるので、要注意ですが、、、(--;)
と、楽しい1階車両ですが、低くて閉塞感があるのも事実で、横に知らない人がくると窮屈に感じます。
なので、空いている自由席を二人分使わせてもらうことにしました。
とても座り心地のいい、元京阪特急のシートに腰かけて、待つことしばし、
8:42 立山行き特急発進です。(^^)v
街中から山間部へ、約50分の電車の旅。
アルペンルートの楽しい乗り物ツアーが、はじまりました♪
途中、常願寺川に架かる鉄橋がビューポイントということで、車内放送があり徐行運転してくれました。
さすが、観光路線♪
立山駅 9:31着。
9:40 予約していた立山ケーブルカーへ乗車。
立山ケーブルカーの最大の特徴は、写真手前の大きな荷台です。
この荷台は、黒部ダム建設資材を運んでいた名残りで、今でも大きな荷物や資材を運ぶでいる現役荷台なんだそうです。
ケーブルカーの紹介アナウンスが教えてくれます。
また、岩が柱のようになっている材木石(柱状節理)の横を通る時も教えてくれて、楽しませてくれます。
所要時間は、約7分。
標高差約500メートル、平均斜度24度、最大斜度29度の山間部を美女平駅へ一気に駆け上がります。
進行方向を見ていると、ジェットコースターに乗ってる気分になってきます。
ただ、登りきっても、ジェットコースターのように急降下はしませんが。(笑)
9:47 美女平駅着。
ここから、立山高原バスに乗り換えです。
この高原バスを運んだのが、先のケーブルカーだそうです。
ここで、標高差1500メートルを一気にのぼる室堂行き特急バスと、室堂の手前の弥陀ヶ原・天狗平行きバスの2路線に分かれます。
この日の第一目的は、黒部ダムだったので、一気に室堂まで行ける特急に乗ることにしました。
ケーブルカーは予約していたので難なく乗れましたが、室堂行き乗り場は長蛇の列ができていていました。
その列もよく見れば、「団体」と「個人」に分かれています。
「団体」に比べれば、「個人」の列は短いのですが、乗車定員が決まっているので直近のバスは締切られました。
仕方がないので、次のケーブルカーが到着するまでのタイムラグを利用して、展望台を覗きにいきました。
しかし、残念ながらガスに煙っていて真っ白。
スゴスゴと展望台を後にして、売店をのぞいていたら、臨時バスがでるとの案内が。
まだ、次のケーブルカーも到着していないのか並ぶ人も少く、無事臨時バスに乗車することができました。(^^)
窓から外を見ていると、高原バスの従業員の方々が総出でお見送りしてくれているんです。
深くお辞儀をする方、笑顔で手を振る方。
これには、驚きました。
更に驚いたのが、このお見送りが高原バスだけではなく、トロリーバスや路線バスでもおこなわれていたことです。
(ケーブルカーとロープウェーは、乗った位置が悪いのか、よくわかりませんでした。f(^^;)
素敵な心遣いだなぁ~♪と、感心しました。
"おもてなしの心"デスネ。(^^)
団体、個人とも海外からのお客様が目立つアルペンルート。
この"おもてなしの心"をお土産にして欲しいなぁ~♪などと、思ってしまいました。
おもてなしと言えば、どの乗り物の駅もキレイなのは嬉しい驚きでした。
山へ行くので、駅にトイレがあればラッキーぐらいに思っていたのです。
そのくらい覚悟して行ったのに、いい意味で裏切られました。
建物もキレイだし、何よりトイレがキレイで助かりました。
ほとんどが、ウォシュレット付きだったように思います。
関西の私鉄に見習ってほしいくらいです。(笑)
これも、"おもてなしの心"ですね。
それと、観光地としての自覚でしょうね。
だから、海外からのお客様も大勢来られるんでしょうね。
安心・安全、そして快適。
3000メートル級の山の中で、それらが享受できるのって、凄いことですよね。
昔の姿は知りませんが、ここまでにするには、大変な労力がいったと思いますよ。
その恩恵にあずかることができたことに、感謝です。
50分かけて、高原バスは標高2450メートルの室堂まで上がって行きます。
車内のモニターでは、沿道の見どころや解説のビデオが流れ、ポイントごとにバスは徐行してより詳しい説明が入ります。
巨大な杉や山間部に垣間見える滝などなど。
(スミマセン、詳しく覚えてなくてf(^^;)
だから、50分をもて余すことはなかったです。
杉の巨木が見えていた車窓の景色が、背の低い高山植物に変わると、見晴らしが格段に良くなります。
温度も下がって山頂に近づいていることがわかります。
その見晴らしの良い山肌を眺めながら、福島県の安逹太良山に最初に登った30年以上前のことを思い出していました。
高村光太郎詩集「智恵子抄」の「あどけない話」で、智恵子が見たいと言った"ほんとの空がある"安逹太良山です。
『智恵子は東京には空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
中略
阿多多羅山の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。』
標高1700メートルの山で、山道を行けば4時間程で登れる山でした。
山頂付近にある「くろがね小屋」には、温泉があって疲れた体を癒してくれますし、夜は見事な天の川、朝はキレイな雲海に出会える山です。
その安逹太良山に初めて登った時のことです。
足下が危うい山道を、登ることだけに集中して進んでいくと、突然目の前が開けたんです。
高い樹の繁る森林限界を過ぎて、高山植物のエリアに入ったからですが、その当時はそんな知識もなく、別世界に迷い混んだような不思議な感動がありました。
車窓から見晴らしの良い山肌を眺めていると、その時の不思議な感動がよみがえってきて、懐かしい気分に。
更に、高村光太郎の「道程」を国語の授業で習った時のことまで思い出したりして、、、f(^^;
『僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る~』
です。
この最初の二行に、ノックアウトされて、高村光太郎が好きになったんです。
で、初めて「ヘッドライト・テールライト」を聴いた時に、この一節がよぎったなぁ~なんてことも思い出したりして、、、f(^^;
と、話が完全に逸れてしまいましたが、「ヘッドライト・テールライト」を脳内BGMに、そんな感慨に耽ってるうちに、
11時過ぎ、室堂到着です。
サ・ム・イ!(((((゜゜;)
バスから降りると猛烈な冷気が、、、(--;)
重いリュックから、早速、部厚いウィンドブレーカーとスカーフを出して身に付けました。
すると、驚くほどリュックが軽くなって、俄然歩く気力が湧いてきました。
どんだけ重かったんだ!と、ウィンドブレーカーに突っ込みそうになりました。
しかし、その厚み故に冷気をシャットアウトしてくれたので、重い思いをしたかいありました。
自然保護センターを見学して、室堂散策へ。
案内板を見ると、散策コースがいくつか載っていて、その中の"みくりが池周回コース"を行くことにしました。
散策コースの遊歩道は、石畳で整備されています。
しかし、少しゴロゴロ感が残る石畳ですから気を付けないと足を取られそうになります。
そんな石畳の道を池まで降りたり、登ったりの2㎞強の道のりを行くコースです。
そんなコースを、リュックが軽くなって、本当に良かったと思いながら歩いていました。
観光客は大勢いたのですが、みくりが池まで行って引き返す人が大半のようで、みくりが池より先のみどりが池辺りでは、数えるくらいになっていました。
みどりが池から石畳を登ったところに、江戸時代中期建設の日本最古の山小屋「立山室堂」がありました。
わかりにくいのですが、「立山室堂」の二棟目の入り口が開いていて、立山信仰に関するパネルや出土品等が展示されています。
ただ、案内板もなく、入り口がただ開いているだけなんで、ほとんどの人が正面だけ見て立ち去るみたいで、貸し切りでした。
280年以上も雪深い室堂に建ち続けている堅牢な小屋の中は、薄暗くて独特の雰囲気がありました。
ゾワゾワするような不気味さがありながら、懐かしさと何とも言えない居心地の良さもある。
そんな不思議な場所でした。
この日本最古の山小屋の後ろに、少し写っているのが、現役の室堂山荘です。
下は、この付近から室堂ターミナルを写したものです。
気がつけば、タップリ一時間以上経っていました。
ここで案内板を見ると、「玉殿岩屋・虚空蔵窟」の文字。
洞窟好きの血は騒いだのですが、指し示された方角に長々と続く石畳を見た瞬間、空腹と足の重さが、、、(--;)
行って帰ることを思うと、気力が萎えてしまいました。
それに、この日一番の目的は黒部ダム。
時間もないので、ターミナルに戻ることにしました。
室堂ターミナルは、日本最高峰の駅だそうです。
そんな高所にあるのに、立山ホテルを併設した大きな駅です。
レストランやティーラウンジ、立ち食いそばなど食事処が充実してます。
また、駅の売店の他、立山ホテルの売店、登山用品やTシャツを売る店もあり、土産物も充実してます。
そんな中、ホテルの売店で土産物を物色して、立山そば(立ち食い)で昼食。
日本一高い所にある立ち食いそばですね。(笑)
この立山そばが、美味しかった~♪
出汁が私好みで、思わず飲み干してしまいました。
美味しいものを食べた時には、そのことを素直に伝えるようにしているので、
「ご馳走さまでした。美味しかったです♪」
と言うと、満面の笑みで
「ありがとうございました」
と、送り出してくれました。
お腹も満たされたところで、先に進むことに。
13:15 室堂発、立山トンネルトロリーバスに乗って、大観峰に向かいました。
トロリーバスは、架線からの電気で動くバスです。
架線から電気を取っているので、見た目も、名前も"バス"なのですが、分類は電車になります。
現在、日本で運行されているトロリーバスは、この立山トンネルトロリーバスと関電トンネルトロリーバスの2ヶ所だけだそうで、どちらも立山黒部アルペンルートにあります。
と言うか、立山黒部アルペンルート以外では走っていない乗り物なんです。
乗った感じは、静かなバスです。
その名の通り、トンネルの中を走るので景色は見れませんが、運転席の後ろのモニターに立山トンネルの苦難の歴史や観光案内が流れます。
最難関の立山破砕帯がある箇所では、トンネル内に青く光る目印があります。
10分の乗車時間も退屈せずに、過ごせます。
13:25 大観峰着。
展望台を少しだけ覗いて、ロープウェーに乗り継ぎです。
13:40発 13:47 黒部平着。
ここでも、約10分の乗り継ぎ時間で、屋外の高山植物園をほんの少し散策。
14:00 黒部平発黒部ケーブルカーに乗車。
日本唯一の全線地下式ケーブルカーです。
立山ケーブルカーより急な、最大斜度31度。
標高差400メートルを5分で走り抜けます。
14:05 黒部湖着。
ここから、黒部ダムまでは徒歩です。
しかし、ダムより先に黒部湖遊覧船「ガルベ」に乗りにいくことに。
黒部湖駅なので、すぐに着くのかなと思っていたら、なかなか着かない。
約30分かけて黒部湖を遊覧するので、14時台に乗り遅れると大幅に予定が狂う。
ガルベは、諦めないといけなくなる。
急げや、急げ、と早足で歩くこと数分。
「黒部ルート」に同封されていた割引券提示で、半額の540円で乗船券を購入。
何とか、間に合いました。(^^;
が、湖までの距離が、、、(--;)
この写真は中間地点の踊り場から撮りました。
乗船するまでに、階段を降りるのに一苦労です。
しかし、ここの階段って黒部ダムでは、序の口だったんです。
それを思い知るのは、船を降りてから、、、(--;)
14:20 ガルベ出航。
標高1448メートル、日本一高所を行く、遊覧船ガルベ。
この立山黒部アルペンルートでは、常に日本一高いの言葉が、ついて回りますね。(笑)
ガルベとは、「黒部」の語源といわれるアイヌ語に由来した名前だそうです。
解説を聞きながら、ゆったりと景色を眺める30分。
波も穏やかで、風も爽やかで、本当に気持ちよかったです。
下船後、フーフー言いながら階段を上がりきると、団体客の長蛇の列。
その光景を見た時、急いで乗船して良かったと心底思いました。( ̄0 ̄;
ガルベの乗船券売場(休憩所、売店あり)で少し休憩をすることに。
すると、モニターに「プロジェクトX」の黒部ダムの回が!
それも丁度終了間際、流れてきた「ヘッドライト・テールライト」に思わず聴きいってしまいました。
高原バスで、脳内BGMだった「ヘッドライト・テールライト」。
何か不思議な偶然と思いながら、余韻に浸っていると、次のプロジェクトXが。
これも、黒部ダムです。
田口トモローさんの語りの後、聴き慣れたイントロがあり、「地上の星」。
このタイミングで、この2曲を聴けるとは、、、(^^)
何か感動してしまって、「プロジェクトX」を買ってしまいました。(笑)
これぞ、本場の「プロジェクトX」!(笑)
ただ、まだ観てないんですが、、、f(^^;
15:00 黒部ダム見学の開始です。
写真奥(上)が、黒部湖駅になります。
ガルベで遊覧した黒部湖が向かって左、右はダムからの観光放水です。
その真ん中の黒部ダム堰堤を歩くこと約10分。
まず、殉職者慰霊碑に手を合わせに行きました。
写真のレリーフと、その横に171名の名を刻んだプレートが祀られています。
プレートに手を合わせ、黒部ダムハウスの「くろよん記念室」を見学して、黒部ダムの展望巡りに出発です。
一番高い所にあるのがダム展望台。
そこに登る途中にあるのが、放水観覧ステージ。
そして、反対に下って行くのが、放水を最も身近に見ることができる新展望広場。
まず、放水観覧ステージを経て、展望台へ。
外階段が何段あるか数えてないのでわからなかったのですが、関電トンネルトロリーバス黒部ダム駅から展望台直通の地中階段が220段なので、外階段は少なくてもその1.5倍はあったと思います。
つまりどこも、階段との格闘をしなくてはならないんです。
下の写真は、下からその様子を写したものです。
高低差がわかる写真がこれしかなかったんです。
全景が写ってなくて、スミマセン。m(__)m
外階段を登る人の数は少なくて、焦らずゆっくり登ることはできましたが、展望台に着く頃にはヘロヘロになってしまいました。
会社では、毎日6階を登り降りしているんですが、ビルの階段の比ではないですね。
数段で踊り場があるビルの階段が、どんなに登りやすいか、よくわかりました。
展望台からの眺めを楽しみ、一休みしてから、黒部ダム駅への220段の地中階段を降りることにしました。
220段、降りるのも時間がかかります。
黒部ダム駅に到着。
明日の集合場所を確認して、まだ見ていない新展望広場へ。
駅から出て、今度はひたすら階段を降りて行きます。
水しぶきがかかりそうな距離で見る放水は、迫力満点でした。
見いってしまいます。
ただ、水しぶきに虹がかかっていなかったのが、残念でしたが、、、(>.<)
登ったり、降りたりの1時間余り。
体力的にも、時間的にも限界近かったので、
16:35 黒部ダム駅発 関電トンネルトロリーバスに乗りました。
(下の写真は、翌日撮影したものです)
立山トンネルトロリーバスと同じく、モニターに黒部トンネル開通の苦難の歴史などが映しだされていました。
立っていたので、大破砕帯との戦いの歴史がよくわかりました。
その80メートルの大破砕帯も青く光って、わかるようになっていました。
16:51 扇沢駅着。
ここで、アルペンルートのフリーチケット区間は終了です。
扇沢発の路線バスは、周遊券で乗車。
17:00 扇沢発。
17:15 大町温泉郷着。
長野県です。
宿にチェックイン。
いい宿でしたよ。
キャリーバックはお部屋で待っててくれてまし、リュックは運んでくれましたし。
夕食、朝食ともにバイキングでしたが、品数も多くて、とても美味しかった。
夕食では、信州牛のステーキや鮎の塩焼きが美味でした。
それにもまして美味しかったのが、お漬物とフルーツ。
さすが、長野と思いました。
また、バイキングだと食べる量を調節できるので、ありがたかったですね。
朝食も、美味しいお漬物他、品数豊富で、幸せな気分になれました。
そして、何よりこの旅で嬉しかったのが、毎朝お粥が食べれたこと。
みゆきさんは、
"子供の頃、身体が弱くてお粥ばかり食べさせられた、一生分のお粥は食べたから食べたくない"
、と仰ってますが、私は反対に元気な子供だったので、お粥に憧れていました。
だから、朝からお粥が食べれると、スゴく贅沢な気分になるんです。
温泉も夜と早朝に入れたし、3日目もテンションマックスで出発です♪
そんなテンションに合わせるように、晴天でした。
前日までのガスや靄もなく、快晴ほど陽射しも強くない丁度いい晴天でした♪
8:13の路線バスで扇沢駅へ。
この扇沢駅が、大混雑になっておりました。
9:00の改札を待つ、長蛇の列。
駅員さんの話では、9:30発に乗車予定の海外からの団体客が早めに着いたんだそうです。
急遽改札を増やすことにしたようで、3列に並ぶことに。
それでも、改札が開くまでには10分程ある。
ザワつく行列。
その時、駅長さん(?)がお弁当とお土産のワゴンサービスをはじめたんです。
その話術の巧みなこと。
お弁当の説明をし、美味しいと太鼓判を押した後、少し間を置いて、
「でも、正直に言います。
ここは、アルペンルートの出発地点です。
ここで買うと、お昼までずーと持って歩かなければなりません。
荷物になります(笑)」
と笑わせ、場の雰囲気を一気に和ませました。
面白いもので、駅長さんは日本語で話しているのに、外国の方も和んでいるようでした。
笑顔や笑いは言葉ではなく、雰囲気で通じるんだなあと、感心させられました。
それ以外にも関電トロリーバスチョロQとかのお土産ものも面白可笑しくすすめていました。
ここでも、
「トロリーバスが、走っているのはアルペンルートだけです。
でも、売っているのは、ここだけではありません。
隣の駅でも、売ってます。(笑)」と。
事前予約していたお弁当の購入も終わり、チョロQも購入済みだった、私は最後尾(密集状態が苦手なんで)で
『下手なお笑い芸人より間がいいし、喋りも上手いし、ウケてるなあ~』
と、声だけボーっと聴いていたんです。
そんな私が驚いたのが、改札が始まり動き出してから。
ワゴンの横を通り過ぎたその時、チョロQの横に、その駅長さん人形?のストラップ?
どう見ても、丸顔黒メガネの駅長さんに見えるお土産が見えたんです。
スゴい!
もしかして、物凄い名物駅長?
と思って、『扇沢駅駅長』で検索すると、もっと驚きの事実が!
私が、駅長だと思った方は、駅長でも駅員さんでもない、売店の販売員さんだったんです。
それも、私が知らなかっただけで、「ナニコレ珍百景」というTV番組で"人"なのに、その話術の巧みさで「珍百景」に認定されたほどの有名販売員の中里さんなのでした。
中里さんは、30分に一本のトロリーバスの待ち時間を楽しんでもらえるように、芸人さながらにネタ張をつけ、日々話術を磨き、親しみを持ってもらいたいという思いから、駅員さんの制服を借りているんだそうです。
中里さんストラップも、ちゃんとお土産として売られていました。
このストラップこそ、他の駅では買えないお土産なのに、自分のストラップは販売しにくいのか、言及されませんでしたね。
奥ゆかしい方なんですね。(^^)
通りすがりに気がついたために、中里さんストラップを買うことができなかったのは、残念でした。
そんな、扇沢を出発したトロリーバスは、4台。
どれも満杯で、昨日と同じくたって黒部ダム駅へ。
9:16 黒部ダム駅着。
ここから、「地上の星」に会いにいく「黒部ルート」がはじまりです。
それは、次の
中島みゆき"歌跡"の旅へ《黒部3・くろよん》
に書きます。
月イチまでに、全部書きたかったに、、、(>.<)
もうすぐ、月イチです。
中島みゆき"歌跡"の旅へ《黒部3・くろよん》
は、まだもう少し先になります、スミマセン。m(__)m
長々と、本当にありがとうございました。(^^)
なのに、たどり着けずに、ごめんなさい。m(__)m
では、また。(^-^)
2日目は、富山から下記のアルペンルートを踏破(?)します。
大袈裟に書きましたが、見ての通りテンションの上がる乗り物を乗り継ぎ、黒部ダムを目指す1日です。
ホテルの朝食バイキングが美味しくて、朝からテンションアップ♪
つま恋で泊まったホテルの朝食バイキングも美味しかったし、最近のビジネスホテルは、朝食に力を入れてるんでしょうかね?
朝食付きで、5000円台はとてもお得で、助かりました。
ただ、8時過ぎにはチェックアウトしなくてはならないので、ゆっくり食べられないのが辛かったのですが、、、f(^^;
午前8時、バタバタしましたが、無事チェックアウト。
回送手続きを済ませたキャリーバックに見送られて、いざ出発です。
2日目の空模様は、曇天。
雨の降る気配なし。
律儀に、毎週やってくる台風も一休みしてくれたみたいです。(^^)
リュック担いで、電鉄富山駅に到着。
昨日教えてもらっていたので、迷わず窓口へ。
周遊券をみせて、立山ケーブルカーの予約時間が印字されたアルペンルートフリーチケットを発券してもらいました。
これで、アルペンルートは乗り降り自由♪
楽チン。(^^)v
向かって右側が立山行き特急、ダブルデッカーエキスプレスです。
休日なら、アルプスエキスプレスという特別車両もあったのですが、残念。(TT)
下手な写真ではわからないのですが、2両目が2階建てになっています。
どこか見慣れた感じがすると思ったら、元は京阪電鉄の2階建て特急車両だったとのこと。
2階建て車両に、京都の時代祭の絵があるのにも納得です。
一瞬、指定券を買って2階建て車両に移ろうかと考えたのですが、サンダーバードの窮屈さを思い出してやめました。
指定券は、詰めていくでしょうからね。(--;)
それに、私、見晴らしの良い2階より、低くい1階のほうが好きなんです。
京阪特急で、2階建て1階車両に乗るとホームに着くたびに、色とりどりの靴のお出迎えがあって、なかなかシュールで面白いですよ。
一般車両より格段に低く、沈み込んでいる感じで、目線がプラットホームの位置なんです。
いつもと目線が変わるのが楽しくて、ワクワクします。
ただ、その目線の低さを利用して、女性のスカートの中を除こうとする不埒者もいるので、要注意ですが、、、(--;)
と、楽しい1階車両ですが、低くて閉塞感があるのも事実で、横に知らない人がくると窮屈に感じます。
なので、空いている自由席を二人分使わせてもらうことにしました。
とても座り心地のいい、元京阪特急のシートに腰かけて、待つことしばし、
8:42 立山行き特急発進です。(^^)v
街中から山間部へ、約50分の電車の旅。
アルペンルートの楽しい乗り物ツアーが、はじまりました♪
途中、常願寺川に架かる鉄橋がビューポイントということで、車内放送があり徐行運転してくれました。
さすが、観光路線♪
立山駅 9:31着。
9:40 予約していた立山ケーブルカーへ乗車。
立山ケーブルカーの最大の特徴は、写真手前の大きな荷台です。
この荷台は、黒部ダム建設資材を運んでいた名残りで、今でも大きな荷物や資材を運ぶでいる現役荷台なんだそうです。
ケーブルカーの紹介アナウンスが教えてくれます。
また、岩が柱のようになっている材木石(柱状節理)の横を通る時も教えてくれて、楽しませてくれます。
所要時間は、約7分。
標高差約500メートル、平均斜度24度、最大斜度29度の山間部を美女平駅へ一気に駆け上がります。
進行方向を見ていると、ジェットコースターに乗ってる気分になってきます。
ただ、登りきっても、ジェットコースターのように急降下はしませんが。(笑)
9:47 美女平駅着。
ここから、立山高原バスに乗り換えです。
この高原バスを運んだのが、先のケーブルカーだそうです。
ここで、標高差1500メートルを一気にのぼる室堂行き特急バスと、室堂の手前の弥陀ヶ原・天狗平行きバスの2路線に分かれます。
この日の第一目的は、黒部ダムだったので、一気に室堂まで行ける特急に乗ることにしました。
ケーブルカーは予約していたので難なく乗れましたが、室堂行き乗り場は長蛇の列ができていていました。
その列もよく見れば、「団体」と「個人」に分かれています。
「団体」に比べれば、「個人」の列は短いのですが、乗車定員が決まっているので直近のバスは締切られました。
仕方がないので、次のケーブルカーが到着するまでのタイムラグを利用して、展望台を覗きにいきました。
しかし、残念ながらガスに煙っていて真っ白。
スゴスゴと展望台を後にして、売店をのぞいていたら、臨時バスがでるとの案内が。
まだ、次のケーブルカーも到着していないのか並ぶ人も少く、無事臨時バスに乗車することができました。(^^)
窓から外を見ていると、高原バスの従業員の方々が総出でお見送りしてくれているんです。
深くお辞儀をする方、笑顔で手を振る方。
これには、驚きました。
更に驚いたのが、このお見送りが高原バスだけではなく、トロリーバスや路線バスでもおこなわれていたことです。
(ケーブルカーとロープウェーは、乗った位置が悪いのか、よくわかりませんでした。f(^^;)
素敵な心遣いだなぁ~♪と、感心しました。
"おもてなしの心"デスネ。(^^)
団体、個人とも海外からのお客様が目立つアルペンルート。
この"おもてなしの心"をお土産にして欲しいなぁ~♪などと、思ってしまいました。
おもてなしと言えば、どの乗り物の駅もキレイなのは嬉しい驚きでした。
山へ行くので、駅にトイレがあればラッキーぐらいに思っていたのです。
そのくらい覚悟して行ったのに、いい意味で裏切られました。
建物もキレイだし、何よりトイレがキレイで助かりました。
ほとんどが、ウォシュレット付きだったように思います。
関西の私鉄に見習ってほしいくらいです。(笑)
これも、"おもてなしの心"ですね。
それと、観光地としての自覚でしょうね。
だから、海外からのお客様も大勢来られるんでしょうね。
安心・安全、そして快適。
3000メートル級の山の中で、それらが享受できるのって、凄いことですよね。
昔の姿は知りませんが、ここまでにするには、大変な労力がいったと思いますよ。
その恩恵にあずかることができたことに、感謝です。
50分かけて、高原バスは標高2450メートルの室堂まで上がって行きます。
車内のモニターでは、沿道の見どころや解説のビデオが流れ、ポイントごとにバスは徐行してより詳しい説明が入ります。
巨大な杉や山間部に垣間見える滝などなど。
(スミマセン、詳しく覚えてなくてf(^^;)
だから、50分をもて余すことはなかったです。
杉の巨木が見えていた車窓の景色が、背の低い高山植物に変わると、見晴らしが格段に良くなります。
温度も下がって山頂に近づいていることがわかります。
その見晴らしの良い山肌を眺めながら、福島県の安逹太良山に最初に登った30年以上前のことを思い出していました。
高村光太郎詩集「智恵子抄」の「あどけない話」で、智恵子が見たいと言った"ほんとの空がある"安逹太良山です。
『智恵子は東京には空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
中略
阿多多羅山の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。』
標高1700メートルの山で、山道を行けば4時間程で登れる山でした。
山頂付近にある「くろがね小屋」には、温泉があって疲れた体を癒してくれますし、夜は見事な天の川、朝はキレイな雲海に出会える山です。
その安逹太良山に初めて登った時のことです。
足下が危うい山道を、登ることだけに集中して進んでいくと、突然目の前が開けたんです。
高い樹の繁る森林限界を過ぎて、高山植物のエリアに入ったからですが、その当時はそんな知識もなく、別世界に迷い混んだような不思議な感動がありました。
車窓から見晴らしの良い山肌を眺めていると、その時の不思議な感動がよみがえってきて、懐かしい気分に。
更に、高村光太郎の「道程」を国語の授業で習った時のことまで思い出したりして、、、f(^^;
『僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る~』
です。
この最初の二行に、ノックアウトされて、高村光太郎が好きになったんです。
で、初めて「ヘッドライト・テールライト」を聴いた時に、この一節がよぎったなぁ~なんてことも思い出したりして、、、f(^^;
と、話が完全に逸れてしまいましたが、「ヘッドライト・テールライト」を脳内BGMに、そんな感慨に耽ってるうちに、
11時過ぎ、室堂到着です。
サ・ム・イ!(((((゜゜;)
バスから降りると猛烈な冷気が、、、(--;)
重いリュックから、早速、部厚いウィンドブレーカーとスカーフを出して身に付けました。
すると、驚くほどリュックが軽くなって、俄然歩く気力が湧いてきました。
どんだけ重かったんだ!と、ウィンドブレーカーに突っ込みそうになりました。
しかし、その厚み故に冷気をシャットアウトしてくれたので、重い思いをしたかいありました。
自然保護センターを見学して、室堂散策へ。
案内板を見ると、散策コースがいくつか載っていて、その中の"みくりが池周回コース"を行くことにしました。
散策コースの遊歩道は、石畳で整備されています。
しかし、少しゴロゴロ感が残る石畳ですから気を付けないと足を取られそうになります。
そんな石畳の道を池まで降りたり、登ったりの2㎞強の道のりを行くコースです。
そんなコースを、リュックが軽くなって、本当に良かったと思いながら歩いていました。
観光客は大勢いたのですが、みくりが池まで行って引き返す人が大半のようで、みくりが池より先のみどりが池辺りでは、数えるくらいになっていました。
みどりが池から石畳を登ったところに、江戸時代中期建設の日本最古の山小屋「立山室堂」がありました。
わかりにくいのですが、「立山室堂」の二棟目の入り口が開いていて、立山信仰に関するパネルや出土品等が展示されています。
ただ、案内板もなく、入り口がただ開いているだけなんで、ほとんどの人が正面だけ見て立ち去るみたいで、貸し切りでした。
280年以上も雪深い室堂に建ち続けている堅牢な小屋の中は、薄暗くて独特の雰囲気がありました。
ゾワゾワするような不気味さがありながら、懐かしさと何とも言えない居心地の良さもある。
そんな不思議な場所でした。
この日本最古の山小屋の後ろに、少し写っているのが、現役の室堂山荘です。
下は、この付近から室堂ターミナルを写したものです。
気がつけば、タップリ一時間以上経っていました。
ここで案内板を見ると、「玉殿岩屋・虚空蔵窟」の文字。
洞窟好きの血は騒いだのですが、指し示された方角に長々と続く石畳を見た瞬間、空腹と足の重さが、、、(--;)
行って帰ることを思うと、気力が萎えてしまいました。
それに、この日一番の目的は黒部ダム。
時間もないので、ターミナルに戻ることにしました。
室堂ターミナルは、日本最高峰の駅だそうです。
そんな高所にあるのに、立山ホテルを併設した大きな駅です。
レストランやティーラウンジ、立ち食いそばなど食事処が充実してます。
また、駅の売店の他、立山ホテルの売店、登山用品やTシャツを売る店もあり、土産物も充実してます。
そんな中、ホテルの売店で土産物を物色して、立山そば(立ち食い)で昼食。
日本一高い所にある立ち食いそばですね。(笑)
この立山そばが、美味しかった~♪
出汁が私好みで、思わず飲み干してしまいました。
美味しいものを食べた時には、そのことを素直に伝えるようにしているので、
「ご馳走さまでした。美味しかったです♪」
と言うと、満面の笑みで
「ありがとうございました」
と、送り出してくれました。
お腹も満たされたところで、先に進むことに。
13:15 室堂発、立山トンネルトロリーバスに乗って、大観峰に向かいました。
トロリーバスは、架線からの電気で動くバスです。
架線から電気を取っているので、見た目も、名前も"バス"なのですが、分類は電車になります。
現在、日本で運行されているトロリーバスは、この立山トンネルトロリーバスと関電トンネルトロリーバスの2ヶ所だけだそうで、どちらも立山黒部アルペンルートにあります。
と言うか、立山黒部アルペンルート以外では走っていない乗り物なんです。
乗った感じは、静かなバスです。
その名の通り、トンネルの中を走るので景色は見れませんが、運転席の後ろのモニターに立山トンネルの苦難の歴史や観光案内が流れます。
最難関の立山破砕帯がある箇所では、トンネル内に青く光る目印があります。
10分の乗車時間も退屈せずに、過ごせます。
13:25 大観峰着。
展望台を少しだけ覗いて、ロープウェーに乗り継ぎです。
13:40発 13:47 黒部平着。
ここでも、約10分の乗り継ぎ時間で、屋外の高山植物園をほんの少し散策。
14:00 黒部平発黒部ケーブルカーに乗車。
日本唯一の全線地下式ケーブルカーです。
立山ケーブルカーより急な、最大斜度31度。
標高差400メートルを5分で走り抜けます。
14:05 黒部湖着。
ここから、黒部ダムまでは徒歩です。
しかし、ダムより先に黒部湖遊覧船「ガルベ」に乗りにいくことに。
黒部湖駅なので、すぐに着くのかなと思っていたら、なかなか着かない。
約30分かけて黒部湖を遊覧するので、14時台に乗り遅れると大幅に予定が狂う。
ガルベは、諦めないといけなくなる。
急げや、急げ、と早足で歩くこと数分。
「黒部ルート」に同封されていた割引券提示で、半額の540円で乗船券を購入。
何とか、間に合いました。(^^;
が、湖までの距離が、、、(--;)
この写真は中間地点の踊り場から撮りました。
乗船するまでに、階段を降りるのに一苦労です。
しかし、ここの階段って黒部ダムでは、序の口だったんです。
それを思い知るのは、船を降りてから、、、(--;)
14:20 ガルベ出航。
標高1448メートル、日本一高所を行く、遊覧船ガルベ。
この立山黒部アルペンルートでは、常に日本一高いの言葉が、ついて回りますね。(笑)
ガルベとは、「黒部」の語源といわれるアイヌ語に由来した名前だそうです。
解説を聞きながら、ゆったりと景色を眺める30分。
波も穏やかで、風も爽やかで、本当に気持ちよかったです。
下船後、フーフー言いながら階段を上がりきると、団体客の長蛇の列。
その光景を見た時、急いで乗船して良かったと心底思いました。( ̄0 ̄;
ガルベの乗船券売場(休憩所、売店あり)で少し休憩をすることに。
すると、モニターに「プロジェクトX」の黒部ダムの回が!
それも丁度終了間際、流れてきた「ヘッドライト・テールライト」に思わず聴きいってしまいました。
高原バスで、脳内BGMだった「ヘッドライト・テールライト」。
何か不思議な偶然と思いながら、余韻に浸っていると、次のプロジェクトXが。
これも、黒部ダムです。
田口トモローさんの語りの後、聴き慣れたイントロがあり、「地上の星」。
このタイミングで、この2曲を聴けるとは、、、(^^)
何か感動してしまって、「プロジェクトX」を買ってしまいました。(笑)
これぞ、本場の「プロジェクトX」!(笑)
ただ、まだ観てないんですが、、、f(^^;
15:00 黒部ダム見学の開始です。
写真奥(上)が、黒部湖駅になります。
ガルベで遊覧した黒部湖が向かって左、右はダムからの観光放水です。
その真ん中の黒部ダム堰堤を歩くこと約10分。
まず、殉職者慰霊碑に手を合わせに行きました。
写真のレリーフと、その横に171名の名を刻んだプレートが祀られています。
プレートに手を合わせ、黒部ダムハウスの「くろよん記念室」を見学して、黒部ダムの展望巡りに出発です。
一番高い所にあるのがダム展望台。
そこに登る途中にあるのが、放水観覧ステージ。
そして、反対に下って行くのが、放水を最も身近に見ることができる新展望広場。
まず、放水観覧ステージを経て、展望台へ。
外階段が何段あるか数えてないのでわからなかったのですが、関電トンネルトロリーバス黒部ダム駅から展望台直通の地中階段が220段なので、外階段は少なくてもその1.5倍はあったと思います。
つまりどこも、階段との格闘をしなくてはならないんです。
下の写真は、下からその様子を写したものです。
高低差がわかる写真がこれしかなかったんです。
全景が写ってなくて、スミマセン。m(__)m
外階段を登る人の数は少なくて、焦らずゆっくり登ることはできましたが、展望台に着く頃にはヘロヘロになってしまいました。
会社では、毎日6階を登り降りしているんですが、ビルの階段の比ではないですね。
数段で踊り場があるビルの階段が、どんなに登りやすいか、よくわかりました。
展望台からの眺めを楽しみ、一休みしてから、黒部ダム駅への220段の地中階段を降りることにしました。
220段、降りるのも時間がかかります。
黒部ダム駅に到着。
明日の集合場所を確認して、まだ見ていない新展望広場へ。
駅から出て、今度はひたすら階段を降りて行きます。
水しぶきがかかりそうな距離で見る放水は、迫力満点でした。
見いってしまいます。
ただ、水しぶきに虹がかかっていなかったのが、残念でしたが、、、(>.<)
登ったり、降りたりの1時間余り。
体力的にも、時間的にも限界近かったので、
16:35 黒部ダム駅発 関電トンネルトロリーバスに乗りました。
(下の写真は、翌日撮影したものです)
立山トンネルトロリーバスと同じく、モニターに黒部トンネル開通の苦難の歴史などが映しだされていました。
立っていたので、大破砕帯との戦いの歴史がよくわかりました。
その80メートルの大破砕帯も青く光って、わかるようになっていました。
16:51 扇沢駅着。
ここで、アルペンルートのフリーチケット区間は終了です。
扇沢発の路線バスは、周遊券で乗車。
17:00 扇沢発。
17:15 大町温泉郷着。
長野県です。
宿にチェックイン。
いい宿でしたよ。
キャリーバックはお部屋で待っててくれてまし、リュックは運んでくれましたし。
夕食、朝食ともにバイキングでしたが、品数も多くて、とても美味しかった。
夕食では、信州牛のステーキや鮎の塩焼きが美味でした。
それにもまして美味しかったのが、お漬物とフルーツ。
さすが、長野と思いました。
また、バイキングだと食べる量を調節できるので、ありがたかったですね。
朝食も、美味しいお漬物他、品数豊富で、幸せな気分になれました。
そして、何よりこの旅で嬉しかったのが、毎朝お粥が食べれたこと。
みゆきさんは、
"子供の頃、身体が弱くてお粥ばかり食べさせられた、一生分のお粥は食べたから食べたくない"
、と仰ってますが、私は反対に元気な子供だったので、お粥に憧れていました。
だから、朝からお粥が食べれると、スゴく贅沢な気分になるんです。
温泉も夜と早朝に入れたし、3日目もテンションマックスで出発です♪
そんなテンションに合わせるように、晴天でした。
前日までのガスや靄もなく、快晴ほど陽射しも強くない丁度いい晴天でした♪
8:13の路線バスで扇沢駅へ。
この扇沢駅が、大混雑になっておりました。
9:00の改札を待つ、長蛇の列。
駅員さんの話では、9:30発に乗車予定の海外からの団体客が早めに着いたんだそうです。
急遽改札を増やすことにしたようで、3列に並ぶことに。
それでも、改札が開くまでには10分程ある。
ザワつく行列。
その時、駅長さん(?)がお弁当とお土産のワゴンサービスをはじめたんです。
その話術の巧みなこと。
お弁当の説明をし、美味しいと太鼓判を押した後、少し間を置いて、
「でも、正直に言います。
ここは、アルペンルートの出発地点です。
ここで買うと、お昼までずーと持って歩かなければなりません。
荷物になります(笑)」
と笑わせ、場の雰囲気を一気に和ませました。
面白いもので、駅長さんは日本語で話しているのに、外国の方も和んでいるようでした。
笑顔や笑いは言葉ではなく、雰囲気で通じるんだなあと、感心させられました。
それ以外にも関電トロリーバスチョロQとかのお土産ものも面白可笑しくすすめていました。
ここでも、
「トロリーバスが、走っているのはアルペンルートだけです。
でも、売っているのは、ここだけではありません。
隣の駅でも、売ってます。(笑)」と。
事前予約していたお弁当の購入も終わり、チョロQも購入済みだった、私は最後尾(密集状態が苦手なんで)で
『下手なお笑い芸人より間がいいし、喋りも上手いし、ウケてるなあ~』
と、声だけボーっと聴いていたんです。
そんな私が驚いたのが、改札が始まり動き出してから。
ワゴンの横を通り過ぎたその時、チョロQの横に、その駅長さん人形?のストラップ?
どう見ても、丸顔黒メガネの駅長さんに見えるお土産が見えたんです。
スゴい!
もしかして、物凄い名物駅長?
と思って、『扇沢駅駅長』で検索すると、もっと驚きの事実が!
私が、駅長だと思った方は、駅長でも駅員さんでもない、売店の販売員さんだったんです。
それも、私が知らなかっただけで、「ナニコレ珍百景」というTV番組で"人"なのに、その話術の巧みさで「珍百景」に認定されたほどの有名販売員の中里さんなのでした。
中里さんは、30分に一本のトロリーバスの待ち時間を楽しんでもらえるように、芸人さながらにネタ張をつけ、日々話術を磨き、親しみを持ってもらいたいという思いから、駅員さんの制服を借りているんだそうです。
中里さんストラップも、ちゃんとお土産として売られていました。
このストラップこそ、他の駅では買えないお土産なのに、自分のストラップは販売しにくいのか、言及されませんでしたね。
奥ゆかしい方なんですね。(^^)
通りすがりに気がついたために、中里さんストラップを買うことができなかったのは、残念でした。
そんな、扇沢を出発したトロリーバスは、4台。
どれも満杯で、昨日と同じくたって黒部ダム駅へ。
9:16 黒部ダム駅着。
ここから、「地上の星」に会いにいく「黒部ルート」がはじまりです。
それは、次の
中島みゆき"歌跡"の旅へ《黒部3・くろよん》
に書きます。
月イチまでに、全部書きたかったに、、、(>.<)
もうすぐ、月イチです。
中島みゆき"歌跡"の旅へ《黒部3・くろよん》
は、まだもう少し先になります、スミマセン。m(__)m
長々と、本当にありがとうございました。(^^)
なのに、たどり着けずに、ごめんなさい。m(__)m
では、また。(^-^)